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スバル クロストレック 専門家レビュー・評価一覧
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-
179.9 〜 435.9
※掲載内容は執筆日時点の情報です。
-
- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
-
5
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 5
- 燃費
- 3
- 価格
- 3
2025.6.27
- 年式
- 2024年9月〜モデル
- 総評
- これまでのスバル各モデルは抜群の走行性能をもっていることで定評があった。とりわけ悪路ではスバル伝統のシンメトリカルAWD(水平対向エンジン由来による左右対称レイアウトを生かした駆動方式)による真価をいかんなく発揮することから、世界各国で引き合いが強い。しかし、水平対向エンジンは構造上、熱損失が大きく燃費数値では競合モデルに追いつけなかった。追加されたS:HEVモデルはトヨタのTHSをベースにスバル独自技術をドッキング。カタログ記載のWLTC値は22.7km/Lへと伸びた。
- 満足している点
- 地味に映るスタイルだが、じつは抑揚のあるデザインでシャープさもある。インテリアは縦型11.6インチモニターによる操作性の良さが光る。ラゲッジルームも広さはボディサイズなりだが、後席背もたれ部分が高く積載能力は高い。そしてS:HEVでは待望のフルハイブリッドとなり、最大の弱点とも言われた燃費数値を大幅に向上。競合車と肩を並べる。
- 不満な点
- 11.6インチモニターにはスバル純正のナビゲーションシステムが備わるのだが、その使い勝手が独特で、慣れるまでに時間を要する。国内外の各モデルでナビゲーション機能の取材を行ってきたが、現行スバル各モデルの純正ナビは、音声認識による目的地検索が不得手なようだ。また、ナビ画面そのものも、ルート案内以外の情報量が多く、設定である程度減らせるものの肝心のルート案内領域が小さめだ。
- デザイン
- 当初からこのスタイルには惹かれていた。発表から3年目を迎えたが色あせるどころか、むしろ日本市場とのマッチングがとても高いと再認識している。唯一、残念なのは1575mmの車高だ。オーディオレス仕様を選択すれば高さのあるシャークフィンアンテナからルーフアンテナになり1550mm(ルーフレールを装着すると+5mm)になるものの、ナビゲーションや各種装備がそがれるのが惜しい。
-
- 大音 安弘(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
4
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 3
- 燃費
- 4
- 価格
- 4
2025.4.29
- 年式
- 2024年9月〜モデル
- 総評
- スバルらしいコンパクトハッチバックベースのSUVは、乗用車らしい低めのドライビングポジションによる運転のしやすさや手頃なサイズ感が持ち味で、SUV入門にも最適。MHV(マイルドハイブリッド)も、独自の磨き上げにより、良い意味で水平対向エンジンの存在を感じつつ、気持ち良い走りが楽しめる。新登場のSHV(ストロングハイブリッド)は、スバル車初だが、マッチングが良い。コンパクトなクロストレックにはパワフルなシステムなので、燃費だけでなく、より走りも力強い。静粛性の強化を含め、動的質感で贅沢さを感じられる存在だ。
- 満足している点
- カジュアルな街乗りSUVという雰囲気だが、スバル伝統の水平対向エンジン×4WDに加え、最低地上高200mmを確保し、悪路や雪上性能にも優れる。MHVのみで選べるFFも、バランスが良く、軽さを活かした走りの良さが味わえるので、4WD不要な人にはお勧めできる。
- 不満な点
- 歴代モデル同様に、ラゲッジスペースが小さめなところ。構造上の問題から、SHVだとよりラゲッジスペースが縮小してしまう。MHVとSHVのビジュアル上の差別化が少ないので、もう少し差別化があっても良いのではないだろうか。
- デザイン
