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- 専門家レビュー・評価一覧
マツダ CX-60 専門家レビュー・評価一覧
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- 新車価格(税込)
-
326.7 〜 567.1
-
- 中古車本体価格
-
203.9 〜 569.8
※掲載内容は執筆日時点の情報です。
-
- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
-
4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 3
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 5
- 燃費
- 5
- 価格
- 5
2025.6.27
- 年式
- 2025年2月〜モデル
- 総評
- 2025年2月に行われた商品改良で追加された新グレード「XD SP」モデルは、400前半の価格帯でFR(後輪駆動)とAWD(4輪駆動)が選べる。CX-60のセールスポイントである上質な内外装から一転、シンプルテイストにとどめている点も特徴だ。搭載エンジンはハイブリッド機構のない6気筒ターボディーゼルエンジンのみ。
- 満足している点
- CX-60を皮切りにしたCXシリーズは、新規開発したFRプラットフォームと同じく新開発の6気筒ターボディーゼルエンジンを武器に世界市場で戦っている。今回試乗したSPは装備と価格の適正化を図ったモデルで、いわば素のCX-60といえる。外装は大人気モデル「CX-5」などマツダSUV各モデルで好評の黒色のフェンダーアーチモール/ホイール/ドアミラーカバーを採用しすっきり感を強めた。
- 不満な点
- デビュー当初、上質感を強めにアピールしていたため、今回のSPグレードとのギャップにはいささか驚かされた。外装こそシックでスポーティだが、内装ではやはり価格相応の仕上げ処理にダウングレードしている。もっとも各部のパーツ形状が異なっているわけではないので、操作性に影響を及ぼすわけではないし、車両価格を考えれば十分納得がいくのだが、上級グレードとの差はかなり大きい。
- デザイン
- 加飾範囲を限定したSPグレードでCX-60のデザインを確認すると、抑揚のある面構成や各パーツの巧妙な作り込みがよくわかる。後輪駆動らしいキャビンが後方へとセットバックしたシルエットは典型的なスポーツカーのそれに近く、車高と最低地上高が高いことから腰高に見えがちなSUVの弱点をうまく抑えた。内装は黒色に統一されているのでわかりづらいが、造形そのものがシンプルなので居心地がよい。
-
- 一条 孝(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 4
- 燃費
- 5
- 価格
- 4
2025.4.26
- 年式
- 2025年2月〜モデル
- 総評
- 2年半ぶりのマイナーチェンジを受けて乗り心地の改善を図り、騒音や振動対策も施されて快適性を高めたCX-60。改めて試乗すると普段使いでの乗り味がたしかによくなっている。
- 満足している点
- CX-60のよさでもあるスポーティな乗り味を確保しながら、操縦安定性と乗り心地のレベルアップを図ったこと。また、新グレードのXD SPはエクステリアをハニカムタイプのフロントグリルやシグネチャーウイングをブラックで引き締め、ブラックメタリック塗装の20インチアルミホイールを装着するなど、精かんな仕上がりが好印象。特別仕様車のXDハイブリッドトレッカーにはこのモデルしか選べない「ジルコンサンドメタリック」のボディカラーを設定したほか、パノラマサンルーフを標準装備とした。
- 不満な点
- これと言った不満はないが、今回の改良に合わせて直6ディーゼルを搭載したベーシックグレード「XD」と「XD Sパッケージ」が廃止されている。300台の素のグレードを好むユーザーは2.5リッターの直4ガソリン車のみの選択となっている。
- デザイン
- デビュー当初からこれといった変更はない。デザインの新しさを求めるのであれば満足な点でもピックアップした新グレードの「XD SP」もしくは特別仕様車の「XDハイブリッドトレッカー」に注目したい。
-
- 瓜生洋明(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
3
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 3
