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- FRスポーツとして正当な進化を果たした大幅改良
マツダ ロードスター 「FRスポーツとして正当な進化を果たした大幅改良」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西川 昇吾(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
5
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 3
- 燃費
- 4
- 価格
- 3
FRスポーツとして正当な進化を果たした大幅改良
2024.11.27
- 年式
- 2024年1月〜モデル
- 総評
- 大幅改良は評価できる内容だが、ロードスターということを考えると好みが分かれるポイントとも言える。もしかすると最後の純ガソリンエンジンモデルとなるかもしれない現行モデルであることを考えると、将来的な価値は高まる可能性がある。10年近いモデルライフとなっているが、今乗っても魅力が衰えていないうえ、大幅改良で走りの乗り味も変わって新鮮さが出ているのはさすがだ。まだまだ魅力が継続していきそうだ。
- 満足している点
- 軽量な車体が生み出す、まさに人馬一体を感じる運転フィーリングが何よりの魅力だろう。また、大幅改良ではFRスポーツとして正当な進化を果たし、ドライバーが感じ取れるインフォメーションが前後ともにより増えた印象で、人馬一体感は増した。初代ロードスターが作り上げたブームでもあったが、世界中を探しても現実的な金額で販売され続けているRWDのオープンカーなどそうそうない。いろいろな意味で他に替えが利かないモデルだ。
- 不満な点
- FRスポーツとして見た場合、若干ではあるものの価格設定が高いと感じる点がウィークポイントといえる。また、アメリカ市場で販売されている2.0Lエンジン搭載の幌モデルを日本に導入してほしいのも正直なところだ。それとあまり実用性で語るクルマではないかもしれないが、室内の収納がかなり限られるのは不便を感じるところ。
- デザイン
-
5
- 登場してから10年近く経とうとしているが、デザインに飽きがこないのは素晴らしい。また、年々厳しくなる衝突安全性などをパスしながら、切れ込むような低いノーズをこの価格帯のクルマで実現できたことは称賛に値する。大幅な年次改良では灯火類に変更を受けたが、LEDの使い方が今どきらしくなった。特にリアテールランプ周りのデザイン変更は素敵。
- 走行性能
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4
- 年次改良によってパワステのフィーリングはかなり向上した印象だ。街中の交差点が楽しいコーナーに生まれ変わる感動がより大きくなった。アシンメトリックLSDはリアのインフォメーションを向上させ、FRスポーツカーとしては正当な進化と言える。ただLSDの特性なのか、ロードスター特有のヒラヒラ感が若干損なわれた印象があるので、このあたりは好き嫌いが分かれそうなポイントだ。
- 乗り心地
-
4
- スポーツカーとしては適度な緩さを持つロードスター。それがドライバーに与えるインフォメーションだったり、ドライビングの楽しさに繋がっているわけだが、同時に副産物として乗り心地の良さも実現している。ただ、競技ベースのNR-Aは異なるサスペンションが装着されているので、ややハードな印象。自身の購入検討グレードと同じ個体を試乗できるのがベストと言える。
- 積載性
-
3
- 歴代モデルの中で大幅にボディサイズが変化した先代モデルと比べてしまうと積載性は劣っている。しかし、オープン2シーターと考えれば比較的積載性はあるほうで、初代や2代目と比べると同等程度かなといった印象。欲を言えば室内の収納がもう少しあると利便性は高まる。
- 燃費
-
4
- 軽量な車体とスカイアクティブテクノロジーが導入されたエンジンによって、スポーツカーとしてはそこそこ良好な印象だ。ハイオク指定なのは一般ユーザーから見たらウィークポイントと言えるが、スポーツカーとして見れば当たり前のことなので、燃費で残念に思う人は少ないだろう。
- 価格
-
3
- 大幅な年次改良でも価格はそこまで高くならなかった印象はあるものの、正直、若干設定が高いと感じるのは否めない。それはFRスポーツという括りで見れば、GR86/BRZの方がリーズナブルに見えてしまうからだ。しかし、それでも販売が継続されているのだから、値段を超える魅力があるのだ。
- 西川 昇吾
- 自動車ジャーナリスト
- 1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在はWEB・紙の各種媒体で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車両解説動画にも出演し、喋りの分野にも挑戦中。愛車のマツダ・ロードスターで定期的にサーキット走行をし、ドラテクの鍛錬も忘れない、目指すは「書けて、喋れて、走れるモータージャーナリスト」
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- 新車価格(税込)
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