- 5ドアハッチバックのインプレッサと基本を共有するクロスオーバーモデルであることを活かした、カジュアル&スポーティなデザインが持ち味。それがドライバーに扱いやすい印象を与えてくれる。SUVの選択肢は多くなったが、全高が低いモデルは少ないので、キャリアなどルーフ上にある積載物へのアクセス性にも優れる点が嬉しいところ。
-
- 一条 孝(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 5
- 積載性
- 3
- 燃費
- 4
- 価格
- 3
2025.4.26
- 年式
- 2024年9月〜モデル
- 総評
- 燃費がネックとなっていたスバルにとってストロングハイブリッドの登場は朗報以外の何物でもない。トヨタ由来のハイブリッドシステムに2.5リッター水平対向ユニットの組み合わせは力強い走りとすぐれた経済性を発揮。さらに燃料タンクの大容量化も行われ、満タンでは1000km以上の航続距離も得られる。高い走破能力を誇る機械式のシンメトリカルAWDの採用もスバルらしく、悪路からの脱出にすぐれるXモードも採用されている。
- 満足している点
- スペックで計算すると、実に1190kmも無給油で走ることが可能で大容量電池を搭載したBEVの2〜3倍の航続距離の長さを実現。さらに1500Wまで使えるAC100Vコンセントもオプションで用意されており、アウトドアで家電製品を使うことが可能だ。悪路走破能力にもすぐれているので、災害時など万が一の際は心強いモデルでもある。
- 不満な点
- ドライバーモニタリングシステムは眠気や視線をそらすと注意喚起して安全運転をサポートするシステムだが、眠気を催していないのに居眠り警告が出ることもあって同乗者に不安を与えることも。走行中の警報音も余計なお節介なことがあり、ドライバーへの注意喚起の仕方も再考してもらいたい。
- デザイン
- エクステリアはマイルドハイブリッドのリミテッドに準じたデザインで、ダークグレー塗装のフロントグリルバーを装着。サイドとリヤに装着されるストロングハイブリッド用のe-BOXERオーナメントが唯一の識別点だ。
-
- 工藤 貴宏(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 3
- 燃費
- 4
- 価格
- 2
2025.3.27
- 年式
- 2025年7月〜モデル
- 総評
- 待望の「燃費のいいスバル車」。前回はプロトタイプ試乗によるレビューをお届けしましたが、その後、S:HEVが正式発表されて価格や装備も明らかとなり、公道試乗がかなったのでその印象をお伝えしたいと思います。まずお伝えしたいのは「価格はそれなりに高い(383万3500〜)けれど、それに見合う満足は得られる」ということ。単に「燃費のいいクロストレック」というだけではなく「燃費も動力性能も乗り心地も、そして装備も充実したクロストレックの上位グレード」と考えるとキャラをつかみやすいと思います。「車体サイズが小さめの、ストロングハイブリッドを積んだスバルの上級車」と考えるのが正解でしょうね。
- 満足している点
- スバル車としては望外の燃費の良さ。高速道路をおとなしく走ったら平均燃費約19km/Lまで伸びました。また、マイルドハイブリッドのクロストレックに対して加速も力強くなっているし、乗り心地だっていいのも美点。そのうえ、雪道やぬかるんだ泥道まで含めた走破性が高いのもいいですね。
- 不満な点
- ひとつだけ。価格面のみですね。いくらフルハイブリッドを搭載している4WDとはいっても、Cセグメントのハッチバックで400弱というのはなかなか。トヨタ「プリウス」なら「ハイブリッド+4WD」でも300弱から選べますからねぇ……。実に悩ましい。というわけで「小さな上級車」と考えるのが正解というわけです。
- デザイン
- まあ今どきですよね。クロストレックは「インプレッサ」と同じボディですが、前後バンパーの変更やタイヤ周辺への無塗装樹脂パーツの装着で無骨かつ力強い雰囲気が増しています。そういった演出が巧みだから、インプレッサと全く違うクルマに感じられる仕立てになっているわけですね。上手だなあ。
-
- 瓜生洋明(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
3
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 3
- 燃費
- 3
- 価格
- 3
2025.3.3
- 年式
