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- ちょうどいいサイズの爽快走り系SUV
三菱 エクリプスクロス 「ちょうどいいサイズの爽快走り系SUV」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- まるも 亜希子(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
4
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 4
- 燃費
- 3
- 価格
- 5
ちょうどいいサイズの爽快走り系SUV
2023.8.21
- 年式
- 2018年3月〜モデル
- 総評
- コンセプトカーの頃から、ダイナミックなデザインのカッコよさに注目していた1台。PHEVが注目されがちですが、実はガソリンモデルの軽快でスポーティな走りは爽快で、さすが「走りのいいSUVやミニバン」をそろえている三菱らしいと感じます。1.5Lとは思えないパワフルさで、山道や雪道も頼もしく走れます。後席スペースはアウトランダーに比べるとやはりタイトに感じますが、4人家族までなら十分。マイナーチェンジで後方視界も改善されているので、安心して気持ちよく運転できるSUVだと思います。
- 満足している点
- コーナリングの気持ちよさを競わせたら、SUVの中で1、2位を争うのではと思うほどのエクリプスクロス。というのも、三菱がランエボを始めとして数々のノウハウを積み重ねて熟成させてきた、S-AWCが素晴らしいから。ラインより外に膨らまず、不快な揺れもなく、爽快なコーナリングを見せてくれます。
- 不満な点
- 一時期ラインアップしていたクリーンディーゼルモデルが個人的にとても好きだったので、販売終了してしまったのが残念。グイグイと盛り上がるトルクで波に乗るような気持ちのいい加速フィールや、ガソリンモデルの約1.6倍となる380Nmのトルクを武器に、スポーツモード付きの8速ATを駆使してダイレクト感たっぷりの走りが楽しめるモデルでした。
- デザイン
-
5
- スポーティなクーペと頼もしいSUVのクロスオーバースタイルは、三菱のアイデンティティであるダイナミックシールドをメインに、精微なLEDライトの存在感も相まって先進的な印象もプラス。精悍なフロントマスクからはじまり、ルーフへと躍動感が駆け上がっていくようなダイナミックなデザインだと思います。サイズも大きすぎず、日本の道での運転しやすさを保っているところも嬉しいですね。
- 走行性能
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5
- 2.4Lクラスよりも低速トルクが太いという通り、急な坂道もグイグイ登って余裕たっぷり。そこからの伸びやかさが気持ちよく、聴こえてくる音にも気分が上がります。50km/hあたりで少し振動が気になる場面もありましたが、ボディのガッシリ感で守られているような乗り味。上質感という面ではPHEVの方に軍配が上がりますが、材料から見直してボディ剛性を高めたほか、エンジンルームに3点留めのストラットタワーバーを全車標準装備としたことも、効果が出ていると感じます。カーブを曲がる時は、まるで手に吸い付くようなステアフィールで、道路のラインに合わせて足元がしなやかに動いてくれるのが爽快です。
- 乗り心地
-
4
- どうも50km/h前後のところで振動が出やすい印象ですが、そのほかはおおむね快適です。後席にも試乗しましたが、9段階のリクライニングができることもあり、SUVとしてはトップレベルの乗り心地だと感じました。ヨーコントロールをプラスしたという電子制御4WDも特徴のひとつで、一般道での乗り心地にも恩恵は表れていると実感しました。ただ、全体的な乗り心地の良さはバッテリーによって低重心感が強まるPHEVの方が、落ち着きのある感じになっていると思います。
- 積載性
-
4
- パッと見た時にはちょっと小さめかな?という印象なのですが、実際に荷物を積み込んでみるとこれがなかなかの実力。PHEVモデルよりもラゲッジ容量が大きくなり、ゴルフバッグが4個横積みできるほか、後席が6:4分割で倒せてほぼフラットになるので、長尺物も積みやすくなっています。ラゲージアンダーボックスはあまり大きな物は入りませんが、工具や洗車道具など、細々したものの整理にピッタリです。エレクトリックテールゲートが多くのグレードに標準装備というのも嬉しいところです。
- 燃費
-
3
- 燃費はあまり期待しない方がいいでしょう。それよりも走りの気持ちよさ、4WDなら頼もしい安定感、コーナリング性能、といったところを重視していると感じます。燃費を期待するならばPHEVを検討することをオススメします。ただ、エクリプスクロスはレギュラーガソリン仕様というのがいいところです。
- 価格
-
5
- どんどん他のコンパクトSUVの価格帯が上がってしまうこのご時世に、300前後でなかなかのグレードが手に入るコスパは優秀です。オーディオがレス、もしくはスマホ連携のディスプレイオーディオになるので、そこが納得できない人はいるかもしれませんが、そのほかハンドル制御まで全車速でしてくれるMI(マイ)パイロットも付いていたり、装備面の充実度でも文句ナシだと思います。
- まるも 亜希子
- 自動車ジャーナリスト
- 映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
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- 新車価格(税込)
-
277.3 〜 352.0
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- 中古車本体価格
-
159.0 〜 417.3
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