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- オシャレで上質で爽快なフルハイブリッド
ルノー ルーテシア 「オシャレで上質で爽快なフルハイブリッド」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- まるも 亜希子(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
5
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 5
- 積載性
- 4
- 燃費
- 5
- 価格
- 4
オシャレで上質で爽快なフルハイブリッド
2023.7.21
- 年式
- 2020年11月〜モデル
- 総評
- 本国フランスでは“国民の相棒”であり、日本ではオシャレで走りのいいフレンチコンパクトとして、ちょっとツウな人に愛されてきたルーテシア。絶妙な色気のあるお洒落なデザインに加えて、輸入車ではルノーだけとなるフルハイブリッド「E-TECH HYBRID」で低燃費も手に入れています。高速道路を走っていると、もっと大きなクルマのように思えてくる上質感・安定感と、市街地での小回り性能を両立しているコンパクトカーです。
- 満足している点
- 安定感、上質感が市街地の駐車場を出た直後から得られて、一般道ではほとんどエンジンがかからないほどモーター走行の割合が高いE-TECH HYBRIDの走り。静かでスーッと走り出す際の極上のなめらかさや、どんな速度域でも常に余裕たっぷりで、ルーテシアじゃなくてメガーヌに乗り換えたのかと勘違いしそうな加速フィールです。乗り心地にもやや重厚さがアップしているので、同じ道を走ったはずなのに路面の舗装が変わったように感じ、運転が上手くなったような気にさせ、優雅な気持ちを味わわせてくれます。
- 不満な点
- ほとんどないですが、しいて挙げるなら国産コンパクトよりもカラーラインアップが少ないことくらいでしょうか。国産なら10色(パターン)くらいは用意されているところ、ルーテシアは多くて5色です。でも、艶のあるレッドが美しい「ルージュ フラムM」や、鮮やかな南仏の海のような「ブルー アイロンM」、元気いっぱいのビタミンカラーなのに大人にも似合いそうな色味の「オランジュ バレンシアM」など、どれも他にはない色ばかりで悩みそうです。
- デザイン
-
5
- 先代モデルのデザインには「恋をするクルマ」というストーリーが込められていて、どこか官能的でキャッチーでしたが、現行型はそのDNAを継承しながら、曲線の中に新たな直線の美学が注がれて、よりダイナミックで磨き込まれた艶やかさを強く感じさせてくれます。エレガントさとスポーティさが絶妙に融合していて、オシャレなのに反感を買うことがなさそうなところもいいと思います。
- 走行性能
-
5
- E-TECH HYBRIDの走りがいいのはもちろん、ガソリンターボの走りもまた素晴らしい! 新開発された1.3L直噴ターボは、3気筒なのかと思いきや4気筒で、振動やノイズがほとんどなく静か。最高出力131ps/最大トルク240Nmで、わずか1600rpmから最大トルクが湧き出し、レスポンスの遅れや引っ掛かりのない爽快な加速フィールがどこまでも伸びていくようです。右足の踏み込みが弱ければ弱いなりに、強ければ強いなりにピュアな反応が返ってきて、ストップ&ゴーを繰り返すような場面でも、頭の中の動きとルーテシアの動きが見事にシンクロしてくれるのが気持ちよくて、気がつけば夢中で走っているようなクルマです。
- 乗り心地
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5
- プラットフォーム、パワートレーン、コクピットレイアウトからラゲッジまで刷新されているので、乗り心地については悪い要素がないくらいです。運転席に座った瞬間に感じるリラックス感と上質感、ひざから上は包み込むようにサポートされつつ、足先は自由度の高いスペースが与えられているシートの座り心地も良いと感じます。一般道でも、高速道路ならさらに、もっと低重心のクルマに乗っているような安定感があります。
- 積載性
-
4
- ラゲッジ容量は300Lとコンパクトクラスでは標準的ですが、深さがあり左右に余計な出っ張りがないので効率よく荷物が積めます。後席は6:4分割で倒すことができ、シートが分厚いので少し斜めにはなりますが、大きな荷物もOKです。
- 燃費
-
5
- カタログ数値としてはガソリンが17.0km/L(WLTCモード)、E-TECH HYBRIDが25.2km/L(WLTCモード)ですが、どちらも実用燃費の良さが魅力。とくにE-TECH HYBRIDは、同じシステムを搭載するアルカナで燃費テストを行ったところ、猛暑日で3名乗車でもカタログ数値を大きく超える28.8km/Lをマーク。普通に運転していてもしっかりとエコドライブできるのが嬉しいところです。
- 価格
-
4
- どこに価値観を置くかにもよりますが、実用性やランニングコストの安さだけではない、五感に訴えかけてくる上質感や楽しさを手に入れられる輸入コンパクトカーとしては、ガソリンモデルで299、E-TECH HYBRIDで359からという価格は、それほど高くないのではないかと感じます。ベーシックグレードでも必要十分な装備がそろうのもいいところです。
- まるも 亜希子
- 自動車ジャーナリスト
- 映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
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- 新車価格(税込)
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299.0 〜 384.0
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- 中古車本体価格
-
22.0 〜 342.0
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