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- ハイブリッドのメリットは薄め?
スバル フォレスター ハイブリッド 「ハイブリッドのメリットは薄め?」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 工藤 貴宏(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
4
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 3
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 3
- 燃費
- 3
- 価格
- 4
ハイブリッドのメリットは薄め?
2022.6.21
- 年式
- 2018年9月〜モデル
- 総評
- 何を隠そう、フォレスターはスバルが日本で展開している車種のなかでもっともSUVテイストの強いモデル。そういう意味ではスバルにとってもちょっと特別なのかもしれません。アウトバックほどサイズが大きくないから日本の道路事情とのマッチングがよく、XVよりも実用的という視点から見ても、フォレスターはバランスのいいクルマだと思います。
- 満足している点
- 運転のしやすさ、走る楽しさ、そして4WD性能の高さと4WD込みと考えればリーズナブルなプライス。トータルでよくまとまったクルマだといえます。SUVにもかかわらず、峠道を走った時にハンドリングの良さを感じられるのも、運転好きにとっては外せないポイントですね。
- 不満な点
- このクラスのSUVは新型車が出るたびにインテリアのクオリティが上がっています。そんな視点から見ると、フォレスターのインテリアはライバルにリードを許してしまっているような気がします。最新タイプではナッパレザーのシートを選べるなど頑張っているのですが…。
- デザイン
-
3
- 程よくエッジを利かせたソリッドなデザインは、マツダ「CX-5」やトヨタ「ハリアー」などの“曲面エレガント系”とは真逆のテイスト。どちらが好きかは好み次第ですが、アクティブな雰囲気があるのはフォレスターのような無骨系です。ドライブすると「とても運転しやすい」と感じますが、実はその理由のひとつがデザイン。死角をなくし、周囲がよく見える設計だからストレスが少ないのです。そういう部分でもしっかり考えられているクルマです。
- 走行性能
-
3
- ハイブリッドとはいっても出力13.6psとコンパクトなモーターを組み合わせたタイプなので、実走行でハイブリッド感を感じることはほとんどありません。ただし、状況によっては駐車場内ほどの低速域ならエンジンを止めてモーターだけで走ることもできるし、わずかにアクセルを踏み増しした際などにモーターによるトルクアップ効果を実現できるシーンも。ただ、同じフォレスターでもターボエンジン搭載モデルに比べると力強さは控えめ。元気よく走りたい人にはハイブリッドではなくターボエンジンがおすすめです。
- 乗り心地
-
3
- デビューしてから3回の改良を受け、サスペンションの味付けも含めて熟成が進んだこともあり、最新モデルでは乗り心地のバランスもよくなってきました。シートの座り心地も上々で、主要グレードは前席だけでなく後席にもシートヒーターを採用するなどおもてなしも充実。「D型」と呼ばれる最新世代では特徴的な撥水素材に加え、上質な肌触りが自慢のナッパレザーが選べるようになって上級シフトした印象を受けます。
- 積載性
-
3
- フォレスターの積載性をスバルのほかのSUVと比較すると「XV以上、アウトバック未満」。XVよりは床面積が広くて多くの荷物を積めますが、アウトバックに比べると荷室は狭いです。荷室は非ハイブリッドのフォレスターとほぼ同じですが、わずかに床の高さが異なる影響で容量は非ハイブリッド車の520Lに対して509Lとなっています。後席は左右6:4分割で、シート自体のロックレバーを解除して畳むのはもちろん、荷室壁にある遠隔操作レバーを動かして倒せるのが便利です。
- 燃費
-
3
- 決して悪くはないのですが、14.0km/LというWLTCモード燃費値からもわかるように過剰な期待は禁物です。燃料コストだけでいえばマツダ「CX-5」のディーゼルのほうが安く済みますし、同じフォレスター同士でも1.8Lターボエンジン搭載車と大きく変わるわけではないので、動力性能を考えるとターボエンジン搭載の「SPORT」を選んだほうが幸せなのではないか? と個人的には思います。
- 価格
-
4
- 300弱からの価格レンジはパッと見たところライバルと同等に感じますが、全車とも駆動方式を4WDとしていることを考えればライバルよりリーズナブル。4WDは一般的に、2WDモデルに対して25〜30ほどの価格アップとなります。これは「4WDなんて必要ない」という人には刺さらないかもしれませんが、4WDを狙っている人にとっては知っておきたいポイントですね。ハイブリッドながら、ハイブリッドではない仕様の「SPORT」より安いという逆転現象も起きています。
- 工藤 貴宏
- 自動車ジャーナリスト
- 1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 中古車本体価格
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29.9 〜 562.7
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- 新車価格(税込)
-
306.9 〜 343.2
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