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マツダ CX-60 PHEV 「乗り心地の悪さがすべてを台無しにしている残念なSUV」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 伊達 軍曹(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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2
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 1
- 積載性
- 4
- 燃費
- 3
- 価格
- 2
乗り心地の悪さがすべてを台無しにしている残念なSUV
2023.2.27
- 年式
- 2022年9月〜モデル
- 総評
- 斬新で美しいエクステリアと普通に強力なパワートレイン、そして普通に良好な走行性能を備えたSUVタイプのピュアEV。欧州ブランドの同格車と比べて“下”に見られることも多いかもしれないが、中身はほぼ遜色なし。その割に価格は比較的手頃であるため、コストパフォーマンスは大いに優れている。
- 満足している点
- ハンドリング性能は相当イイ。背が高い、比較的大柄なSUVではあるが、スポーティなセダンにほぼ遜色ないか、それ以上のライントレース性能を有している。パワー感も十分以上。
- 不満な点
- 乗り心地はあまりにも悪い。ドライバーと乗員は、超高速域以外では常にバウンス挙動(上下の揺れ)に悩まされることになる。後席の乗員は車酔いをしてしまう可能性が高いため、ファミリーユースにはまったくおすすめできない。
- デザイン
-
5
- マツダの「鼓動デザイン」をさらに進化させたというエクステリアデザインは、若干のクセのようなものは感じられるが、そのクセが良い意味での個性となり、「単なるイケメン」的なつまらなさを超えるナイスな味わいになっている。インテリアデザインはセンスも質感も大いに良好。各スイッチ類の使い勝手も良く、不満はいっさいない。
- 走行性能
-
5
- 2.5Lエンジンにモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドのパワーユニットは普通に強力で、ハンドリング性能はクラストップレベル。「狙ったラインを1ミリたりとも外さない」といったニュアンスで、どんなコーナーでも駆け抜けていける。またSUVならではの「背の高さ」を感じることもほとんどない。
- 乗り心地
-
1
- 高速道路でも一般道でも、日本国の常識からかけ離れたぐらいの速度を出せば、特に乗り心地が悪いわけではない。しかし普通に使う30km/hから120km/hぐらいの速度域では常に小刻みに、あるいは大きく、ボディ全体が上下方向に揺れる。率直にいってきわめて不快な乗り心地である。
- 積載性
-
4
- 荷室は奥行きも左右の幅も、そして高さも十分。このクラスのSUVとして標準的に、便利に使うことができる。
- 燃費
-
3
- ハイブリッド燃料消費率は14.6km/Lで、EV走行換算距離は75km(どちらもWLTCモード)。ハイブリッド燃料消費率は、正直もうひと声欲しい。
- 価格
-
2
- PHEV Premium Sportsの場合で626万4500という車両プライスは、ほぼ同格の輸入SUVと比べれば割安。インテリアの質感も走行性能もきわめて高いため、これで乗り心地が悪くなければ「かなりお買い得」ということになるのだが。
- 伊達 軍曹
- 自動車ジャーナリスト
- 外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌の編集長を務めたのち、フリーランスの執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、さまざまなメディアに多数の記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツ。
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- 新車価格(税込)
-
570.0 〜 646.3
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- 中古車本体価格
-
203.9 〜 569.8
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