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- 初搭載SHVの魅力は燃費より走りの質感向上にあり
スバル クロストレック 「初搭載SHVの魅力は燃費より走りの質感向上にあり」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 大音 安弘(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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4
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 3
- 燃費
- 4
- 価格
- 4
初搭載SHVの魅力は燃費より走りの質感向上にあり
2025.4.29
- 年式
- 2024年9月〜モデル
- 総評
- スバルらしいコンパクトハッチバックベースのSUVは、乗用車らしい低めのドライビングポジションによる運転のしやすさや手頃なサイズ感が持ち味で、SUV入門にも最適。MHV(マイルドハイブリッド)も、独自の磨き上げにより、良い意味で水平対向エンジンの存在を感じつつ、気持ち良い走りが楽しめる。新登場のSHV(ストロングハイブリッド)は、スバル車初だが、マッチングが良い。コンパクトなクロストレックにはパワフルなシステムなので、燃費だけでなく、より走りも力強い。静粛性の強化を含め、動的質感で贅沢さを感じられる存在だ。
- 満足している点
- カジュアルな街乗りSUVという雰囲気だが、スバル伝統の水平対向エンジン×4WDに加え、最低地上高200mmを確保し、悪路や雪上性能にも優れる。MHVのみで選べるFFも、バランスが良く、軽さを活かした走りの良さが味わえるので、4WD不要な人にはお勧めできる。
- 不満な点
- 歴代モデル同様に、ラゲッジスペースが小さめなところ。構造上の問題から、SHVだとよりラゲッジスペースが縮小してしまう。MHVとSHVのビジュアル上の差別化が少ないので、もう少し差別化があっても良いのではないだろうか。
- デザイン
-
5
- 5ドアハッチバックのインプレッサと基本を共有するクロスオーバーモデルであることを活かした、カジュアル&スポーティなデザインが持ち味。それがドライバーに扱いやすい印象を与えてくれる。SUVの選択肢は多くなったが、全高が低いモデルは少ないので、キャリアなどルーフ上にある積載物へのアクセス性にも優れる点が嬉しいところ。
- 走行性能
-
5
- 全車を電動化したクロストレックは、走りの良さにも磨きをかけた。MHVはエンジンとモーターをバランスよく稼働させることで、より力強い走りを実現。エンジンの稼働時間は拡大しているが、そのサウンドもアクセル操作との協調が高まり、運転を楽しませるBGMのよう。スバル初搭載のSHVは、多くの走行シーンを電気モーターで賄うが、自慢の4WD構造は、MHVとも同様なのでスバルらしい走りの良さは健在。むしろ、高出力モーターによる俊敏な加速の良さや滑らかな走りなど、電気モーターとスバル4WDの両方の強みが活かされている。2.5Lエンジンと電気モーターが生むパワーも強力なので、より走りもスポーティだ。
- 乗り心地
-
4
- 乗り心地と静粛性では、先代よりも大きく進化したクロストレック。ただMHVは、しっかりした乗り味で、それを固めに感じるシーンもある。その点、新しいSHVでは、専用サスペンションと電動化の強化により一クラス上に車格が上がったような上質な乗り味に仕上がっている。もちろん、電動走行シーンが拡大し、車内への音の侵入対策も高められ、静粛性も高い。乗り心地と快適性を重視するならば、断然SHVだ。
- 積載性
-
3
- ハッチバックベースのクロストレックは、同クラスのSUVと比べると、積載容量が標準時で311Lと少なめ。さらにSHVでは、HVシステムの影響で1割ほど減少した279Lに。その結果、ゴルフバックのような大きな荷物だと積載可能数も3つから2つに減少してしまう。小物入れとなる床下収納も小さく、SUVとしては積載性能を高めてほしいと願う。
- 燃費
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4
- スバル車最大の弱点といえるのが、燃費。その克服に投入されたのが、スバル初のSHVだ。その結果、MHVと比べ、約2割の燃費向上となる18.9km/L(WLTCモード)に。同クラスのライバルのHVと比べると物足りなさを感じるが、燃費が良いスバル車が登場したことは大いに評価できる。またガソリンタンクの容量も約3割増のSHV専用仕様。なんと航続距離がMHV比で5割増となるのでロングドライブも得意だ。
- 価格
-
4
- SHVを選ぶと総額が400を超えるため、クロストレックの車格からすると高価に映る。ただSHVの持つ一クラス上のゆとりある走りと静粛性の高さ、燃費の良さなどの魅力を考慮すれば、MHVとの価格差は納得できる。さらにSHVの最上位グレード「プレミアムEX」なら、クロストレック唯一のアイサイトXが選べるのもポイント。手頃さを求めるならばMHV一択だが、いずれもスバルらしい走りの良さは十分堪能できる。
- 大音 安弘
- 自動車ジャーナリスト
- 1980年生まれ、埼玉県出身。幼少からのクルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者に転身。現在は自動車ライターとして、軽自動車からスーパーカーまで幅広く取材を行う。原稿でのモットーは、自動車の「今」を分かりやすく伝えられように心がけること。愛車はスバル「WRX STI(VAB)」やポルシェ「911(996)」など。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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