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- 進化の方向性は正解
マツダ CX-60 「進化の方向性は正解」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西川 昇吾(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
4
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 4
- 燃費
- 4
- 価格
- 4
進化の方向性は正解
2025.3.26
- 年式
- 2025年2月〜モデル
- 総評
- ハンドリングが高評価でありながら、SUVという多人数が乗るクルマとしては欠点と言える乗り心地の悪さが評価を下げていたCX-60。改良によって乗り心地は改善したが、まだSUVとして万人に勧められるレベルではない。しかし、乗り心地は確実に前より良くなっているし、元々持っていたハンドリングの良さを潰していないのは良い方向性に進んでいると感じる。このまま改良による進化の行く末を見守りたい。
- 満足している点
- 満足なレベルではないが、乗り心地を改善しながら元々持っていたハンドリングの気持ち良さを潰していないことだ。MCで乗り心地が良くなり、間口が広がったため、多くの人が気持ちのいいハンドリングを享受しやすいモデルへ進化したと言える。また、トランスミッションの進化が今回の改良で最も満足度の高かった点。低速域では以前よりも確実にシームレスなシフトチェンジを実現した。
- 不満な点
- 乗り心地は良くなったが、まだ万人に勧められるモデルには至っていないと感じる。やや角が取れて不快な振動も少なくなったが、単純に乗り心地だけで考えれば他にも魅力的なSUVはある。ただ、他のモデルにはない大きな魅力が揃っているので、乗り心地が今後の改良で徐々に良くなっていくことに期待したい。
- デザイン
-
3
- 年次改良によるデザインの大きな変更はない。CX-60投入時に、新開発のFRプラットフォームを採用したため、これまでのマツダのSUVとは大きく異なるシルエットが特徴。ロングノーズかつ、フロントタイヤハウスの後ろが長いフロントフェンダーはまさにFRであることを示している。ただ、これまでのマツダSUVと比べると主張の大きなフロントグリルがバランスを崩してしまった印象。もう少しグリルの主張を抑えると評価の高いマツダのデザインが生きてくるのではと思う。
- 走行性能
-
5
- 改良前はハンドリングの気持ち良さがSUVトップクラスであった反面、乗り心地が悪いことが指摘されていた。この指摘ポイントを中心に改良したため、ハンドリングの良さがスポイルされるのではという心配もあったが、乗り心地と扱いやすさを向上させつつ、元々持っていた良さはそのままとなっている。また、直6ディーゼルは回して楽しいエンジンフィーリングなのも魅力的だ。
- 乗り心地
-
3
- 改良で見直されたポイントである乗り心地。このクラスの中で上位の乗り心地になったという印象ではないものの、以前よりは確実に良くなっている。特に振動の収束が早くなり、不快な揺れの残りが少なくなった印象だ。そして、今回の改良で最も恩恵が大きいと感じたのがトランスミッション。街中の低速域で使う1〜3速の繋がりが明らかにシームレスになっている。低速域で改良の違いが大きく感じられる印象だ。
- 積載性
-
4
- ボディサイズを考えれば当然とも思えるラゲッジスペースの広さを持っているが、大きめのボディを見た後だと驚きはなく、初見では「まぁ普通かな」という印象だ。ラゲッジスペースの各種装備についても特出した飛び道具はなく、オーソドックスな仕上がり。ただ、リアシートが4:2:4で可倒できるのは利便性の面で魅力的なポイントだ。
- 燃費
-
4
- 3.3Lディーゼルとマイルドハイブリッドの組み合わせのパワーユニットがメインといえるかもしれないが、非ハイブリッドの3.3Lディーゼルも質感や乗り味で大きな差があり不満があるとは思えない。それは燃費でも同じ。カタログ値で19.7km/Lという燃費性能を実現している素のディーゼルが、価格に対しても一番優れていて車重を考えても優秀と言える。しかも燃料代が安く済む。
- 価格
-
4
- 新規FRプラットフォームと新設計のエンジンを採用したこのサイズ感のSUVで、内装の質感でも満足がいく素の3.3Lディーゼルの上級グレードを選んでも約450という価格設定はリーズナブルに感じる。ハンドリングの良さやエンジンの直6らしいフィーリングなど、そのよさは一般的には伝わりづらいが、価格を考えれば走りが好きな人にはとても魅力的なSUVだ。
- 西川 昇吾
- 自動車ジャーナリスト
- 1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在はWEB・紙の各種媒体で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車両解説動画にも出演し、喋りの分野にも挑戦中。愛車のマツダ・ロードスターで定期的にサーキット走行をし、ドラテクの鍛錬も忘れない、目指すは「書けて、喋れて、走れるモータージャーナリスト」
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- 新車価格(税込)
-
326.7 〜 567.1
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- 中古車本体価格
-
203.9 〜 569.8
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