- 2024年9月〜モデル
- 総評
- ストロングハイブリッドの採用が最大のトピックだが、その完成度は非常に高い。ガソリン車もスポーティな走りと上質な乗り心地が特徴だが、それはハイブリッド車も同様だ。そのうえで、ハイブリッド車は燃費性能も高いことは言うまでもない。残念なのは、その価格だ。機能装備を考えれば妥当な価格設定ではあるものの、その魅力をしっかりと理解できなければ、割高と感じてしまうかもしれない。
- 満足している点
- 見た目からは想像できないほどの上質な乗り心地は、いい意味で期待を裏切ってくれるポイントだ。また、スポーティな走りもスバルらしさを感じさせてくれる。そこにストロングハイブリッドを搭載したモデルが追加されたことで、弱点であった燃費性能も改善された。
- 不満な点
- CセグメントのSUVにしては、やや割高な印象だ。それだけの機能装備が備わっているのは事実だが、エクステリアやインテリアの印象からはそれが伝わりにくく、割高感のほうが目立ってしまうのが残念だ。
- デザイン
- エクステリアは、良くも悪くもスバルらしいデザインだ。そのスポーティな走りや上質な乗り心地は、たとえばトヨタ「クラウンスポーツ」のような攻撃的なルックスや、あるいは「ハリアー」のような都会的なルックスともマッチするようにも思うが、それをしてしまってはスバルのアイデンティティが失われてしまうのも事実。一方、インテリアについてはもう少し「遊び」がほしいところ。質実剛健と言えば聞こえはいいが、アクティブなイメージの強いモデルであるだけに、差し色などに明るいトーンの選択肢があってもよかった。
-
- 工藤 貴宏(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 3
- 燃費
- 4
- 価格
- 3
2024.11.27
- 年式
- 2024年9月〜モデル
- 総評
- 「スバル車はいいけど、燃費が悪いのが惜しいところ」。あちこちで語られるそんなフレーズへの回答としてスバルが新たに開発した「ストロングハイブリッド」です。それを搭載したクロストレックについてひとことでいえば「燃費だけじゃなく、動力性能も装備もこれまで以上!」。2.5Lエンジン(160㎰/209Nm)+力強いモーター(120ps/270Nm)による加速は運転が楽になるし、上級仕様には渋滞した高速道路での手放し運転を可能とする「アイサイトX」が搭載されるなど、クロストレックをひとクラス上のクルマとした印象です。
- 満足している点
- スバル車のウィークポイントと呼ばれていた燃費を解消したこと。燃費数値は車両正式発表前の現(執筆)時点では未公表ですが、「現行e-BOXER(WLTCモード15.8km/L)の約2割増し」とのこと。トヨタの燃費番長たちにはかないませんが、十分に納得できる次元へ引き上げられたんじゃないかなと思っています。ちなみに燃費向上と燃料タンク拡大(48Lから3割増しの63L)により、航続距離は「現行e-BOXERの約5割増し」とのこと。ガソリンスタンドへ行く頻度を減らせるのがいいですね。それから、安定のシンメトリカルAWDによる滑りやすい道での走破性はさすがです。
- 不満な点
- 発売前から「それを言っちゃあ……」の世界ですが、価格はそれなりに上がることを覚悟しないといけません。従来のマイルドハイブリッドに対して約40(税込み)のアップ(380前後?)。さらにアイサイトX、フル液晶メーター、ナビなどの装備を追加した「EX」グレードはさらに22ほどのアップとなりそうです。アイサイトXとナビとフル液晶メーターで22のアップは内容を考えればリーズナブルですけどね。
- デザイン
- 一般的なSUVほど背が高くなく、それでいてラギッドな感じが漂うデザインは個人的には好印象。アウトドアギアのようなアクティブな雰囲気がいいですね。ちなみにストロングハイブリッドモデルは、専用デザインの18インチホイールを履きます。
-
- 西川 昇吾(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 2
- 積載性
- 3
- 燃費
- 3
- 価格
- 3
2024.11.27
- 年式
- 2024年9月〜モデル
- 総評
