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レクサス RX 「新世代プラットフォーム+新ハイブリッドシステム」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
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4
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 4
- 燃費
- 3
- 価格
- 3
新世代プラットフォーム+新ハイブリッドシステム
2023.1.26
- 年式
- 2022年10月〜モデル
- 総評
- レクサスブランドの上位クラスSUV。トップに「LX」があるがオフロード性能を意識したクルマ造りであることから、事実上、多くのユーザーにはこの「RX」が選択肢としては最上位にくるだろう。残念ながらコロナ禍の部品不足のあおりを受け、初回は500台のみの抽選販売。すでにこの初回分は完売した。レクサスのWebサイト上では、「500台以外に一般販売を行う」とあるが、執筆時点、詳細は未公表。
- 満足している点
- 500台の抽選販売では、2.5L+プラグインハイブリッドシステム、2.4Lターボ+6速AT内蔵型の新ハイブリッドシステム、2.4Lターボ+8速ATの3タイプが用意された。乗り比べると同じクルマとは思えないくらい3タイプの走行性能は異なっている。個人的なベストは2.5L+プラグインハイブリッドだ。ターボ勢の目を見張る動力性能は素晴らしいが、RXには過剰であると感じた。
- 不満な点
- レクサスも新しい時代に向け舵を切った。デザインは上質さを増し、車内でのおもてなし感も高めた。それ以上に変化したのは走行性能だ。後輪操舵機能であるDRSの効き具合をはっきりさせて、ステアリングを切った瞬間から反応し、俊敏にボディの向きを変える。山道ではスポーツモデルのような走りをみせた。が、上級SUVとしては、もう少ししなやかさがほしい。乗り味にしてもターボモデルはややハードだ。
- デザイン
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5
- RXのスタイリングは非常によくできている。従来型の美点であったおおらかなイメージを踏襲しつつ、パネル造形やエッジ処理をシャープにすることでボディをギュッとコンパクトに見せている。実際には全長4890mm、車幅1920mm、全高1700mmとかなり大きいが、それをネガティブに感じさせない。実車を目の前にしても威圧感がない。インテリアはやや凝った装飾ながら、視界も広くとられ、運転はしやすい。
- 走行性能
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4
- 圧倒的な速さを見せるのが2.4Lターボ+6速AT内蔵型の新ハイブリッドシステムだ。後輪に独立型モーター(103PS/17.2kgf・m)を配した4WDモデルで、エンジンと各部モーターを含めたシステム出力は371PSを発揮する。2100kgの車両重量を意識させない鋭い加速を見せる。対して2.5LのPHEVは従来型THS-Ⅱの改良版。おおらかな走りでRXのキャラクターに合っている。
- 乗り心地
-
3
- ターボモデルはいずれもややハードな印象。前後ピッチングを抑えた最新のドライビング理論を採り入れているが、上下動の振幅がやや大きめだ。とくにトップグレードの「500h」はその傾向が強めに出ている。乗り心地で有利なのは「450h 」だ。適度な引き締め具合を残しつつ、ボディが許すしなやかなロールに合わせたダンピング特性を持つ。後席での快適性も高い。
- 積載性
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4
- さすがにボディサイズが大きいので、ラゲッジルームにしても十分な広さを持つ。9.5インチのゴルフバックなら4つ積載でき、77Lと63Lのスーツケースであれば2個ずつ計4個の積載が可能だ。後席は4:2:4の分割可倒式なので利便性も高い。今やこのクラスで当たり前の装備になったハンズフリーパワーバックドアだが、RXは感度が良好で、一度の足入れで確実に反応する。
- 燃費
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3
- パワートレーンで大きく評価が分かれる。数値が良いのは450h+のプラグインハイブリッドだ。エンジンとモーターでのシステム出力は、309PSに18.1kWhのリチウムイオン方式の二次バッテリーを搭載。WLTC値では18.8km/Lだ。これが500hになると14.4km/L、350では11.2km/Lまで落ち込む。しかし、山道での試乗では500hと350の差は逆転し、500hは実測で7km/L台まで落ち込んだ。
- 価格
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3
- 執筆時点でのラインアップは3つのパワートレーンで4グレードある。500h(4WD)が900、450h+(4WD)が871、350(FF/4WD)が664万〜705、350“F”SPORT(4WD)が706。いずれも非常に高価だが、レクサス乗用SUVのフラッグシップであるだけに、装備内容、走行性能からすれば納得がいく。
- 西村 直人
- 交通コメンテーター
- WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
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668.0 〜 903.0
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- 中古車本体価格
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85.5 〜 1170.0
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