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レクサス LSハイブリッド 「新世代レクサスの象徴でフラッグシップ」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
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3
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 3
- 燃費
- 3
- 価格
- 2
新世代レクサスの象徴でフラッグシップ
2022.12.21
- 年式
- 2017年10月〜モデル
- 総評
- LSは運転操作を楽しむドライバーズカーであると当時に、後席の居住性を重要視したショーファードリブンの性格も両立させなければならない。だから開発は困難を極めた。2017年当時、新規開発したGA-Lプラットフォームを使いこなすまでに至らなかったことから、乗り味では評価が分かれていた。マルチステージハイブリッドも目指す世界は素晴らしいが、初期型は制御に荒さがみえた。が、2022年モデルではすべてが解決している。
- 満足している点
- LS500hのトランスミッションはトヨタ/レクサスのハイブリッドモデルが採用するTHS-IIに、4速分の有段変速ギヤを組み合わせ、事実上10段分の変速制御を行なっている。「マルチステージハイブリッドシステム」と名付けられたこの方式は、2017年3月16日に発売されたレクサス「LC500h」と同一だ。こうした最先端技術と、レクサスが目指すくつろぎの演出、そしてクーペライクな流麗なスタイリングこそ、まさしくLSの世界観だ。
- 不満な点
- 初期型には後席での乗り味に難点があった。とくにAWDモデルでは、もう少し柔軟性がほしい。ただ、2017年当時から、開発陣はこの弱点を把握していた。曰く、ハイブリッドモデルのAWDでは道路環境との兼ね合いでそうした傾向があり、すでに対策していると。よって、2017年モデルを購入される場合には、実際に後席での試乗も行なって頂きたい。乗り味は体感値なので、気にならないユーザーもいるはずだ。
- デザイン
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3
- 全長5235mm、全幅1900mm、全高1450mm、ホイールベースは3125mm、最小回転半径はFRモデルが5.6m、AWDが6.0m。すばらしく立派なサイズだ。そばに立つと流麗なフォルムから数値よりも長いボディサイズに感じる。インテリアにしても横方向に流れるラインを主体に、物理スイッチを小さく配置し、空間には奥行きをもたせた。ナビゲーションの右側にはアナログ時計を配置、左側には同じく有機的なラインを描き、広さを演出している。
- 走行性能
-
4
- エンジン(299PS)とモーター(180PS)を融合したシステム出力は359PS。トヨタ/レクサスのハイブリッドシステムTHS-IIの場合は複雑なリダクションギヤを介して駆動力を生み出しているため、エンジンとモーターの力を単純に足した数値がシステム出力とはならない。その代わり、エンジン/モーターともにアクセル開度に応じてもっとも力強くなる領域へと瞬時に落とし込むことができるし、体感加速値で重要なトルクの生み出しもスムースだ。
- 乗り心地
-
4
- 見た目はフラットなシート形状だが身体をしっかり支えてくれる。身体に掛かる力を面全体で受け止めつつ、シート表皮で無用に滑らないような設計がなされているため、上半身から下半身が適度にホールドされる。都市高速の連続するカーブやその途中で遭遇するジョイントでは、20インチの大径ランフラットタイヤが発する“ダダン!”という通過音が耳につくものの、シートを通じて伝わる身体へのショックは極わずかだ。
- 積載性
-
3
- ハイブリッドモデルが430L、ターボモデルのLS500は480L。どちらのグレードも9.5インチのゴルフバッグを4個収納することができる。リヤバンパー下部に足を出し入れすると自動的にトランクリッドが開くハンズフリートランクリッドが備わるので、両手に荷物をもった際にはありがたい。前席センターコンソールは容量が大きく、またグレード別の装備だが、後席センターアームレスト収納部には500mlのペットボトルを3本程度収納できるクールボックスがつく。
- 燃費
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3
- JC08モード燃費15.6km/Lだが、実際にFRモデルに試乗した際の燃費値では11〜13km/L程度に落ち着いた。ハイブリッドモデルだが、他のTHS-Ⅱモデルと比較して、わりと頻繁にエンジンが掛かる。これが燃費数値に対して地味に響いているようだ。最初期モデルではこの指摘が多かったことから、2022年現在はシステム制御を変更し、エンジン始動の回数を減らし、実質的な燃費数値も僅かながら向上している。
- 価格
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2
- LS500hは「I package」(FR/12,260,000、AWD/12,670,000)から始まり、「F SPORT」(13,600,000、14,010,000)、「version L」(15,290,000、15,680,000)、「EXECUTIVE」(16,940,000、17,350,000)と続く。当時の初期受注では、EXECUTIVEとF SPORTの人気が高かった。
- 西村 直人
- 交通コメンテーター
- WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
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1240.0 〜 1799.0
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- 中古車本体価格
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43.9 〜 529.0
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