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- 198通りの個性が選べるスタイリッシュコンパクト
マツダ MAZDA2 「198通りの個性が選べるスタイリッシュコンパクト」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- まるも 亜希子(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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4
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 3
- 燃費
- 4
- 価格
- 4
198通りの個性が選べるスタイリッシュコンパクト
2023.11.27
- 年式
- 2019年9月〜モデル
- 総評
- 小さいサイズでも大人っぽいデザインで、カラーコーディネートにこだわりたくて、パワートレーンの選択肢が多いモデルを探している人には、もうこれしかないというマツダのエントリーモデル。2021年のマイナーチェンジ前と後では、見た目にはあまり変わっていなくても走りの気持ちよさはまるで別人ですので、走りにこだわる人には後期モデルをオススメします。また、インテリアの質感の高さ、洗練された空間という点でもコンパクトクラス随一。その代わり後席の頭上や足元スペースはあまり広くないですが、包まれるような空間が好きな人には十分でしょう。
- 満足している点
- 現在はなくなってしまいましたが、以前からホワイトレザーを取り入れたプレミアム感のあるインテリアに定評のあったデミオだけに、ブラック基調がメインとなった今でも、その特別感やモダンな印象は健在。さらにシートでは「人間中心」とするマツダの開発哲学を進化させて、人間が本来持っているバランス保持能力を最大限に発揮させるという新しい車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」の考え方を取り入れ、「脊柱がS字カーブを描くように、骨盤がしっかりと立った状態」を維持できるシートを実現。座った瞬間にスッと姿勢がよくなるようなシートが好きです。
- 不満な点
- クラムシェルのようなリアビューからも予想できますが、ラゲッジルームはややタイトです。容量は280Lで、横幅は1000mm確保されていますが、奥行きが700mmなので、大きめのスーツケースなどはそのまま入るかどうか確認を。後席を6:4分割で倒すことができるので、1〜2人で使うことが多い人なら、大きな荷物を積むことも可能です。
- デザイン
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5
- マツダのもっと大きなモデルとイメージを統一した、とてもスタイリッシュで大人っぽいフロントマスクはクルマ好き、走り好きに好まれるデザインだと思います。その一方で、2023年のマイナーチェンジでは「好きが見つかる198スタイル」と銘打ち、フロントマスクやホイール、ミラー、ボンネットデカールやリアウイングといったパーツのカラーやデザインを豊富に用意して、198通りの組み合わせを実現できるようになりました。自分だけの世界観や、好みのカラーコーディネートなどが手に入ると、所有する喜びがアップしたり、相棒としての愛着が湧くものなので、とてもいいと思います。
- 走行性能
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4
- 1.5Lガソリンエンジン+6速ATは、アクセルペダルを踏み込むのと同時にスッと加速が得られ、とてもリニアにスッキリと伸びていく感覚。2〜3速に上がる際のショックや振動などがなく、レスポンスが高いところも爽快です。ディーゼルは加速フィールが余裕たっぷりで。ガソリンモデルよりもさらに、足がよく接地してしなやかに動くような印象。ただし、MAZDA3などと同じような、突き抜けるような気持ちよさは少しスポイルされているのが残念です。
- 乗り心地
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4
- 高速道路の継ぎ目でも、コトンと遠くの方で音がしているような感覚で、前席の乗り心地はコンパクトカーとしては上々。前後に飽和ダンパーといって、段差などで入力がゆっくりな時にもジワリと減衰が効き、速い入力の時には逆に減衰が効きすぎないよう、一定に抑えるようなダンパーを採用していることや、リアの飽和ダンパーにはロッドの付け根に高減衰ウレタンを採用することで、粒状の凹凸がついたような路面による細かい振動を吸収するといった、きめ細かな調整が効果を発揮しているのでしょう。
- 積載性
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3
- 欧州のコンパクトカーと比べればそれほど小さく感じませんが、フィットなど日本のコンパクトカーのラゲッジが大きく、シートアレンジも多彩なので、それと並べるとタイトに感じてしまうラゲッジです。開口部の形状も、下辺がすぼまっているため横長の荷物を斜めにしないと入れられない、というような場合があります。ただ、6:4分割の後席を倒せばほぼフラットになり、大きな荷物も積むことが可能です。
- 燃費
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4
- 数値的にはガソリンが20.3km/L(WLTCモード)、ディーゼルが21.6km/Lなのですが、スカイアクティブG1・5に「ダイアゴナル・ボルテックス・コンバスション:斜め渦燃焼」と呼ばれる独自技術を新たに採用しており、圧縮比が12から14に高められ、燃費が従来のガソリンエンジンからWLTCモードで最大6.8%向上しています。乗り方にもよりますが、実用燃費は期待できると思います。
- 価格
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4
- フル装備でもガソリンモデルなら208台というのは、ライバルと比べてもお財布に優しい価格設定。ですが、ディーゼルになるとライバルのハイブリッドモデルと同じくらいの価格設定なので、割高に感じてしまいます。ただ、長距離走行が多い人や、坂道が多い地域に住んでいる人など、トルクフルなディーゼルにメリットを感じるならば、ハイブリッドよりおススメです。
- まるも 亜希子
- 自動車ジャーナリスト
- 映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
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- 新車価格(税込)
-
154.9 〜 262.2
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- 中古車本体価格
-
68.0 〜 243.0
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