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- フラッグシップの威厳と最先端技術の融合
レクサス LSハイブリッド 「フラッグシップの威厳と最先端技術の融合」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
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4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 4
- 燃費
- 3
- 価格
- 4
フラッグシップの威厳と最先端技術の融合
2024.5.28
- 年式
- 2017年10月〜モデル
- 総評
- 1989年に初代が誕生。歴代モデルはいずれも滑らかでパワフルな走りや、圧倒的な静粛/快適性能で世界市場から支持されてきた。5代目となる現行のLSは、セダンとして十分な居住性を確保しながら、斬新なクーペシルエットを両立したスタイリングやエモーショナルな走りを実現。高度運転支援技術の領域も最先端のアイテムで揃えた。
- 満足している点
- トヨタ/レクサスの持てる技術をふんだんに採り入れた一台であること。これが最良ポイント。しかも2017年の登場から幾度となく改良を加え進化を継続。伸び代が大きいのは特に乗り味の部分だ。初期モデルはランフラットタイヤを使いこなせていない領域があったが、現行モデルはどんな路面状況でもしなやかで、かつダイナミックな走りが堪能できる。
- 不満な点
- 愚直な進化を続けるLSながら、最先端技術のうち、高度運転支援技術の進化度合いが弱まっている。2017年当時には「2020年に自動車専用道路での自動運転を実現するHighway Teammate」を搭載したと声高に宣言したが、2024年現在、LiDARこそ搭載すれど自動運転を名乗れる自動化レベル3技術を機能させていない。
- デザイン
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4
- このLSのために新開発したGA-Lプラットフォームにより実現した流麗なクーペシルエットが最大の特徴だ。また、この外観に呼応するように内装デザインにも力が注がれた。水平基調のインストルメントパネルやドアトリムで連続性を持たせ広がり感ある構成としながら、下部は厚みのあるソフトなコンソール・アームレストにより包まれ感を演出している。
- 走行性能
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4
- レクサスとしては初となるツインターボエンジンを搭載。V型6気筒3.5Lは422PS/600Nmを発揮し、10速ATとの組み合わせ。ハイブリッドはV型3.5L+THS-IIに、4速分の有段変速ギヤを組み合わせて事実上10段分の変速制御を行なう。これはマルチステージハイブリッドシステムと命名され、レクサスのクーペ「LC500h」と同様のメカニズム。
- 乗り心地
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4
- 2017年の初期モデルにはターボ/ハイブリッドともに、クローズドコースから都市部、山間部、高速道路とあらゆる路面で試乗した。よく走り、良く曲がる。後輪操舵システム「DRS」の効果も大きい。一方、後席は突き上げが大きかった。度重なる改良が加えられた現行モデルは、走行性能はそのままに、後席での快適性能も大きく向上した。
- 積載性
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4
- ボディサイズからすれば、もっと奥行きや幅があっても良いと思われるが、9.5インチのゴルフバックが4セット収納できるため(グレードにより3セット)満足度は高い。容量はターボモデル480L、ハイブリッドモデル430Lだが、開口部分が長く、間口も広いので積載はしやすい。トランクリッドにはハンズフリーで自動開閉する機構が組み込まれる。
- 燃費
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3
- ターボのWLTC総合値は後輪駆動が10.1km/L、4WDが9.5km/L。市街地モードは6.5km/L(FR)、6.2km/L(4WD)と厳しい値だが、高速道路モードでは13.2km/L(FR)、12.2km/L(4WD)と高い熱効率(38%)がそれを支える。ハイブリッドは総合値で12.5〜13.6km/Lとターボ比で30%ほど良好。値としては低いが、欧州競合各社と比較すると同水準。
- 価格
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4
- 2023年10月に一部改良を行っている。ターボエンジン“I package”のFRモデルの1094がボトム価格で、トップ価格はハイブリッド“EXECUTIVE Advanced Drive”の4WDモデルで1799。充実装備、度重なる改良、優れた走行性能からすれば納得がいくが、個人的には自動化レベル3技術を備えて欲しかった。
- 西村 直人
- 交通コメンテーター
- WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
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1240.0 〜 1799.0
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- 中古車本体価格
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38.0 〜 540.0
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