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レクサス LM 「後席に乗りたい新世代ショーファーカー」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- まるも 亜希子(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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5
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 5
- 燃費
- 5
- 価格
- 5
後席に乗りたい新世代ショーファーカー
2024.5.24
- 年式
- 2023年10月〜モデル
- 総評
- 運転席よりも後席に乗りたいクルマNo.1間違いなし。地上を移動するなら新幹線のグリーン車よりこちらに乗りたいくらいです。専用の大画面ディスプレイで映画でも見ながらシャンパンをいただいて、マッサージを受けながらいつしか眠りにつく……。夜なら左右別々のガラスルーフで星空を独り占め。気が済んだら手元のタッチディスプレイでシャッとシェードを閉めて。前席とは完全にパーティションで仕切られているので、完全プライベートルームになります。新世代のショーファーカーをレクサスらしい丁寧なしつらえで創り上げていると思います。
- 満足している点
- 実はLMは運転してもけっこう爽快で、この巨体とは思えないほど楽しめるのですが、走行モードに「リアコンフォートモード」があるのはさすが。運転はキビキビとしながら後席の快適性を保つという、相反する状態をさまざまな制御で実現する、日本人らしいおもてなしの機能だと思います。
- 不満な点
- 数時間の試乗では不満な点が見つからなかったので、ほとんど難癖のようになってしまいますが、ホワイト内装は華やかだけどさすがに汚れが気になり、かといってブラック内装にすると加飾がシルバーになってしまい、なんとなくビジネスライクな雰囲気に。ブラックで華やかなインテリアが欲しいと感じました。
- デザイン
-
4
- スピンドルグリルとボディがシームレスな次世代レクサス顔がすごく個性的。未来的な雰囲気と存在感に圧倒されます。でもあからさまな威圧感がないのはレクサスらしいところでしょうか。キャビンの広さと優雅さが外側からもわかるようなボディラインで、AピラーとDピラーがブラックアウトしてフローティングルーフになっていることで、躍動感を感じさせるデザイン。ボディカラーもレクサスらしいニュアンスカラーが揃っています。
- 走行性能
-
5
- レクサスのコクピット思想「Tazuna Concept」を継承した運転席は、必要以上にボディの大きさを感じさせない視界。パワートレーンは2.4L直列4気筒ターボエンジン+6速ATに、モーターを一体化したフロントユニット、高出力モーター「eAxle」をリヤに組み合わせたハイブリッド。シーンに応じて緻密な四輪駆動制御を行う「DIRECT4」を採用しており、予想に反してカーブが続く道でも爽快。車輪速センサー、加速度センサー、舵角センサーなどの情報をもとに、前後輪の駆動力配分比を100:0〜20:80の間で走行状態に合わせ適切に制御し、後輪が遅れてついてくるような感覚がなく、カタマリ感のある走りが味わえます。
- 乗り心地
-
4
- 従来比で約1.5倍のねじり剛性を実現し、サスペンションにはレクサス初となる周波数感応バルブ付きAVSを採用。低周波から高周波まで幅広い領域で振動を軽減するとともに、シート開発にも注力しています。こうした巨体のミニバンにありがちな前後の不快な揺れが少なく、「道路に絨毯が敷いてあるような」とまではいかないにせよ、フラット感のある乗り心地が快適です。さらに「Natural Quiet」をコンセプトとした新感覚の静粛性にこだわっていて、全ての音をシャットアウトするのではなく、森にいるような心地よさというのがなんとなくわかる、自然な心地よさがありました。
- 積載性
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5
- 4座仕様のラゲッジは3列目シートがないぶん、奥行きたっぷり高さたっぷりのラゲッジスペースが使えます。9.5インチのゴルフバッグが4個横積みできるといいますが、高さのある荷物も積めるのがセダンとは違うところ。セレブはそんなことしないでしょうが、停車中に腰掛けて休むスペースとしても十分。パワーバックドアはヴォクシーで登場した、好きな角度で止められる開閉スイッチがサイドについており、狭い場所でも使いやすくなっています。
- 燃費
-
5
- ショーファーカーなのであまり燃費にこだわる人は少ないかと思いますが、ハイブリッドは13.5km/L(WLTCモード)とLクラスセダン並みの燃費性能。DIRECT4がシーンに応じて最適な駆動力配分をするので、無駄のない走りができるところがいいですね。ただ、どちらかというと快適性や安全性能重視で走るクルマだと思います。
- 価格
-
5
- 4座仕様が2000と聞くと高額に思えますが、ロールスロイスやベントレーと比べると破格。新しいセンチュリーも2500からなので、スライドドアで乗り降りしやすく、天井が高く大きなディスプレイも備わっているという、後席の快適性や利便性では負けてないLMは魅力的だと思います。
- まるも 亜希子
- 自動車ジャーナリスト
- 映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
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- 新車価格(税込)
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1500.0 〜 2010.0
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- 中古車本体価格
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1268.0 〜 2290.0
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