- これまでスバル車全般でウィークポイントであった「燃費」という項目、ここへの対策としてストロングハイブリッド化は大きく意味のあるものだ。そして単純にストロングハイブリッド化するだけでなく、スバル車らしくAWD性能も意味のあるシステムに仕上げてきているのがさすが。燃費性能はライバルに比べて特出して秀でているわけではないが、燃費性能で購入を控えるということはなくなったはずだ。
- 満足している点
- ストロングハイブリッド化によって燃費性能が向上したが、それに伴いガソリンタンクもなんと容量拡大。長い航続距離は長距離ドライブだけでなく、日常生活においても給油の煩わしさを少なくしてくれるメリットになるはず。また、パワフルなパワーユニットは加速が楽しいと思わせてくれるし、低回転からトルクフルなモーターによって悪路走破性が進化しているのも嬉しいポイントだ。
- 不満な点
- エンジンブレーキの効きが弱い点、そして乗り心地にやや角を感じる点が不満を感じるポイント。ストロングハイブリッドでエンジンブレーキの効きが良いモデルは少ないかもしれないが、キャラクター的にオフロードや雪道での走行を考えると、せっかくパドルシフトもあるのでしっかりと効いてほしい。また、乗り心地は今後の改良に期待したいところ。
- デザイン
- コンパクトなCセグメントハッチバックをベースとしながら、ここまでオフロードテイストの強いデザインに仕上げ、無理のない雰囲気にまとまっているのは素晴らしいと感じる。一方、追加されたストロングハイブリッドモデルは、デザイン上では大きな変更点がないので、そこは少し寂しいと感じる部分でもある。
-
- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
-
3
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 3
- 燃費
- 3
- 価格
- 3
2024.11.26
- 年式
- 2024年9月〜モデル
- 総評
- コンパクトハッチバック「インプレッサ」をベースにしたSUVモデルが「クロストレック」だ。2022年の発表(発売は2023年)から2年が経過したタイミングで初の一部改良を行った。最大のニュースはトヨタ印のTHSをベースにしたフルハイブリッドモデルの追加だ。SUBARUではこれを「ストロングハイブリッド」と呼んでいる。ここに定評あるSUBARUのAWD技術を組み合わせた。また、市場からのニーズに応えインフォテイメントシステムの拡充も図った。
- 満足している点
- ストロングハイブリッドモデルの導入により、SUBARU各モデル最大の弱点とも言われた燃費性能が大きく向上したことだ。発表こそしたものの発売前とありカタログ記載のWLTC値は公表されていないが、公式サイトには「1回の給油で1000km以上の走行が可能」と謳われている。これは優れたハイブリッドシステムの採用に加え主要部品配置に工夫を凝らすことで燃料タンクを拡大したことも貢献している。
- 不満な点
- 限られた悪路シーンで、しかもプロトタイプの試乗のみからの評価になるが、SUBARUらしさ、具体的には楽しさの演出が走行性能で不足していると感じた。燃費性能の向上はTHSを用いたことで得られたわけだが、肝心のAWD技術との組み合わせは未知数のところが多い。悪路では満足度が高かったが、舗装路での乗り味や加速性能、実燃費性能については興味津々だ。
- デザイン
- 一部改良ではストロングハイブリッドを差別化するにあたって、ストロングハイブリッド専用のe-BOXERオーナメント(エンブレム)をボディの左右とテールゲートに装着。さらに専用デザインの18インチアルミホイール(SUBARU初の5本スポークタイプ)を採用した。グレーカラーの専用ファブリシートを採用しつつ、本革シート(こちらも明るめのグレーカラー)もオプションで用意した。
-
- 瓜生洋明(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
3
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 3
- 燃費
- 2
- 価格
- 2
2023.12.22
- 年式
- 2022年12月〜モデル
- 総評