- 燃費
- 3
- 価格
- 3
2025.3.31
- 年式
- 2025年2月〜モデル
- 総評
- 大幅改良によって発売当初に問題とされていた部分はおおむね解決され、ようやくスタートラインに立った。そのうえで、CX-60の強みである走りの部分はさらに深化しており、マツダらしいドライビング・プレジャーをより楽しめる1台となっている。一方、機能装備の面で目新しい更新はなく、大幅改良によって販売台数が大きく伸びるとは考えにくいのも事実だ。
- 満足している点
- 発売当初から賛否両論の多いモデルであったが、大幅改良によって「否」の部分はかなり解消された印象だ。特に、足回りの硬さやATのギクシャク感は、今回の大幅改良で大きく改善された。もちろん、所有感を満たしてくれる堂々たるボディと流麗なデザイン、上質な内装は健在だ。
- 不満な点
- 1890mmという全幅をもつFRレイアウトのSUVは、やはり取り回しが大変だ。機械式駐車場はもちろん入庫できず、平面式の駐車場でも両サイドに別のクルマがいると気を使う。また、デジタル装備の弱さもCX-60の課題だ。「マツダコネクト」は画面が小さいことに加え、ダイヤル式のインターフェースは使い勝手がよいとは言えない。
- デザイン
- CX-60はFRレイアウトを採用していることもあり、CX-5などよりもボンネットが長く、いわゆる「ロングノーズ&ショートデッキ」のスタイル。それが国産車随一の存在感を生み出しているのは間違いないが、FFベースのSUVが主流となりつつある昨今では、やや間延びした印象を与えてしまう部分もある。もし、そうした点が気になるのであれば、流麗なラインが強調されやすいメタリック系のボディカラーを選ぶとよいかもしれない。インテリアも、国産車離れした上質感が魅力だ。ただし、それはあくまで一般的な国産車と比較した場合の話であり、いわゆるプレミアムブランドのモデルの内装とは良くも悪くも異なる点には注意が必要。
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- 工藤 貴宏(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
5
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 4
- 燃費
- 5
- 価格
- 4
2025.3.27
- 年式
- 2025年2月〜モデル
- 総評
- オーナーとして2年間一緒に過ごして感じるのは、このクルマは「買う人を選ぶ」ってこと。まずそれなりに大きい(特に1890mmある全幅が!)車体を受け入れる必要があるし、パッケージングでいえば直列6気筒エンジンが収まる長いボンネットの影響で全長のサイズ感ほどキャビンが広いわけではない。それに価格だって高めだし、例の乗り心地問題も……。でも、「満足な点」に書くようにいいところもいっぱいあるんですよね。それらを自分の好みやクルマを使う環境と差し引きして考えてメリットがあれば、きっと満足できる。そんなクルマではないでしょうか。決して八方美人ではないのです。ところで2025年モデルへの年次改良ですが、進化はしっかり感じられますね。「めちゃめちゃいい乗り心地になったか」といえば、残念ながらそこまで劇的ではありませんけれど。そういう意味では、買い時が訪れたともいえるし、今後も進化に期待というところでしょう。
- 満足している点
- クラスを超える、圧倒的な上質感のあるインテリアの作り込み。もし輸入車だったら1000に届きそうなくらいのクオリティです。後輪駆動ベースならではの心地よいハンドリング。そして(ディーゼル車は)6気筒エンジンならではの上質な加速感。そして高速道路では20km/Lを超えることも珍しくない燃費の良さ。それらは、ほかのクルマではなかなか味わえないですよ。
- 不満な点
- 乗り心地は、「いいか?」と問われれば「極上」ではありません。ただ、2025年春に行われた2025年モデルへの年次改良で改善されたのは間違いないですね。トランスミッションの異音やギクシャク感は、最新モデルのディーゼル車に関しては気にならないレベルとなりました。PHEVと2.5Lガソリン車の最新モデルは未試乗なのでそのあたりは試乗でき次第追ってレポートしたいと思います。
- デザイン
