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- CX-60で見えた課題は払拭された
マツダ CX-80 「CX-60で見えた課題は払拭された」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 瓜生洋明(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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4
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 3
- 燃費
- 3
- 価格
- 4
CX-60で見えた課題は払拭された
2025.1.1
- 年式
- 2024年10月〜モデル
- 総評
- 「人馬一体」の走りと多人数乗車、そして優れたデザインを併せ持った国産車は、CX-80をおいてほかにはない。総合力の高いモデルであることは言うまでもないが、その一方で、プレミアムブランドのSUVと比べるといくつかの部分で物足りなさを感じるのも事実だ。もし、プレミアムブランドのSUVからの乗り換えを検討している場合には、目に入る部分や手に触れる部分以外も厳しくチェックしたほうが、購入後の「ガッカリ」を減らすことができるだろう。
- 満足している点
- CX-60で課題となった走りや乗り心地の部分が大きく改善された。また、3列目も必要十分なスペースが確保されているため、長時間のドライブでも苦にならない。その結果、大人6人がロングドライブを楽しめる数少ないモデルとなっている。コストパフォーマンスも考えると、もはや唯一無二の存在と言えるだろう。
- 不満な点
- センターのディスプレイが小さく、機能もとぼしい。その反面、物理ボタンが多く煩雑な印象を与えている。プレミアムなモデルにとっては先進性も重要な要素であるため、マツダのフラッグシップモデルとしては、デジタル装備もさらに進化させたいところだ。
- デザイン
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3
- 国産車離れした流麗なデザインは、言うまでもなくCX-80最大の特徴だ。基本的にはCX-60と同じコンセプトが採用されているが、フラッグシップモデルとしての役割も担うCX-80では、より優雅な印象を与えるような工夫が各所に施されている。インテリアに関しても、目に入りやすい部分や手に触れやすい部分にはかなりのこだわりを感じられる。裏を返せば、そうではない部分は値段相応であるとも言えるが、車両価格とのバランスを考えるとやむを得ないところだろう。
- 走行性能
-
4
- CX-60に比べると、全体的にゆったりとした走りという印象だが、マツダらしい「人馬一体」感は随所に感じられる。特に、高速域では安定した挙動を見せてくれるなど、グランドツーリングカーとしての素養も持ち合わせている。さまざまなパワートレインが用意されているCX-80だが、イチオシはやはりディーゼルだ。若干の振動を感じることもないではないが、それを補って余りある仕上がりと言えるだろう。PHEVやガソリンにもそれぞれの魅力はあるが、走りの面で選ぶなら断然ディーゼルを推したい。
- 乗り心地
-
4
- 発売直後のCX-60では足回りの硬さやトランスミッションのギクシャク感があったが、CX-80ではそうした部分はほぼ解消されていると言ってよい。特に、高速走行時のしなやかな足回りや、小気味よいシフトチェンジはCX-80の大きな魅力のひとつとなっており、CX-60で実現したかったことがしっかりと具現化できているといった印象だ。強いて言えば、低速走行時にはわずかにギクシャクした感じがある。多くの人が不満を覚えるレベルではないが、気になる場合には試乗時にチェックすることをおすすめしたい。
- 積載性
-
3
- 堂々たるボディサイズをもつモデルであるため、絶対的な積載量は必要十分以上だ。たとえば、大人4人がゆったりと乗車した状態でもゴルフバッグ4つを余裕で積むことができる。一方、ラゲージルーム下のサブトランクはCX-8よりも小さいなど、機能面という意味では不満を覚えるシーンがあるかもしれない。とはいえ、工夫次第で解決可能なレベルであるため、大きな問題となることはないだろう。
- 燃費
-
3
- 大柄なボディであるにもかかわらず、ディーゼル車のカタログ燃費は19km/Lを超えているなど燃費性能はまずまずだ。軽油を燃料としていることから、実際の割安感はさらに高くなるだろう。一方のPHEVは、EV走行をメインとした利用であれば総合的な燃費性能は高くなるものの、WLTCモードにおけるEV走行換算距離は67kmとそれほど長くはない。また、使用燃料もレギュラーガソリンとなっているため、利用シーンによってはその恩恵を感じにくいかもしれない。
- 価格
-
4
- ガソリン車が設定されていないため、乗り出し価格は最低でも400台後半となる。この点は、割安なガソリン車を設定することでエントリー価格を下げているCX-60とは対象的だが、CX-80にはマツダのラインナップにおけるフラッグシップモデルとしての役割もあることを考えると、妥当な価格設定と言えそうだ。そうした事情もあって、国産車としては比較的高価なモデルではあるが、その質感を考えるとコストパフォーマンスは決して悪くない。
- 瓜生洋明
- 自動車ジャーナリスト
- 1987年生まれ。大手IT企業や外資系出版社を経て2017年に株式会社ピーコックブルーを創業。現在では平均年齢25歳のメンバーとともに毎月300本超の記事を配信している。愛車のボディカラーを社名にするほどのエンスージアストだが、新しいテクノロジーへの関心も強く、最新モデルは常にチェックしている。
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- 新車価格(税込)
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- 中古車本体価格
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