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スズキ フロンクス 「スズキらしさも満点!非の打ち所がない優等生」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 大音 安弘(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
5
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 4
- 燃費
- 5
- 価格
- 5
スズキらしさも満点!非の打ち所がない優等生
2025.7.3
- 年式
- 2024年10月〜モデル
- 総評
- フロンクスの最も凄いところは、そのコスパの良さだろう。最低限のオプションとして、フロアカーペット、ETC、ドラレコの3点があれば十分と言い切れるくらい装備が充実している。そして、初心者やダウンサイザーには嬉しい扱いやすいサイズながら、サイズよりも大きく映る存在感十分のデザインであるため、SUVを所有する満足感もしっかりと味わえる。このクラスでは珍しいクーペSUV仕立てとしたことも、消費者に新たな選択肢を提案した点として評価できる。まさに小さなクルマを得意とするスズキならではの、豊かさのあるSUVといえるだろう。
- 満足している点
- 取り回しに優れるコンパクトなサイズ感。SUVとしては貴重なロールーフ車と同じ駐車場に収まること。充実装備によるコスパの良さ。日本車では珍しい手頃な価格なクーペSUVであること。スペックから想像するよりも走りが良いこと。日本専用チューニングと日本専用に4WDが用意されたこと。後席の足元にゆとりがあり、快適な着座姿勢が取れること。
- 不満な点
- もう少し広いと嬉しいラゲッジ容量。内装色が好みの分かれるボルドーであること。レザー調シートしか選べないこと。
- デザイン
-
5
- そのエクステリアは、SUVらしいタフさと都会的な雰囲気を併せ持つクーペSUVへと仕上げられている。何よりも驚くべきは、ヤリスクロスやWR-Vと同等サイズに思わせつつ、実際は一回り小さい全長4m未満に収められていること。またクーペルックとすることで、全高を1550mmに抑え、多くの立体駐車場にも対応できるようにした。スペシャルティさの中に実用性を隠した見事なデザインなのだ。インテリアは、スズキ車としては上級感の演出にこだわっており、アクセントカラーに国産車では珍しいボルドーを取り入れるなどの工夫で、上級感を演出している。
- 走行性能
-
5
- パワーユニットは、100psほどの1.5L直4DOHCエンジンをマイルドハイブリッド仕様にしたものだが、1.1トンほどの軽い車重と6速ATの恩恵もあり、想像よりも良く走る。ハンドリングが良く、身のこなしも軽いため、ほどよくスポーティな味付け。足回りも日本専用セッティングとなっていることも、心地よい走りに繋がっているのだろう。走りを楽しみたいときは、パドルシフトやスポーツモードがサポートしてくれる。
- 乗り心地
-
4
- ファミリーやベテランドライバーまで幅広いユーザーを意識した大人な味付けとなっているが、適度に固めの足回りを持つ。しっかりとしたボディと相まって走りの良さにつなげている一方で、路面によっては硬さやショックを感じるシーンも……。街乗りや高速など路面状態が良いシーンならば、特に気になることはないだろう。
- 積載性
-
4
- コンパクトボディがゆえ、積載容量は標準時で210Lと小ぶり。ただラゲッジボード(床板)を取り外すと、290Lまで拡大できる。その状態で38Lのキャリーケース4個が積めるので、家族で小旅行に行く荷物は収まりそう。後席は分割可倒式なので、状況に合わせて荷室を広げることができる。また4座分のドリンクホルダーや前後席にも小物入れが用意されているので、使い勝手は悪くないはずだ。
- 燃費
-
5
- 全車に1.5Lのマイルドハイブリッドを搭載。燃費性能は、FF車だと19.0km/L(WLTC)を実現しており、不満はない。計算上では700kmほどの航続距離も確保しているので、ロングドライブでも無給油で帰宅できる。
- 価格
-
5
- スズキ車としては高価格帯となるが、コスパの良さもピカイチ。車両本体価格の中に、通常はオプションであることが多い全方位モニター付き9インチモニターSDDナビユニットを始め、6スピーカーシステム、ヘッドアップディスプレイ、ワイヤレス充電器、前席シートヒーター、後部スモークガラス、ヒーター付きドアミラーなど充実の内容を誇る。シートだって高級感あるレザー調のもの。安全装備では、ACCや車線維持支援機能、ブラインドスポットモニターまで標準化されている。これだけの内容を鑑みれば、254.1からという価格は、お買い得だろう。
- 大音 安弘
- 自動車ジャーナリスト
- 1980年生まれ、埼玉県出身。幼少からのクルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者に転身。現在は自動車ライターとして、軽自動車からスーパーカーまで幅広く取材を行う。原稿でのモットーは、自動車の「今」を分かりやすく伝えられように心がけること。愛車はスバル「WRX STI(VAB)」やポルシェ「911(996)」など。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
-
- 新車価格(税込)
-
254.1 〜 273.9
-
- 中古車本体価格
-
229.9 〜 347.0
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