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- オフロード性能はしっかり最高峰
ランドローバー ディフェンダー 「オフロード性能はしっかり最高峰」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 工藤 貴宏(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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4
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 3
- 燃費
- 2
- 価格
- 3
オフロード性能はしっかり最高峰
2022.7.20
- 年式
- 2019年11月〜モデル
- 総評
- ひとことでいえば「惚れたら買いでしょう!」。日常の足とするには車体が大きく、燃費も悪く、悪路走破性も持て余すことになります。だけど、それらも魅力のうち。スタイルやそのキャラクターが気に入ったら、買って後悔のないクルマだと思います。個人的にも、いろんな意味で余裕があればほしいところ。人生にゆとりのある人のクルマと言っていいのではないでしょうか。
- 満足している点
- ひと目でディフェンダーだとわかるそのスタイルだけで欲しくなってしまいます。デザインは威張るわけでもなく、どことなく優しさを感じる雰囲気に仕立てているのもいいですね。また、ハイレベルな本格オフロード性能など普通のクルマには備わらない長所もあるし、従来モデルに比べると快適性やオンロードでのハンドリングは“普通のクルマ並みになった”のも褒めたい部分です。
- 不満な点
- 2mに迫る車体の幅は、日本で使うには気になるところ。自宅駐車場にそれなりの幅が求められるのは当然として、外出先の駐車場選びにも制約ができます。ちなみに全長は、90の4510mなら楽勝。110の4945mmなら常識的とは言い難いけれどなんとか許容範囲。130の5358mmはけっこう苦労する……という感じです。
- デザイン
-
5
- デザインはあくまで主観的な評価となるのだが、個人的にはこのデザインは素晴らしいと思います。余計な装飾を排除したクリーンなデサインとしつつも、先代モデルの特徴をしっかり捉えて具現化し、ひと目でディフェンダーだとわかるスタイルに仕上げたデザイン力はさすがとしか言いようがありません。まるで現代アートのようにクールかつモダンながら、温かみのある佇まいとしているのも見事。ギラギラ感や偉そうな感じなどは一切なく、まわりの人に笑顔をもたらし、幸せにしてくれることも高く評価したいところです。
- 走行性能
-
4
- ガソリンエンジンとディーゼルが選べ、どちらも十分な動力性能を備えています。どちらかを選べと言われたら、迷うことなくディーゼルを選択したい。なぜなら、トルクが豊かでゆったりとディフェンダーを走らせるのに最適だからです。4気筒ガソリンもいい仕上がりですが、6気筒ディーゼルはさらに滑らかで表情豊か。もうひとつ、特筆すべき走行性能は悪路走破性。従来と違ってモノコックボディになったことで心配する人もいるかもしれませんが、高度な電子制御の助けもあって道なき道への挑戦も従来モデルを上回る実力です。
- 乗り心地
-
4
- 従来モデルとは比較にならない水準で、コンフォートセダンと比べても満足できるほどの乗り心地を得たのは新型の素晴らしい点。高価なラグジュアリーSUVと比べても負けず劣らずの乗り心地で、日常からロングドライブまで本格オフローダーだということを乗員に意識させません。我慢が必要だった従来モデルとは違い、新型はとても快適です。
- 積載性
-
3
- 3タイプのボディがあるのでどれを選択するかにより評価は全く異なるでしょう。もっとも短い「90」の後席使用時は荷室がかなり狭い(後席居住性確保のため後席取付位置が後ろ寄りになっている)ので、正直なところよほど強い決意があるユーザー以外にはお勧めできないところ。「110」になると後席使用時でも十分なスペースが確保されてバランスが良いです。「130」で3列目を畳むとSUV界の中でも広さ自慢となりますが、車体の全長が5.3mにもなるので駐車スペースなどで苦労するかもしれません。
- 燃費
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2
- ガソリンエンジンはともかくとして、マイルドハイブリッドを組み合わせたディーゼルエンジン搭載車でも10km/Lを割り込むようなカタログ燃費(WLTCモード)はさすが。今の時代においては清々しささえ感じるほどですが、ディフェンダーは燃費で選ぶクルマではないでしょう。本格オフロード性能を備えた唯一無二のキャラクターからすれば、燃費を向上することでほかの魅力を削ぐよりも、燃費に遠慮することなくほかの長所を伸ばしたクルマ作りに異論はありません。
- 価格
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3
- ショートボディの90であれば600を割り込む(デビュー当初は110でも600を割り込むグレードがあった)ので“意外に安い”と思いきや、欲しい装備を積み上げていくとそれなりの価格になってしまいます。とはいえ、リーズナブルな素のグレードを用意してくれたのは選択の幅を広げるという意味からもうれしいことです。
- 工藤 貴宏
- 自動車ジャーナリスト
- 1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
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872.0 〜 2250.0
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- 中古車本体価格
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395.0 〜 3168.0
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