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トヨタ アルファード 「センスよく仕立てられた大人の移動空間」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 一条 孝(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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4
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 3
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 3
- 燃費
- 4
- 価格
- 2
センスよく仕立てられた大人の移動空間
2024.10.28
- 年式
- 2023年6月〜モデル
- 総評
- トヨタブランドの高級ミニバン。アルファードとしては4代目となり、初代からハイブリッドを設定することでライバルに対する経済性の優位性や1500Wまで使えるAC100V電源を備えるおかげで、野外でも家電製品が使えるといった実用性を備えている。4代目は長らくオーダーストップが続いていたが、現在は受注を再開している。洗練度を高めたエクステリア、高級仕立てのインテリアは大人の移動空間として歓迎されるに違いない。
- 満足している点
- ボディサイズは先代とさほど変わらず、先代同様の取り回し性を確保している。見た目に大きく、最小回転半径が5.9mと大きめでも、実際に乗ると見切りがよく、意外なほど運転がしやすい。穏やかな乗り心地も好印象で、エグゼクティブラウンジに備わるエグゼクティブパワーシートは多彩な機能をスマホのようなリモコン(リヤマルチオペレーションパネル)で操作が可能。マッサージ機能も備わり、まさに至れり尽くせりだ。運転席よりもセカンドシートに座りたくなる。
- 不満な点
- 狭くカーブの連続するシーンではさすがにボディの大きさを意識させられる。操舵フィールも楽しさを感じさせるものではなく、クルマとの一体感は得られない。加速時は4気筒のエンジンノイズがそれなりに気になってしまう。車格を踏まえるともう少し抑えたいところ。
- デザイン
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3
- 3代目のこれ見よがしなギラギラグリルから一転、4代目のエクステリアは洗練度を高めている。逆スラントとなったフロントフェイスにはブロック状パターンの巨大なグリルを採用し、ヴェルファイアと差別化されている。躍動感のあるサイドビューは変わらないが、リヤコンビランプのデザインもヴェルファイアとは異なる。インテリアはインパネからドアに流れていくようなデザインを採用。上級グレードには鶉杢(うずらもく)の木目調パネルを採用し、高級ミニバンらしさを表現している。
- 走行性能
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3
- 試乗したのは2.5リッターハイブリッドのエグゼクティブラウンジのE-Four。2.3トンに迫る車両重量のために、同様のパワーユニットを搭載するハリアーやRAV4と比べると力強さはいまひとつ。しかし、日常の足としては十分な動力性能があり、モーターアシストのおかげで実用域では軽快な加速が得られる。タイトコーナーが連続するシーンは得意ではないものの、グラッとくるようなロールは抑えられているので不安な印象は受けない。高速クルーズでの安定性は良好で、ACCを使用すれば安全かつ快適なクルーズが楽しめる。
- 乗り心地
-
4
- EV走行時の静粛性の高さはさすがだが、アップダウンのある山岳路などでアクセルを踏み込んだ際の4気筒エンジンのノイズが耳障り。フロントシートは適度なサポート性があり、座り心地は快適だ。運転席はハイトアジャスターの調整幅が大きいおかげで、小柄な人でもドライビングポジションは合わせやすいだろう。セカンドシートの居心地のよさは「満足している点」で述べたとおり。サードシートも大人がゆったり座れるほどの広さが確保されている。
- 積載性
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3
- サードシートを使用した状態での奥行きはさすがに狭いが、5:5分割で左右に跳ね上げるとかさばる荷物が積みやすくなる。ラゲッジルーム床下には床下収納が用意され、観葉植物など高さのある荷物を運ぶのに便利だ。パワーバックドアは標準装備。予約ロック機構や停止位置メモリー機能も備わる。
- 燃費
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4
- ガソリン車のZがWLTCモード燃費10.3〜10.6km/Lなのに対して、ハイブリッドは16.5〜17.7km/L。試乗でおよそ200km走行(高速7割、一般道3割)した際の燃費は14.6km/L。約2.3トンの重いボディにもかかわらず、すぐれた経済性を発揮した。
- 価格
-
2
- ベースグレードのZ(ガソリン車)は540。E-Fourのエグゼクティブラウンジ(ハイブリッド)は872となり、先代の価格を踏まえるとかなり高価な印象を受ける。将来的にはリーズナブルなベーシックグレードの登場に期待したい。
- 一条 孝
- 自動車ジャーナリスト
- 自動車専門誌の編集&ライターとして活動後、自動車ジャーナリストとして専門誌やWeb、タブロイド紙などに寄稿。運転する楽しさを追求するとともに、環境性能やパッケージングにもこだわりを持つ。これまで保有した車の大半はFRレイアウトのマニュアル車。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
-
510.0 〜 1480.0
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- 中古車本体価格
-
23.8 〜 1899.0
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