- エンジンを直列に積む後輪駆動モデルならではの、ボンネットの長い伸びやかなデザイン。スポーツカーの定番である「ロングノーズ&ショートデッキ」をSUVで具現化したプロポーションと言っていいでしょう。パッケージング上は不利(全長の割にキャビンの前後長を確保できない)ですが、他の国産SUVとは一線を画する感覚はありますね。まあ、個人的な好みを言えばSUVでそういうプロポーションはあまり好きではないのですが……(自分で買っておいて言うのも何ですが)。
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- 西川 昇吾(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
4
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 4
- 燃費
- 4
- 価格
- 4
2025.3.26
- 年式
- 2025年2月〜モデル
- 総評
- ハンドリングが高評価でありながら、SUVという多人数が乗るクルマとしては欠点と言える乗り心地の悪さが評価を下げていたCX-60。改良によって乗り心地は改善したが、まだSUVとして万人に勧められるレベルではない。しかし、乗り心地は確実に前より良くなっているし、元々持っていたハンドリングの良さを潰していないのは良い方向性に進んでいると感じる。このまま改良による進化の行く末を見守りたい。
- 満足している点
- 満足なレベルではないが、乗り心地を改善しながら元々持っていたハンドリングの気持ち良さを潰していないことだ。MCで乗り心地が良くなり、間口が広がったため、多くの人が気持ちのいいハンドリングを享受しやすいモデルへ進化したと言える。また、トランスミッションの進化が今回の改良で最も満足度の高かった点。低速域では以前よりも確実にシームレスなシフトチェンジを実現した。
- 不満な点
- 乗り心地は良くなったが、まだ万人に勧められるモデルには至っていないと感じる。やや角が取れて不快な振動も少なくなったが、単純に乗り心地だけで考えれば他にも魅力的なSUVはある。ただ、他のモデルにはない大きな魅力が揃っているので、乗り心地が今後の改良で徐々に良くなっていくことに期待したい。
- デザイン
- 年次改良によるデザインの大きな変更はない。CX-60投入時に、新開発のFRプラットフォームを採用したため、これまでのマツダのSUVとは大きく異なるシルエットが特徴。ロングノーズかつ、フロントタイヤハウスの後ろが長いフロントフェンダーはまさにFRであることを示している。ただ、これまでのマツダSUVと比べると主張の大きなフロントグリルがバランスを崩してしまった印象。もう少しグリルの主張を抑えると評価の高いマツダのデザインが生きてくるのではと思う。
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- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
-
4
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 4
- 燃費
- 5
- 価格
- 5
2025.3.23
- 年式
- 2025年2月〜モデル
- 総評
- 新規開発の直列6気筒エンジン、トルクコンバーターを用いない電子制御クラッチ制御の8速AT、後輪駆動ベースのプラットフォームなど数々の新規技術が織り込まれたCX-60。2列シートの5人乗りSUVとしてマツダが社運をかけたモデルだ。すでに多くのユーザーの手に渡り、高い質感と存在感あふれる内外デザイン、そして高い走行性能が評価されている。
- 満足している点
- 2022年の登場時、「本質はひとつ」とする考え方からマツダ流が随所に貫かれた。なかでも質感の高いインテリアは国内外から評価が高く、車両価格が2倍にもなる輸入車と互角の質感と上質な空間演出を誇る。直列6気筒3.3Lターボディーゼルは、MHVと通常タイプの2種類。実用燃費数値がすこぶる優秀で、激しい渋滞路以外はカタログ記載のWLTC値を簡単に上回る。
- 不満な点
- 最大の欠点は乗り味にあった。理論上、そして物理的にも正しいとする設計思想は、ときに実際の道路環境ではマイナス面が目立ったしまう。初期のCX-60はフラットな路面では申し分ない走行性能だったが、荒れた路面では後輪からの突き上げが大きく、同乗者の身体がやや強く鉛直方向へとゆさぶられていた。一部改良を受けた現行型ではずいぶんと改善された。こうなると初期ユーザーへのさらなる対応も考えたくなる。
- デザイン