- 水平対向エンジンとシンメトリカルAWD、無骨なデザイン、優れた先進安全運転支援システム、そして燃費性能の低さと価格の割高感。これらはいずれもスバル車全般に当てはまることであり、それはクロストレックも例外ではない。スバルに対する一定の理解があるユーザーであれば、欠点さえも「あばたもエクボ」と感じることができるかもしれない。スバルにはいくつかの欠点を帳消しにするだけの魅力があるのも事実だからだ。しかし、スバルに対して十分な理解のないユーザーであれば、欠点ばかりが目に付くことだろう。結局のところ、クロストレックに対する評価は、スバルに対する理解があるかどうかで決まると言えそうだ。
- 満足している点
- 軽快さと上質さを兼ね備えた走りは、このクラスのSUVの中でもトップレベル。また、タフさとスポーティさを見事に融合させたエクステリアデザインも、ライバルとのキャラクターの違いを明確に表していて好印象だ。ラゲッジスペースの容量も大きく、使い勝手も良く、アクティブなユーザーのニーズをしっかりと汲み取っていることがうかがえる。
- 不満な点
- クロストレックに対する不満は、燃費性能の低さと価格の割高感に集約される。それもスバルらしさと割り切れるならよいが、クロストレックはスバルのエントリーモデルとしての性格も担っていることを考えると、なんらかの工夫はほしいところだ。
- デザイン
- スバル自身が「ラギッド(無骨)」と表現するエクステリアデザインからは、本格派のSUVらしい信頼やタフさを感じることができる。一方、スバルのSUVとしては最もコンパクトなモデルであるだけに、スポーティかつ軽快さを感じる要素も組み合わされた点は秀逸だ。インテリアデザインも、スバルらしい質実剛健なものとなっている。ただ、エクステリア、インテリアともに都会的な印象はない。それがスバルのデザインだ、と言えばそのとおりなのだが、そうした背景知識を取りのぞくとややモダンさに欠けるように見えるかもしれない。
-
- 西川 昇吾(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
5
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 3
- 燃費
- 3
- 価格
- 3
2023.12.20
- 年式
- 2022年12月〜モデル
- 総評
- 高い悪路走破性とコンパクトなボディサイズ、そして優れたAWDシステム。ある意味、日本で乗るのに最も適したオフロード系モデルと言える。それは先代のXVでも同じであったが、クロストレックになってからオンロードでの乗りやすさがよりアップしたように思える。日常ユースを考えると新型へ買い替える恩恵は大きいはずだ。
- 満足している点
- 先代から受け継いでいる点だが、程よいボディサイズで立体駐車場にも対応する全高1550mm、悪路走破性にも寄与する最低地上高200mmをクリアしているのは素晴らしい。それでいて優れたAWDシステムも用意されているのは高評価な点だ。また、運転支援システムが標準装備で充実していることもユーザー目線で考えるとありがたいポイントと言えるだろう。
- 不満な点
- ボディサイズの制約的に難しい面はあるかもしれないが、ラゲッジスペースの利便性がもう少し高ければなと思う部分はある。ただ、アクセサリーでカバーしている点もあるので、そのあたりをどう見るかだ。また、オプション内容を見ても、もう少しエントリーグレードのツーリングもアリと思えるような内容でもいいのではないか。
- デザイン
- SUVテイストを入れながらも、低重心でスポーティーな印象があるのはどこか新しく、新鮮だ。奇抜さがあるわけではないが、スポーティー×SUVという融合はコンセプトカーを思わせる出で立ちで、かと言って悪目立ちする様子もなく、うまくまとめ上げられている。それでいて最低地上高を200mm確保し、全高1550mmに納めているのは立派と言える。
-
- 一条 孝(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 5
- 積載性
- 3
- 燃費
- 3
- 価格
- 4
2023.11.29
- 年式
- 2022年12月〜モデル
- 総評
- ライバルに対するアドバンテージは操縦性と乗り心地を高度に両立させていること。特に乗り心地のよさと車内騒音の低さはクロストレックの大きな魅力。また、ボディサイズがXVと変わらず、相変わらずの扱いやすさだったことも評価したい。燃費については2Lのガソリン車と考えれば納得出来るが、さらなる向上に期待したい。
- 満足している点
