スズキ アルトワークス 「実用的で軽量な軽スポーツ」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

実用的で軽量な軽スポーツ

2022.1.21

年式

2015年12月〜モデル

総評

安くて、軽くて、運転が楽しい、端的にこのモデルの特徴を挙げるとこの3つになる。また、実用性を兼ね備えているというのも嬉しいポイントと言えよう。個人的には車重約700kgと軽量であることが最も評価すべき点であると思う。キビキビとした走りを楽しみたいならばピッタリな一台だ。スポーツカーユーザーが、足車のセカンドカーとして購入するというのも良い選択だと思う。

満足している点

充実した走りの装備やマニア心をくすぐる装備を採用していながら、価格設定が安くコストパフォーマンスが高いところが良い点と言える。また、車両重量が軽量であることも、走りに良い影響を与えているのは間違いない。軽くて走りが楽しいクルマを探しているのであれば、選択肢に入れることをオススメするモデル。

不満な点

気にする人はあまり多くないと思うが、快適装備が充実していたり、内装の質感が高いグレードや特別仕様車などがあっても良かったのではないかと思う。趣味性の高いモデルなだけに、今まであったカタロググレードだけではなく、ちょっと高くてもスペシャリティな雰囲気があるグレードなどがあっても良かったのではないか。

デザイン

3

ベースのアルトのイメージが見え隠れしてしまうのは致し方ないと言えよう。その中でスポーティーな印象を与えようとしているので、「取って付けた感」は正直少なからず感じてしまう。しかし、歴代のアルトワークスをいい意味でオマージュしているとも感じる仕上がりなので、この点は好き嫌いが分かれるポイントではないか。

走行性能

4

軽自動車としてはスポーティーカーに属するので、大きく不満が出ることはないであろう。何より評価したいのは車両重量が軽いということ。700kg弱という車重は、FFハッチバックでありながらも他の軽スポーツに引けを取らない気持ちいい走りを実現する大きな武器となるはずだ。

乗り心地

3

軽自動車のエントリーモデルとも言えるアルトをベースにスポーティーに硬めた足回りなので、軽自動車の中でも乗り心地は優れていない。もっとも日常使いに支障が出るというほどではないものの、あまり期待しない方が良いと言えるだろう。しかし、純正で採用されているレカロシートが不足した乗り心地を補って、長時間の運転を楽にしている面もある。

積載性

4

この点はベースとなるアルトと大きく差がある訳ではない。そう考えるとアルトは万人に受ける軽自動車として作られているので大きく不満が出ることはないはずだ。もちろん、ボディサイズが小さいので積載性が大幅に優れることはないが、他の軽スポーツに比べればとても実用性のある積載性と言えよう。

燃費

3

近年の他の軽自動車と比べるとあまり燃費は良好とは言えない。軽自動車としての燃費性能はあまり期待してはいけないと言えよう。しかし、軽い車体でタイヤサイズもさほど大きくないので、走りを楽しめるモデルとしては経済的であるのは間違いない。

価格

5

走りの装備が充実していて、実用性もしっかりとある軽自動車。そのような点を踏まえると金額的にはコストパフォーマンスが高いと言える。他の軽スポーツと比べると庶民の味方とも言える存在と言える。