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- デジタルな演出で楽しさアップ
ミニ MINI Cooper 「デジタルな演出で楽しさアップ」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- まるも 亜希子(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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5
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 3
- 燃費
- 4
- 価格
- 3
デジタルな演出で楽しさアップ
2024.9.25
- 年式
- 2024年3月〜モデル
- 総評
- ボディサイズがほとんど拡大しなかったことと、ガソリンだけでなくBEVが用意されたことは大きなトピック。よりモダンに、シンプルなラインながらしっかりとMINIらしさを受け継いだエクステリア。デジタルネイティブ世代に響く、未来的ながらもアットホームな空間に大変身したインテリア。1.5Lと2.0Lのガソリン、バッテリー容量の異なる2グレードのBEVで、少しずつキャラクター分けをしていることがわかります。7つのモードがシーンや好みで世界観をガラリと変える、新しい楽しさがある走りも魅力的です。
- 満足している点
- インパネにデーンと置かれた、形有機ELセンターディスプレイ。ナビ、エアコン、オーディオ、マルチメディアといった操作が集約されたほか、インテリアの雰囲気を一変させたりドライビングを演出するサウンドが流れたりする「MINI EXPERIENCE」の8つの個性が楽しく、MINIのぬいぐるみとして人気だったスパイク君も登場します。話しかけたりしていると、どんどん愛着が湧きそう。
- 不満な点
- これから5ドアも出てくるので3ドアなら致し方ないところですが、ラゲッジ容量が210Lと狭いこと。後席は、乗り降りをちょっとガマンして座ってしまえば空間としては十分な広さがあるものの、ドリンクホルダーなどのホスピタリティは省かれており、2+2シーターとして考えた方がベターかなと思います。
- デザイン
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5
- カントリーマンの未来感に比べると、こちらのクーパーは正常進化の度合いが大きく、馴染みやすいデザイン。シンプルなラインと豊かな面で、新しい世代のMINIであることをしっかりと表現していると感じます。特にインテリアは、リサイクル素材を使いながらリボンのようなアクセントとなるデザインをあしらうなど、まったくチープさを感じさせないセンスの良さに感服です。
- 走行性能
-
5
- クーパーCは穏やかでなめらかな加速と、取り回しの良さが持ち味。ネクセンの専用開発タイヤでバランスがよく、乗り心地も上々です。クーパーSは少し元気さがアップし、アクセルをオフしたあとの余裕を感じて高速道路のクルージングも快適。BEVのSEは上質感がありながら、モードによっては一番ゴーカートフィーリングが味わえるモデル。すべて、GO-KARTモードにするとイケイケの走りが楽しめ、グリーンモードにすると落ち着いた走りで街中ものんびりと走れます。
- 乗り心地
-
4
- 乗り心地重視ならクーパーCがおすすめですが、クーパーSでも従来のモデルに比べると驚くほど落ち着きのある乗り心地になっていると感じます。とくに前席ではゆったりとした感覚で、速度を上げていっても上質な乗り心地。BEVも静かさや上質感はしっかりありますが、重さゆえ時には路面のギャップを大きく拾ってドスンときたり、微振動が収まりきらないシーンもありました。
- 積載性
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3
- ボディをあまり拡大させていないため、容量は210Lと3ドアハッチバックモデルとしてはやや小さめとなっています。ただ、開口部はフラットでフロア下にも収納があり、後席を倒せば最大725Lに広がって段差も最小限。大きめの荷物も積み込みやすいので、2人+αでの使用なら使いやすいと思います。
- 燃費
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4
- カタログ数値はクーパーSが15.3km/LでクーパーCが16.3km/L(どちらもWLTCモード)。3ドアの輸入コンパクトカーとしては従来なら標準的ですが、日本車のコンパクトカーの感覚からいくともう一声ほしいところ。ただ、走り方によってモード燃費を超えることもよくあり、高速道路でのクルージングなどではもっと良い数値を出しやすいだろうと予測できる、効率のよさが感じられます。
- 価格
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3
- クーパーCが396、クーパーSが465と、価格だけはかわいくなくなってしまったMINI。補助金が出るうちは、BEVのクーパーEが463、SEが531とほとんど差がなくなるのでBEVの方がお買い得感があります。ガソリンモデルは、アウディA1がまだ300台前半なので、そのくらいから買えると嬉しいですね。
- まるも 亜希子
- 自動車ジャーナリスト
- 映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
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- 新車価格(税込)
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399.0 〜 616.0
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- 中古車本体価格
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7.9 〜 2398.0
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