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- 代々の伝統を紡ぐスポーツセダン
日産 スカイライン 「代々の伝統を紡ぐスポーツセダン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 工藤 貴宏(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 5
- 積載性
- 4
- 燃費
- 3
- 価格
- 4
代々の伝統を紡ぐスポーツセダン
2021.9.30
- 年式
- 2014年6月〜モデル
- 総評
- 欲しいなら買って損はナシ! そう断言できる。たしかに鮮度は落ちてしまっているが、度重なる改良によって走りの水準は高く保たれている。ハイブリッドもいいが、イチオシはスポーツセダンとしてパフォーマンスが高い「400R」だ。
- 満足している点
- 大きなポイントはふたつ。ひとつは素性の良さ。ハイブリッドであってもV6エンジンは心地いいし、踏み込む際の脈を打つような躍動感や響く音に色気がある。ハンドリングなど乗り味も爽快だ。もうひとつは超高性能セダンとしてのパフォーマンスの高さ。頂点となる「400R」は動力性能、刺激、鋭さ、そして運転する感覚も素晴らしい。
- 不満な点
- 絶対的な車両価格は高く、多くのスカイラインファンにとっては手の届かない存在になってしまったこと。また、デビューから9年も経つにもかかわらず次期モデルが見えてこない。さすがに商品力として古さは否めず、フルモデルチェンジが難しいというなら「レクサスIS」のようにビッグマイナーチェンジでもいいので内外装のリニューアルが欲しいところだ。
- デザイン
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4
- 13世代目となるV37型のデビューは2013年。つまりこのレビューを書いている時点で約9年が経過しているわけだが……そう感じないのはデザインの完成度が高いからに他ならない。顔つきなどはマイナーチェンジでリフレッシュしているとはいえ、プロポーションの美しさはデザイン力の高さを感じる。
- 走行性能
-
4
- デビューから9年が経過する今でも、ハンドリング性能はさすが日産の誇るスポーツセダン。サスペンションの出来の良さもそうだが、量産車として世界唯一となるバイワイヤ式のステアリングは幾度もの改良が施され今では全く違和感がなく、気持ちよく走ることができる。動力面ではガソリンモデルは304ps(GT系)、405ps(400R)と圧倒的なパワーはもちろん、レスポンスや高回転のパンチ力の強さにも心を奪われる。ハイブリッドモデルにもしっかりと切れの良さがある。かつて展開していた直4ターボエンジンは、実用的だが面白味はない。
- 乗り心地
-
5
- 上級セダンにふさわしい、良好な乗り心地。強固に作られたボディにしなやかに動くサスペンションを組み合わせているので、快適な移動環境を提供してくれる。最新のハイブリッドモデルは「プロパイロット2.0」により高速道路でハンドルから手を放して運転できるので、ロングドライブで疲れにくい。
- 積載性
-
4
- ガソリンターボエンジン搭載車のトランクルームは大型セダンらしい広さで、容量は510Lと十分なもの。いっぽうハイブリッドは奥行きが狭くなり、容量も385Lに留まる。その理由は、駆動用バッテリーをリヤシート後方(トランク前方)に積んでいるため。日常生活をする上では十分な広さだが、大型スーツケースやゴルフバッグの積載数などで差が出る。
- 燃費
-
3
- ハイブリッドモデルとガソリンモデルがあるが、ハイブリッドでも過度な期待をしてはいけない。WLTCモード燃費値は12.4km/L。これはメカニズムが燃費よりも走りの楽しさを重視した設計となっているため。エコカーではなくV6エンジンのラージセダンだと考えれば良好だ。非ハイブリッドのV6ターボモデルは10.0km/L。これもエンジンのサイズを考えれば悪くはない。
- 価格
-
4
- ベーシックモデルで430台。ハイブリッドで550台からとなる価格は、1.8Lエンジンも用意したかつてのスカイラインを知る層からすれば驚きの高値だが、車格も装備水準も大幅に上がっていることを考えれば仕方がない。時代は変わっているのだ。いっぽう「400R」の562万5400は、400psオーバーの超高性能マシンと考えればライバルに対して激安である。
- 工藤 貴宏
- 自動車ジャーナリスト
- 1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
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