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- 乗れば大変身を実感
三菱 アウトランダーPHEV 「乗れば大変身を実感」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- まるも 亜希子(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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5
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 5
- 積載性
- 5
- 燃費
- 5
- 価格
- 5
乗れば大変身を実感
2025.1.28
- 年式
- 2024年10月〜モデル
- 総評
- 初代からずっと進化を取材してきたアウトランダーPHEVですが、間違いなく史上最良のモデルに熟成されていると感じます。エクステリアだけ見るとあまり変わっていない印象なのですが、乗るとパワフルかつ上質、乗り心地もアップ。ヤマハと共同開発されたオーディオシステムの音質も素晴らしく、音楽好きな人にも満足感が高いと思います。EVの航続距離もついに100kmを突破し、より電気の恵みを賢く活用しやすいSUVになっています。
- 満足している点
- アウトランダーPHEV専用にヤマハと共同開発した、これまでにない高い音質を追求している2つのオーディオシステムが全車に標準装備されています。とくに上級の「Dynamic Sound Yamaha Ultimate(ダイナミック サウンド ヤマハ アルティメット)」はすごい! 計12個のスピーカーとDUAL(デュアル)アンプに加え、車速に応じて音量や音質を自動調整してロードノイズの影響を減らすサウンド補正機能を搭載したり、原音に忠実な音にこだわり、高音を担うツィーターが周波数の高い領域を素早く判断して最大限に表現できるよう、コイルにアルミを使って重量を一般的な銅線に比べて約50%軽量化。低音を担うウーファーも駆動力をアップしています。さらに、不要なノイズを消すためボディ側にも対策をとっているので、乗り味も最高のものが完成していると思います。
- 不満な点
- グリルシャッターを新設して空力をアップさせたり、実はバンパーなどを新たに作り直しているとのことですが、その割にはマイナーチェンジ前と横並びにしても変わった感じが薄いですね。それは従来のデザインが好評なので「あえて変えなかった」という意図があるらしいのですが……。何か、バッジでもいいのでアイキャッチになるようなプラスアルファがあったらよかったかなと思います。
- デザイン
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5
- 現行モデル登場時から「威風堂々」をテーマに掲げた、力強く頼もしいデザインが好評だということで、今回のマイナーチェンジでは大きく意匠を変えずに、感覚的質感をアップする開発にシフト。ターンランプやバックランプをLED化し、アルミホイールのデザインが変更されたほか、タイヤの銘柄がエコタイヤからラグジュアリーSUV向けのアレンザに変更されたことも、洗練された印象に響くのではないでしょうか。ボディサイズは全長と全高が5mmずつアップしていますが、そのほかはキープしています。
- 走行性能
-
5
- PHEVシステムとしては、独自に新開発された専用の駆動用バッテリーを採用し、容量が10%アップの22.7kWhとなり、EV航続距離は100kmを達成したことが大きなトピック。駆動バッテリーの出力が約60%アップしたことでエンジンの始動頻度が大幅に少なくなり、従来と比べると車速が120km/hでアクセル開度が半分程度でもまだEV走行が続くところや、低速から中速での加速性能も大きく向上しています。市街地でのなめらかで上質な加速フィールはもちろん、高速道路での俊敏な身のこなし、伸びやかで爽快な走りは満足度が高いと思います。
- 乗り心地
-
5
- 従来から十分に快適だった後席の乗り心地もさらに良くなっていると感じました。タイヤが変わった恩恵も大きいと思いますが、路面からの入力を抑えて揺れを穏やかに収め、リラックスして乗っていられる快適性がさまざまなシーンで続きます。後席でも同様の乗り心地を体感でき、間違いなく乗り心地のいいSUVとしてトップクラスを実現していると思います。
- 積載性
-
5
- 通常のスペースでもゴルフバッグ4個がしっかり積める大容量ラゲッジ。ガバッと間口が大きく開くほか、横幅が最大で1300mmと広いので、A型ベビーカーやキャンプ道具なども余裕で積めるのが頼もしいところ。2列目シートを倒すと少し傾斜は残りますが、ほぼフラットで広大なスペースが確保できます。汚れ防止のマットなどアクセサリーも用意されているので、ガンガン使えると思います。
- 燃費
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5
- ハイブリッドとしてのカタログ燃費は17.2〜17.6km/L(WLTCモード)で、EV航続距離の102km(WLTCモード)を賢く使えばどんどん燃費がよくなります。とくに、一般的なSUVが苦手な市街地でも低燃費が期待できるのが嬉しいところ。充電時間も、約80%までの急速充電が約6分短縮されて約32分となったこともあり、PHEVとしての実力を発揮しやすくなっていると思います。
- 価格
-
5
- トップグレードのPは631.4からということで、また価格アップしてしまいましたが、まだ補助金が申請できるうちならお得感はあると思います。三菱独自の四駆技術S-AWCでどこでも頼もしく快適に走れて、5人乗りと7人乗りが選べて、いい音のオーディオシステムも全車標準装備となるので、この価格ではほかにライバルも少ないはず。いいクルマです。
- まるも 亜希子
- 自動車ジャーナリスト
- 映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
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- 新車価格(税込)
-
529.4 〜 671.7
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- 中古車本体価格
-
42.6 〜 456.8
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