- 全高が1550mmに抑えられていながら200mmのロードクリアランスが確保されているので、悪路や積雪路でも安心感を持って走れる点。立体駐車場に対応する全高であることもメリットで都市部でも使いやすい。
- 不満な点
- 11.6インチの縦型センターインフォメーションディスプレイはスマホやタブレット感覚で操作することが可能だが、あらゆる情報が表示されて煩雑な印象もある。
- デザイン
- 先代「XV」に対して迫力を増したエクステリアが印象的。最新のスバル車に用いられるCシェイプはヘッドランプやリヤコンビランプにとどまらず、フロントバンパー部のクラッディングにも用いられた。フロントグリルなどにダークグレー塗装が用いられるリミテッドはより上質な仕上がりを見せるものの、ブラック塗装のツーリングもさりげない迫力があっていい。内装にもちょっとした違いはあるにせよ、普段使いにはこれで十分。
-
- 伊達 軍曹(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
5
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 5
- 積載性
- 4
- 燃費
- 3
- 価格
- 4
【市販モデル編】見た目はワイルド系、でも中身は圧倒的なまでに上質
2023.4.24
- 年式
- 2022年12月〜モデル
- 総評
- 2022年10月のプロトタイプ試乗を経て、今回は市販モデルでの公道試乗。先代に相当するスバル XVよりもワイルドでアグレッシブなイメージのデザインに変わったが、走行フィールや各部の使い勝手などは、よりジェントルというか「より上質」といった方向性で大きく進化を遂げている。走行フィールにおいて尖った部分が少ないことに不満を覚えるユーザーもいるかもしれないが、「きわめて上質なSUVを普通に使いこなしたい」と考えるのであれば、現状、これ以上の国産CセグメントSUVはそう多くはない。
- 満足している点
- この車の価値は、スポーツカーのような人馬一体感とはもちろん異なるのだが、とにかくドライバーがイメージしたそのままの形で直進し、曲がり、止まることができるという点にある。派手なカタログスペックや加速性能の数値などはないのだが、「すべてが意のまま」といったニュアンスで動くため、結果として快感を覚え、逆に疲労は感じづらい。新たに採用された位置情報サービス「what3words」もかなり便利。
- 不満な点
- 不満な点は特になしだが、強いて言えば「燃費性能」か。車というのは「燃費が良ければすべて良し」では決してなく、そのほかにも大切なポイントがさまざまあることは重々承知している。だがそれでも、ユーザーとしては燃費がもうひと声延びてくれるとありがたかった。
- デザイン
- 力強いヘキサゴン(六角形)グリルと黒い樹脂パーツによる飾り付けは、初見では「いささかアグレッシブすぎるか?」と感じる場合も多いかもしれない。しかしよくよく見てみれば、スピード感と躍動感のある全体のプロポーションとよくマッチしており、違和感や嫌悪感はすぐに薄れていくはず。またボディカラーによってずいぶん印象が変わるデザインでもある。11.6インチのセンターディスプレイが特徴的なインテリアデザインの質感もまずまず。
-
- 工藤 貴宏(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 3
- 燃費
- 3
- 価格
- 3
2023.1.11
- 年式
- 2022年12月〜モデル
- 総評
- CセグメントのクロスオーバーSUVが欲しい人にとって、魅力的な選択肢。ライバルたちは専用ボディでもっと背が高いですが、クロストレックはハッチバックとボディを共用しつつもリフトアップして独特の世界観を持っているのがいいと思います。
- 満足している点
- 扱いやすいボディと実用性のバランス。タフギヤ感あふれるデザイン。AWDモデルは悪路走破性の高さ。そして乗り降りのしやすさ。
- 不満な点
- これといってないのですが、強いて言えば「レヴォーグ」に付いている渋滞時のハンズオフアシストは欲しかったですね。
- デザイン
- 注目したいポイントは従来型である「XV」に対してワイルドな雰囲気が増していること。兄貴分となるアウトバックのフルモデルチェンジもそうでしたが、無塗装の樹脂部品の範囲が増えるなどタフギヤ感を印象付けるデザインになっていますね。これを歓迎する人も多いのでは?
