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- ストロングハイブリッドの魅力は燃費だけじゃない?
スバル クロストレック 「ストロングハイブリッドの魅力は燃費だけじゃない?」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 工藤 貴宏(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 3
- 燃費
- 4
- 価格
- 3
ストロングハイブリッドの魅力は燃費だけじゃない?
2024.11.27
- 年式
- 2024年9月〜モデル
- 総評
- 「スバル車はいいけど、燃費が悪いのが惜しいところ」。あちこちで語られるそんなフレーズへの回答としてスバルが新たに開発した「ストロングハイブリッド」です。それを搭載したクロストレックについてひとことでいえば「燃費だけじゃなく、動力性能も装備もこれまで以上!」。2.5Lエンジン(160㎰/209Nm)+力強いモーター(120ps/270Nm)による加速は運転が楽になるし、上級仕様には渋滞した高速道路での手放し運転を可能とする「アイサイトX」が搭載されるなど、クロストレックをひとクラス上のクルマとした印象です。
- 満足している点
- スバル車のウィークポイントと呼ばれていた燃費を解消したこと。燃費数値は車両正式発表前の現(執筆)時点では未公表ですが、「現行e-BOXER(WLTCモード15.8km/L)の約2割増し」とのこと。トヨタの燃費番長たちにはかないませんが、十分に納得できる次元へ引き上げられたんじゃないかなと思っています。ちなみに燃費向上と燃料タンク拡大(48Lから3割増しの63L)により、航続距離は「現行e-BOXERの約5割増し」とのこと。ガソリンスタンドへ行く頻度を減らせるのがいいですね。それから、安定のシンメトリカルAWDによる滑りやすい道での走破性はさすがです。
- 不満な点
- 発売前から「それを言っちゃあ……」の世界ですが、価格はそれなりに上がることを覚悟しないといけません。従来のマイルドハイブリッドに対して約40(税込み)のアップ(380前後?)。さらにアイサイトX、フル液晶メーター、ナビなどの装備を追加した「EX」グレードはさらに22ほどのアップとなりそうです。アイサイトXとナビとフル液晶メーターで22のアップは内容を考えればリーズナブルですけどね。
- デザイン
-
4
- 一般的なSUVほど背が高くなく、それでいてラギッドな感じが漂うデザインは個人的には好印象。アウトドアギアのようなアクティブな雰囲気がいいですね。ちなみにストロングハイブリッドモデルは、専用デザインの18インチホイールを履きます。
- 走行性能
-
4
- ストロングハイブリッドのメリットはまず加速がいいこと。ゆとりのある2.5Lエンジンを積んだうえで、低回転からトルクをアシストするモーターの効果は絶大ですね。きつい上り坂、そしてバイパスや高速道路の合流などでそのアドバンテージを感じられます。峠道などでのハンドリングもいい。そして意外なのがオフロード性能。雨でぬかるんだゲレンデに作った特設コースで試乗してきましたが、トラクションのかかり方が良くて足元の悪さにもかかわらずしっかりと前へ進んでいく様子には感動しました。本格オフローダーのSUVならそれも当然ですが、クロストレックはそうじゃないですからね……。頼もしいです。
- 乗り心地
-
3
- 何の問題もないです。スバルのクルマって、操縦安定性と乗り心地のバランスがとてもいいですね。サスペンションはまさに「しなやか」という感じ。ストロングハイブリッドモデルは、専用設計でよりスムーズに動くダンパーを採用しているのだとか。
- 積載性
-
3
- Cセグメントの5ドアハッチバックなのでそれほど多くは期待できませんが、普通に実用的です。ストロングハイブリッド化による荷室の変化は、床が高くなったり床下収納が狭くなるなど多少はありますが、比べなければ気にならない範囲です。
- 燃費
-
4
- ストロングハイブリッドの燃費は正式発表前の現時点では未公表ですが、WLTCモードのカタログ値で20km/L程度となりそうです。数字だけを見ると特筆すべきほどではないようにも感じてしまいますが、これまでのスバル車から乗り換える人はきっと実用燃費の良さに驚くことでしょう。
- 価格
-
3
- ストロングハイブリッドの予想価格は消費税込みで380〜400ほど。クロストレック(旧「XV」)としては高いと思う人もいるでしょう。でも、覚えておいて欲しいのはクロストレックのストロングハイブリッドモデルはラインナップの中で「上級グレード」だということです。トヨタ「プリウス」で2.0Lエンジンを積んだ上級グレード「Z」の4WDモデルが392と考えれば、悪くない価格設定かと。まあ、プリウスにはもっと安いグレードも存在しますが……。
- 工藤 貴宏
- 自動車ジャーナリスト
- 1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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