- SUVは世界中で人気の車種だ。今やラインアップを持たないブランドを探すほうが難しい。CX-60はマツダの鼓動デザインを原点とした流麗なボディラインが特徴で、ボディパネルにしても光の陰影を活かすふくよかな立体デザインを採用。全高が高くなるSUVにあってCX-60のシルエットは群を抜いてすばらしい。FFモデルベースのCX-5とも異なり、ノーズは長くシャープな印象だ。インテリアにしてもボトムグレードこそ黒色一色ながら、中間以上のグレードではホワイトやタンカラーが選べる。
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- 西川 昇吾(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
3
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 2
- 積載性
- 4
- 燃費
- 4
- 価格
- 4
2023.11.29
- 年式
- 2022年9月〜モデル
- 総評
- 「運転が楽しいSUV」を選びたければ候補に入れて欲しい1台だ。また、新規アーキテクチャを開発して、直列6気筒エンジン&FRレイアウトという意欲的な挑戦を行ったポイントも興味深い。その意欲的な挑戦はクルマ好きにとって面白い仕上がりにはなっているが、それが一般的に理解できるかといわれると難しい面がある。ファミリーカーとしてSUVを購入する場合、家族の意見も大切になってくると思うが、その点がどう家庭内で判断されるかが難しいモデルかもしれない。
- 満足している点
- SUVピカイチの運転の楽しさが満足できるポイントだ。フロントノーズの入りのシャープさはFRレイアウトならではの仕上がりで、どこかロードスターを思わせる雰囲気もある。それくらい運転していて楽しいステアリングフィールとなっている。またブレーキフィールがかっちりと剛性感があるのも好印象だ。これだけ運転に夢中になれるSUVもあまりないだろう。
- 不満な点
- やはり乗り心地がハードなことだろう。好みの部分があるから一概には言えないし、スポーツカーほどガチガチというわけでもないが、同乗者が乗ることも多いこのクラスであることを考えると、事前に試乗で確かめておきたいポイントだ。自身が満足するならば問題ないが、家族も踏まえたクルマ選びであるならば、家族で確認することをおすすめする。
- デザイン
- 新開発のアーキテクチャを採用し「エンジン縦置き&FRベースレイアウト」となったCX-60。基本的なレイアウトが変わったため、これまでのマツダのSUVとは大きく異なるシルエットとなっている。ロングノーズを感じさせるボンネットの主張が、最も変更が表れた部分だ。しかし、これまでのマツダのSUVの変更と比べるとバランスが崩れた印象もある。FRレイアウトを採用しているヨーロッパのSUVもあるので、もう少しグリルの主張を抑えた平面的なデザインにすると、魂動デザインがより生きてくるのでは。
-
- 一条 孝(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 4
- 燃費
- 5
- 価格
- 5
2022.11.25
- 年式
- 2022年9月〜モデル
- 総評
- マツダのラージ商品群第1弾となるCX-60はマツダのスポーツカーを除けば久々となるFRベースのモデル。それだけに気合いの入れようはハンパなく、プレミアムセグメントと比べても遜色のない仕上がりを見せている。現時点ですべてのモデルが出揃ってはいないが、今後も注目を集めることは間違いない。
- 満足している点
- 高速域での安定した走りっぷりとすぐれた経済性。直6ディーゼルターボの吹き上がりのスムーズさ、かすかに響くサウンドも上質でCX-5と比べても確実に1クラス上の乗り味が確かめられる。XDハイブリッドの上質な内装も魅力のポイントだ。
- 不満な点
- FRベースのレイアウトを採ることでボディは拡大しているが、居住空間についてはCX-5よりもやや広くなった程度。とくに後席の足元スペースはゆったりといった広さではない。ややスローなステアフィールやATのシフトショックといった気になった点の改善にも期待したい。
- デザイン
- 一見しただけでマツダのSUVだと判別のつくデザイン。だが、これまでのモデルと異なるのはノーズの長さとフロントタイヤが前方に追いやられていること。フロントドアとホイールアーチ間の距離が長くなり、FRレイアウトをベースとしていることがよくわかる。長いノーズは直6エンジンを縦置き搭載するだけではなく、直4ガソリンのPHEVの搭載にも必要だった。