-
- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
-
3
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 3
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 3
- 燃費
- 3
- 価格
- 4
2022.11.28
- 年式
- 2022年12月〜モデル
- 総評
- 扱いやすいボディサイズ、スバル伝統のAWD技術、最低地上高200mmと基本はしっかりと抑えた。XVユーザーからクロストレックへの乗り換えも予想できる。先進安全技術のうち新世代アイサイトとなり3つの光学式カメラで車両前方を認識することで、これまで以上に事故の抑制効果がえられるはずだ。個人的に惜しいなと思うのは、全高が1575mm〜となっていること。従来型はルーフレールなしの場合でルーフアンテナを倒すと都市部の立体駐車場でも許容可能な1550mmだった。
- 満足している点
- あくまでも生産車となる前のプロトタイプからの判断となるが、大きく高められた質感はクロストレックの大きな武器だ。車内中央にかまえる縦型11.6型モニターは走行時のブラインドタッチがしやすい。安全面ではアイサイトが新世代となった。レヴォーグなどのようにアイサイトXは名乗らないが、従来からの複眼式カメラ(ステレオカメラ)に、新たなセンサーとして広角カメラを搭載。都合3つのカメラでセンシングする。これにより、他車と重なる位置にいる二輪車や歩行者の認識能力が高まった。
- 不満な点
- プロトタイプでは走行条件や触れる時間に限りがあったので不満は見つからなかった。強いていえばアイサイトXとしなかったことくらいだ。もっとも、e-BOXERはモーターの出力/トルクが小さく、燃費数値の上での貢献が見込めても走行性能の大幅な向上は得られない。また、競合他車と比較すると、カタログ上のスペック面でアドバンテージがあるとはいえない。販売がスタートする際には、別のパワートレーンの発表があるのか……。このあたりの発展が望まれるところだろう。
- デザイン
- インプレッサをベースにしたSUVモデル「XV」が新型となるにあたって「クロストレック」に名称を改めた。スタイルはベースとなる標準ボディからホイールストロークを伸ばし前後タイヤフェンダーに樹脂モールを装着し存在感をアップさせた。いわゆるSUV専用ボディではないところがポイントで、全高が高くなりすぎない、走行性能にネガティブな面が出ない、車両重量が重くなりすぎない、このあたりが大きなメリットだ。新型のクロストレックでは扱いやすいコンパクトなボディサイズも他車との違いだ。
-
- 伊達 軍曹(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
5
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 4
- 燃費
- -
- 価格
- -
すべての性能が確実に底上げされた、扱いやすいサイズのクロスオーバーSUV
2022.10.17
- 年式
- 2023年3月〜モデル
- 総評
- 燃費の面ではフルハイブリッドの強豪よりも劣ることになるはずだが、「運転する楽しさがある」ということと「安全かつ快適に遠くまで走っていける」ということの価値までを含めて“トータルコスト”を計算するならば、新型クロストレックのコストパフォーマンスは非常に高い。また従来型XVからボディサイズをいたずらに大型化せず、「扱いやすいボディサイズ」のままとなった点も、多くの車が大型化された今となってはひとつの価値。CセグメントのクロスオーバーSUVを探している人には間違いなく推奨できる。
- 満足している点
- 走行性能に関する派手な進化は特に認められないが、かといって「地味な進化」というには不適切なほど重要な進化が、ほぼすべての箇所で確認できる。いささかアグレッシブになったエクステリアデザインは好みが分かれるかもしれないが、好きな人は好きなはず。上級グレードに標準装備される11.6インチのセンターインフォメーションディスプレイも、同様のものを装着しているレヴォーグのそれよりも使い勝手は良い。またアイサイトに広角単眼カメラが国内スバル車として初採用されたというのもかなりうれしい。
- 不満な点
- 「医学的アプローチから生まれた頭部の揺れを防ぐフロントシート」や「使い勝手の良い11.6インチのセンターインフォメーションディスプレイ」などで構成されるインテリアは、機能面で大いに好印象だが、デザイン面では「もう少しクロスオーバーSUVらしい華やかさ」があってもいいはず。まだプロトタイプの試乗時点では公表されていないWLTCモード燃費も気になるところ。
- デザイン
- トレッキング=山歩きを連想させる「クロストレック」というグローバルで使われていた車名に改名したうえで、大型のヘキサゴン(六角形)グリルを採用。そして従来型以上にプロテクト感がある前後フェンダーと、フード位置を高くしたことで厚みが感じられるようになったフロントマスクなどで「アウトドアの相棒っぽいたくましさ」を表現している。それと同時にランプを小型化したLEDハイ/ロービームを全車に採用することで、「シャープで精悍な感じ」も表現。総じて、現代のユーザーがSUVに求めている“雰囲気”を上手に表現できている。
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