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- 小さいけれど親切な執事さん
メルセデス・ベンツ Aクラス セダン 「小さいけれど親切な執事さん」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 伊藤 梓(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 4
- 燃費
- 4
- 価格
- 4
小さいけれど親切な執事さん
2021.3.27
- 年式
- 2019年7月〜モデル
- 総評
- 最小のメルセデスではあるが、クルマの隅々までメルセデスらしさが行き届いているAクラス。まだ完璧ではないとはいえ、自然対話式音声認識機能MBUXも搭載されており、先進性もしっかり備わっている。クラス名で優劣を判断するのではなく、自分のライフスタイルに合わせて適切なモデルを選べるようになった。
- 満足している点
- メルセデスの中ではもっとも小さいAクラスだが、「いかにも一番下のクラス」という雰囲気が無くなり、高級感と風格が増している。これまではセカンドカーの印象が強かったかもしれないが、ファーストカーで購入したとしても、使いやすい上に上品さも感じられるモデルになった。
- 不満な点
- 自然対話式音声認識機能のMBUXは、まだ使いやすいとは言えず、要領を得ない答えが返って来る時もある。世の中の音声認識機能はどんどん進化しているので、iPhoneのSiriなどのようなレベルまでアップデートされることを期待したい。
- デザイン
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4
- 元々はころんとしたフォルムのデザインが特徴的だったが、最新型ではすっかり他クラスに負けないメルセデスらしい風格を身に付けたAクラス。ディテールがゴツゴツしていて、やや厳しい印象だったメルセデスのデザインも、今は滑らかな曲面を持つ、美しくてモダンなデザインになっている。
- 走行性能
-
5
- 「Aクラスはメルセデスにあらず」と言われたこともあったが、現行モデルの風格に加えて、走行性能はすっかりメルセデスらしい乗り味になっている。がっちりとしたボディ剛性の高さと、スムーズなハンドリング。静粛性も高く、滑らかで気品ある走りが心地いい。特にディーゼルモデルは、たっぷりトルクに余裕があるため、さらにワンランク上のモデルに感じる。
- 乗り心地
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4
- Cクラス以上のメルセデスの印象が強い人にとっては、Aクラスの乗り心地はやや硬く感じるかもしれない。マンホールなどの比較的大きな段差の継ぎ目などでは、ゴトンと衝撃が伝わるシーンも。ただ、もちろんコンパクトカーのカテゴリでは乗り心地は良い方なので、普段の足としても気軽に使えると思う。
- 積載性
-
4
- Aクラスは、ボディが大きくなるにつれて、荷室もより拡大されている。トランクの開口部も広くなり、荷室の奥行きが長くなったことで、より荷物を搭載しやすくなっている。
- 燃費
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4
- 燃費は、15.2〜19.2 km/L(いずれもWLTCモード)。燃費を重視するのであればディーゼルモデルをすすめたいところだが、ガソリンモデルと約30の価格差があるため、予算との相談は必要。ロングドライブが多かったり、長い期間乗ると決めている方は検討してもいいかもしれない。
- 価格
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4
- 価格は、約362〜436。最安価のベースグレードは安いと感じるが、今回のAクラスに関しては、グッと上質なクルマになったので、エントリーモデルの簡素なモデルを買うより、「小回りが効いて使いやすいCクラス」くらいの気持ちで、ディーゼルモデルなど少々高価なモデルを選んでもいいかもしれない。
- 伊藤 梓
- 自動車ジャーナリスト
- クルマ好きが高じて、グラフィックデザイナーからカーグラフィックの編集者へと転身。より幅広くクルマの魅力を伝えるため、2018年に独立してフリーランスに。現在は自動車ライターのほか、イラストレーターとしても活動中。パーソナリティを務めた経験を活かし、自動車関係の動画やトークショーなどにも出演している。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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- 新車価格(税込)
-
500.0 〜 571.0
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- 中古車本体価格
-
167.9 〜 598.0
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