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- 工藤 貴宏(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
5
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 4
- 燃費
- 5
- 価格
- 4
2022.11.22
- 年式
- 2022年9月〜モデル
- 総評
- 結論からいって、クルマ好きならいま買って乗っておくべきクルマです。これからモーター化が必須となり、モーターのサイズがどんどん大きくなることが確実視される今、大排気量ディーゼルを新車で買って乗れる猶予はそう長くないかもしれません。つまり、この味を楽しめるのは今だけってことです。いいですよ、6気筒ディーゼルは。いっぽう、4気筒ガソリンのベーシックグレードは、その価格でこれだけのクオリティのSUVが買えることが素晴らしいですね。
- 満足している点
- 縦置き6気筒エンジン+後輪駆動ベースのプラットフォームという身近な国産SUVでは絶滅しかかったジャンルの復活。クルマ好きとしてうれしい限りです。そして、ディーゼルというハイブリッドだけに留まらない低燃費モデルの選択肢を用意してくれたこと。さらに、6気筒ディーゼルという贅沢なパワーユニットをちょっと手を伸ばせば買えることがうれしいですね。
- 不満な点
- 車体サイズの割には後席や荷室が広くないことは購入時に覚えておきたいところ。といってもCX-5よりは広いので、CX-5からの乗り換えなら問題ないでしょう。ちなみにディーゼルというと煤問題を気にする人もいますが、4年間CX-5に乗ってほぼ街乗りの短距離移動ばかりしている筆者には、その問題は無縁でした。極度に恐れる必要はないと思うし、CX-60ではさらに対策が進んでいます。
- デザイン
- デザインはあくまで好みの問題で「いい」か「好みではない」かのどちらかです。そしてCX-60のスタイリングを語るのにプロポーションの話は避けて通れないと思います。いわゆる“ロングノーズ・ショートデッキ”の古典的なFRスタイルが好みであれば、CX-60のプロポーションは好みに合うのではないでしょうか。いっぽうでキャビンフォワードのスタイルが好みなら、受け入れにくいかもしれませんね。買った自分が言うのもなんですが、個人的にはあまり好みではありません(買ったからこそ好きなだけ言える)。この後登場する予定のロングボディ版「CX-80」ならもっとバランスが良くなるのでしょうね。いずれにしろデザインは好み次第ということで。
-
- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
-
4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 3
- 燃費
- 5
- 価格
- 5
2022.8.9
- 年式
- 2022年9月〜モデル
- 総評
- 良い物への考え方は一つであるとするマツダの信念から生み出されたCX-60。この先、10年〜20年かけて真価が問われるのだろう。個人的にはBEVへの対応やロータリーエンジンを活用したシリーズハイブリッドにも興味津々だが、CX-5がマツダを支えたように、今度はCX-60がマツダの躍進をもたらす存在になってほしい。
- 満足している点
- 「身体拡張能力」のひとつとしてマツダがこだわり続けた設計思想がエンジンサウンドだ。人が気持ちよいと感じる音の干渉を加えることで、伸びのある重厚なハーモニーを奏でる。シートも良い。マツダ3からの腰で支えるシート構造を昇華させ、加速力を腰で実感できるような体圧分布を実現。ボディは大きいが視界は広く、死角も少ない。
- 不満な点
- 国内の立体駐車場事情にそぐわない車幅(1890mm)と、8速ATの制御に不満を覚えるが、それ以外に気になる点は少ない。それよりも、せっかく新規に開発した技術(エンジン、プラットフォームなど)をCXシリーズ、つまりSUVだけに留めておくのはもったいない。派生車種があるからこそ、SUVであるCX-60の美点が活かされるからだ。
- デザイン
- 後輪駆動のFR方式を採用するため、車体の土台であるプラットフォームを新規開発。エンジンも直列6気筒の3.3Lディーゼルを新規に開発した。そのため、デザインはいかにも後輪駆動らしい。エンジンフード部分が長く、キャビンは後ろへセットバックされた。背の高いSUVながらスポーツカー的なスタイリッシュな風貌となった。
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