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- 4代目は法人需要をも強く意識
トヨタ アルファード 「4代目は法人需要をも強く意識」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
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3
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 4
- 燃費
- 5
- 価格
- 2
4代目は法人需要をも強く意識
2023.9.16
- 年式
- 2023年6月〜モデル
- 総評
- 話題沸騰のミニバン、トヨタ「アルファード」&「ヴェルファイア」だが、ルーツは2002年に初代が登場したアルファードだ。今回、アルファードとしては4代目を名乗る。同じくトヨタの兄弟ミニバン「ノア&ヴォクシー」よりも一回り大きなボディにゆとりあるキャビン、快適な居住性能を確保した。3代目からは上級装備を携え法人需要にも応える。
- 満足している点
- 広く快適な車内はそのままに、運動性能がグンと高められたこと。1〜3列目、どのシートでも不快な振動を伝えてこない。ハイブリッドのEV走行モードでは静粛性が際立ち、モーターやインバーターが発する音すら耳にほとんど届かない。2列目シートは座面に分散型のウレタン、背もたれに低反発フォームパッドと部材を使い分けている。
- 不満な点
- 速度域が高くなると、それまでとは異なる乗り味をみせること。路面の起伏や橋のジョイント部分を通過した際、身体に伝わるわずかな振動を意識し始める。また、凹凸が大きい(深い)と鉛直方向に伝わる振動が一発で収まらないこともあった。それと価格帯。いずれ安価なモデルが登場するのだろうが、いかんせん高価だ。
- デザイン
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3
- 従来型からシャープさを強めた進化型。全長は4995mm、全幅1850mm、全高1935mmとかなり大きい。しかし、全幅は従来型と同じく1850mmに留め大方の立体駐車場では入庫制約を受けずに済むし、最小回転半径も5.9mに抑えている。サイドラインは大胆なカットラインが入りスタイリッシュで先進的だが、顔付きはきつい。
- 走行性能
-
4
- 筆者の好みは、2.5LハイブリッドE-Four(システム出力250PSのAWDモデル)だった。動力性能が従来型から高められたが、それ以上にミニバン用に最適化したTNGAプラットフォーム(GA-K)の効果が絶大だ。多人数乗車のカーブでもグラッとくることがないからクルマ酔いしにくい。まるでボディが小さくなったかのような動きだ。
- 乗り心地
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4
- 快適性が一番高いのは2列目シートだ。シートフレームに防振ゴムブッシュを用いフレームの振動を減衰したり、振動の強さなどに応じて減衰特性を変化させる周波数感応型ショックアブソーバーを採用したりすることで、いわゆるゴツゴツ感は一切ない。荒れた路面ほど新型の優位性が光る。FFのハイブリッドモデルでもしなやかだった。
- 積載性
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4
- このボディサイズなのでさぞかし広いラゲッジスペースなのかと思われるだろうが、実際には乗員スペース重視。それでも3列目シートを左右へと跳ね上げ、2列目シートを一番後ろにしてシートバックを中立位置にした状態で1198Lある(FF、E-Fourとも同じ)。3列目まで使用した7名乗車で2列目を最前位置にスライドすると813Lだ。
- 燃費
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5
- 当然ながらハイブリッドモデルの燃費数値が良い。今回は従来型になかったFFハイブリッドがあるが、E-Four形式のAWDと実用燃費はほぼ同じだった(カタログ上のWLTC値はちょうど1km/L、FFモデルが良い)。それにしても2.3t近いボディで前面投影面積の大きなミニバンながら、80km/h巡行で優に18km/L台に届くのはすばらしい。
- 価格
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2
- 走行性能、居住性、そして先進安全技術など、クルマ全体で見ればむしろ「4」。ただ、現状は半導体不足による納車遅れを少しでも挽回するため、売れ筋となるであろう高価格な上級モデルのみを取りそろえる。その意味で現状のベストはボトムグレードの2.5Lガソリンモデル(540でAWDは559万8000)。
- 西村 直人
- 交通コメンテーター
- WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
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510.0 〜 1480.0
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- 中古車本体価格
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26.0 〜 1899.0
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