CARVIEW |
- carview!
- 新車カタログ
- レクサス(LEXUS)
- LBX
- 専門家レビュー・評価一覧
- GRヤリスの心臓を持ったスポーツモデル「MO...
レクサス LBX 「GRヤリスの心臓を持ったスポーツモデル「MORIZO RR」も登場」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
-
4
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 3
- 燃費
- 4
- 価格
- 4
GRヤリスの心臓を持ったスポーツモデル「MORIZO RR」も登場
2024.9.24
- 年式
- 2023年11月〜モデル
- 総評
- レクサス最小のSUVをうたった「LBX」。登場直後から高い人気を誇っているが、2024年7月にスポーツモデルである「LBX MORIZO RR」が加わった。GRヤリスの心臓部と基本コンポーネンツを共有しながら、LBX専用の足回りの特性を組み込んだ。国内レクサス初の6速MTの採用もトピックだ。
- 満足している点
- LBX MORIZO RR最大のセールスポイントは、荒々しいGRヤリスをレクサス流の上質さを加えまったく違う乗り味に仕立てたこと。たとえば6速MTにしてもエンジンマウントやトランスミッションの節度感を調整し、ダイレクトなのにガツガツとこない。角が取れたスポーツカーだ。
- 不満な点
- レクサスには「F」というもうひとつのスポーツグレードがある。これはサーキットを主戦場として、しっかり走ることを目的にしている。LBX MORIZO RRも同じくサーキット生まれ。しかし、「F」の称号がつかない。市街地までしなやかに走るという意味がLBX MORIZO RRには込められているのだろうが、外向きにはそれがうまく伝わっていないように思える。
- デザイン
-
3
- 機能を語る上では最高のデザインだ。しかしLBX MORIZO RRは、いわゆるスポーツカーのセオリーに則った黒色の装飾類で凄味を演出している。わかりやすいがレクサスもやはりスポーツを語ると他ブランドと同じなのか……という印象を抱く人も少なくない。標準モデルのさらりとした上質な外観で中身はスポーツ、そんなモデル展開も望みたい。
- 走行性能
-
5
- 直列3気筒1.6Lターボエンジン「G16E-GTS」型は304PS/400N・mを発揮する。最高出力を排気量1.0Lあたりに換算すると約190PSにもなる。当然、高回転域では荒々しいが、1500回転も回っていれば十分な実用トルクを発揮するため市街地走行も得意。二面性がひとつのウリだ。
- 乗り心地
-
4
- 標準モデルよりもむしろスポーツモデルのMORIZO RRが乗り心地では優れている。ダンパーの減衰力やバネレートは高めながら、同時にボディやサスペンションなど至る所に最適な補強がなされていることから、硬いけどしなやかという二律背反を見事に成立させた。高速走行時のフラット感は上位プラットフォームを採用するGRカローラに肩を並べる。
- 積載性
-
3
- 全長4190×全幅1840×全高1535mm(標準モデルは全長4190×全幅1825×全高1545mm)のスリーサイズだから、ラゲッジルームはそれほど大きくはない。しかし分割可倒式シートであるため長尺物の積載もなんなくこなす。フロアをはじめとする各部は標準モデルに準じた毛足の長いカーペット調のため、上質さはLBXのままだ。
- 燃費
-
4
- 304PS/400N・mながら、丁寧な運転操作なら高速道路区間で18km/L台に難なく乗せられる。カタログ数値ではWLTC値の高速道路モードで14.5km/Lだからにわかに信じられないが、じつは同じエンジンを搭載するボディが大きなGRカローラであっても、18km/L台であれば誰でも達成可能だ。高効率エンジンは燃費数値にも優れている。
- 価格
-
4
- 6速MT/8速ATともに650スタートだ。このパフォーマンスからすれば妥当とはいえ、やはり高額車両。さらにレクサスらしく豊富なオプション装備が用意されている。上位グレードのBespoke Buildだと一気に720へ跳ね上がる。価格相応の性能だが購入対象者は絞られるだろう。
- 西村 直人
- 交通コメンテーター
- WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
-
- 新車価格(税込)
-
420.0 〜 720.0
-
- 中古車本体価格
-
454.5 〜 788.8
査定を依頼する
あなたの愛車、今いくら?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!

申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
※ 掲載しているすべての情報について保証をいたしかねます。新車価格は発売時の価格のため、掲載価格と実際の価格が異なる場合があります。詳細は、メーカーまたは取扱販売店にてお問い合わせください。