トヨタ アルファード 「流石は国産最高級ミニバン」のユーザーレビュー

流石は国産最高級ミニバン

2024.12.19

総評

僕がこのクルマを買えるか買えないかは分かり切ったことなので取り敢えず別問題。カーシェアで乗れるという選択肢が現れた以上、1日単位で乗るという贅沢としては究極の選択肢と言えると思う。

満足している点

・まるで天国のような乗り心地。今、国産の新車でこれ以上のものは果たしてあるだろうか？
・巨体を引っ張るのに不足のないパワーユニット
・シフトレバーが意外にもゲート式。HVなのにマニュアルモードまである

不満な点

・クルマが大き過ぎる
・クルマが重過ぎる
・クルマが高過ぎる（値段）
・クルマが高過ぎるくせに所々でコストダウンの気が見られてとても残念。
・乗り手に対する世間の評価が低過ぎる

デザイン

3

正直外装は好みではない。フロントグリルは相変わらずメッキギラギラで、デザイン自体は高級感こそ出たもののエアロを着けた途端に下品という奈落の底まで急速直下できてしまう。
逆に内装はレクサスのLSクラスをも凌そうな質感の高さが見える。全体的な印象から細かなところの配慮まで、ユーザーのハートを掴みサイフのフタを開けさせるマジックが要所要所にある。ただ、妙なところでコストカットされていて、そういうところまで目についてしまうのが考えもの。

走行性能

5

パワーユニット自体はトヨタの大きなクルマでは採用の多いものだが、この巨体を引っ張るにあたって意外にも不足は感じさせない。
ボディはこれでもかというレベルで剛性が出ており、不安を感じることはまずない。
サスペンションもしっかりしている。こんなに重いボディだがカーブでしっかり踏ん張ってくれるので安心できる。
ブレーキは30系ほどの不足は感じないが、もう少しガッチリしてもいいと思う。個人的には前後とも容量をあと1か2インチずつアップして欲しい。

乗り心地

5

サスペンションが良い仕事をしており、動きはゆったりと上質なクルーズ船のよう。道の整ったところではまさに「天国」という言葉がよく似合う。お世辞で言ってる訳ではない。マジでいい。道の悪いところでリヤが少しカタいかなという気はするが、30系の時ほど気にはならない。
また、静粛性も驚くほど高いのでEVモードにすれば無音の空間すら作れてしまう。強いて言えばタイヤノイズが少し気になるが、風切り音は全くゼロ。同乗者がゆっくり休むには最高の空間になるだろう。これはHVの恩恵を最も受けている瞬間である。

積載性

5

3列目が必要なければ格納することで大きな大きなラゲッジスペースが現れる。ゴルフバッグなんかいくつ入るの？縦で3つぐらい普通に入りそう。折り畳み自転車も問題ではない。4人で旅行する際の究極のパッケージングはここにある。

燃費

5

これだけ重いんだからと燃費には期待していなかったが侮るなかれ。平均燃費は15km／L台とこのクラスとしては決して悪くない。寧ろこの重さでこれなら個人的にはかなり良いと思う。

価格

5

最初30系からの値上がり幅を聞いた時に驚かされたが、今日乗ってすっかり納得してしまった。これだけのパフォーマンスを見せられて（魅せられて）しまってはこの価格でも妥当だと思ってしまう。

故障経験

借り物なので分からないがあるのだろうか？