CARVIEW |
- carview!
- 新車カタログ
- スズキ(SUZUKI)
- ワゴンRスマイル
- 専門家レビュー・評価一覧
- マイナーチェンジで足まわりもアップデート
スズキ ワゴンRスマイル 「マイナーチェンジで足まわりもアップデート」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 一条 孝(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
3
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 3
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 4
- 燃費
- 5
- 価格
- 3
マイナーチェンジで足まわりもアップデート
2025.5.30
- 年式
- 2024年12月〜モデル
- 総評
- 2024年12月のマイナーチェンジでエクステリアデザインをリニューアル。“大人のコーデ”が入ったフロントマスクはモダンな仕上がりを見せている。さらに先進運転支援システムでは全車速追従機能と停止保持機能付きのアダプティブクルーズコントロール(ACC)、車線維持支援機能を備えた「デュアルセンサーブレーキサポートⅡ」をハイブリッドモデルに標準装備。電動パーキングブレーキの採用やスズキコネクトの対応、足まわりの改良が新型の見どころとなっている。
- 満足している点
- スペーシアと比べると全高が低いぶん小さく感じられるが、室内空間は80mm低い全高を除いて広さは同等レベル。後席は荷物の量に応じて160mmの前後スライドが可能で、リヤシートにはリクライニング機構も備わる。新たに設定されたアダプティブクルーズコントロールには車線維持支援機能が備わり、高速走行時は中央付近をトレースしてくれるようになった。
- 不満な点
- マイナーチェンジを受けてフロントマスクの印象は変わったものの、この愛らしい表情は男性にとっては乗りにくい。普段使いには必要にして十分な性能を備えていても、山岳路ではトルクの充実したターボが欲しくなる。ステアリングのロックトゥーロックが4回転と大きく(他の軽でも同様なモデルは多いが)、小型車から乗り換えるとステアリング操作が忙しい。
- デザイン
-
3
- 新型のデザインコンセプトは「ナチュラルユニーク」。フロントバンパーの開口部を口に例えると、笑っているような表情にも見える。ホイールキャップのデザインが変更され、リヤはメッキバックドアガーニッシュのデザインを変更してスズキのエンブレムが目立つ仕上がりとなっている。ボディカラーに新色を採用し、2トーンルーフの組み合わせを刷新して全部で12パターン(うち2トーンルーフ7色)のカラーラインアップとなった。さらに愛らしく、オシャレな装いとなったが、好みがハッキリと分かれるデザインでもある。
- 走行性能
-
3
- 搭載されるエンジンとCVTのパワーユニットに変更はなし。試乗したハイブリッドXにはマイルドハイブリッドシステムが組み合わされており、アイドリングストップからの発進はスムーズそのもの。タウンユースにはこれで十分な性能だが、山道や高速道路を使う際には力不足を感じることも。選択肢としてターボをラインアップしてもいいのではなかろうか。足まわりについてはショックアブソーバーとタイヤを変更し、ボディの一部に減衰接着剤を採用して静粛性にも配慮した。乗り味としては初期モデルよりもゴツゴツとした感触が抑えられ、快適性を向上させているように思えた。
- 乗り心地
-
4
- スーパーハイト系と比べるとタイトな印象を受けるかもしれないが、実際に乗り込んでみると前後シートとも余裕は十分。とくに後席はシートスライドとリクライニング機構を備えるので大人でもゆったりと座ることが出来る。前席シートバックを倒して後席と連続させれば足を伸ばしてくつろげる。ファミリーユースとしても使えるが、パーソナルユースとしてもちょうどいいモデルでもある。
- 積載性
-
4
- 収納スペースは充実しており、ワゴンRではおなじみの助手席側の“バケツ”とも呼ばれているシートアンダーボックスは全車に標準装備。ラゲッジルームは後席を後方にスライドさせた状態でも普段の買い物に使える容量を持つが、後席を前方にスライドさせると余裕が増す。後席のバックレストを前方に倒すとフラットなフロアが得られる。前方にスライドさせてから倒すと、フロアの奥行きが長くなる。
- 燃費
-
5
- WLTCモード燃費は25.1km/L。数値を見てもコンパクトクラスのハイブリッドモデルに迫るほどの数値で、実際に都内や首都高を走り回った際の燃費も21km/Lと良好だった。ライバルのムーヴキャンバスに対しても燃費ではスマイルが一歩リードしている。
- 価格
-
3
- 装備の充実化や使用材料の高騰などにより、マイナーチェンジ前と比べて13〜17ほど価格が上昇している。それでも同じリヤスライドドアを採用するスペーシアよりもリーズナブルで、ハスラー(ハイブリッドX)とはほとんど同じ価格帯となる。スマイルハイブリッドXにはパワースライドドアが左右に標準で装備されており、コスパではヒンジ式ドアのハスラーに勝っているようにも思える。
- 一条 孝
- 自動車ジャーナリスト
- 自動車専門誌の編集&ライターとして活動後、自動車ジャーナリストとして専門誌やWeb、タブロイド紙などに寄稿。運転する楽しさを追求するとともに、環境性能やパッケージングにもこだわりを持つ。これまで保有した車の大半はFRレイアウトのマニュアル車。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
-
- 新車価格(税込)
-
148.9 〜 161.3
-
- 中古車本体価格
-
62.5 〜 235.6
査定を依頼する
あなたの愛車、今いくら?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!

申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
※ 掲載しているすべての情報について保証をいたしかねます。新車価格は発売時の価格のため、掲載価格と実際の価格が異なる場合があります。詳細は、メーカーまたは取扱販売店にてお問い合わせください。