CARVIEW |
- carview!
- 新車カタログ
- ホンダ(HONDA)
- ステップワゴンスパーダ
- 専門家レビュー・評価一覧
- 3列目シートまで快適な全方位ミニバン
ホンダ ステップワゴンスパーダ 「3列目シートまで快適な全方位ミニバン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
-
4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 3
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 5
- 燃費
- 4
- 価格
- 3
3列目シートまで快適な全方位ミニバン
2022.8.9
- 年式
- 2022年5月〜モデル
- 総評
- 96年の初代登場時、一世を風靡していたオデッセイと並んでホンダの看板商品であった。ツインリンクもてぎ(現モビリティリゾートもてぎ)の総工費を支えるほど売れたという。6代目となる新型は3列目シートでの実用性を大いに考えた。2列目→3列目となるにつれ高くなるシート座面(シアターシート)は視界が広く好評だ。
- 満足している点
- 初代のシンプルでボクシーなスタイルを現代に復活させた。競合車の押し出しが強いデザインに苦手意識をもつユーザーからは高評価だ。内装にしても水平基調で見切りが良いので運転しやすい。ヴェゼルやシビックから採用された車内レイアウトで、ステップワゴンでは3列目シートまで水平のウインドラインとして広々感を強調した。
- 不満な点
- シンプルなスタイルはユーザーによって評価が分かれる。とくにスポーティグレードとして成り立つスパーダの場合、もっとアグレッシブなデザインが良かったという声も聞かれる。全長が4800/4830mmとやや長く、狭い駐車環境では気を遣うという点も若干のマイナスポイントか。先進安全技術のオプション選択ができないグレードがある。
- デザイン
-
4
- デザインは先代からのキープコンセプトで、標準モデル(今回はAIR)とスポーティモデル(スパーダ)の2本構成となる点も継承。一方で全幅を55mm広げるなど随所を進化させている。直線基調のボクシーなスタイルは万人受けを狙った。スパーダではクロームメッキ処理とフロントグリルの意匠を変更しワイド感を強調している。
- 走行性能
-
3
- パワートレーンは2タイプ。直列4気筒2.0L+2モーターのe:HEVと、直列1.5Lターボ(CVT)だ。基本構成は従来型を踏襲しているが、2.0Lエンジンはクランク剛性を高めて低振動化を図り、1.5Lもターボチャージャーの形状を変更して応答性を高めた。16インチモデルの最小回転半径は5.4mと小回り性能を確保した。
- 乗り心地
-
4
- 従来型プラットフォームを活用しているが、各部は剛性向上が施された。1〜2列目の乗り心地には定評があったが、新型では3列目シートでの乗り心地を意識してサスペンションの取り付け剛性やフロアの補強を行っている。ダンパーが低速域からしっかりと振動を吸収しているため、クルマ酔いもしずらい。ここが大きな特徴だ。
- 積載性
-
5
- 3列目シートは6:4の分割可倒式なので積み込む荷物とのバランスが図りやすい。また簡単な操作でラゲッジ床下に格納でき、フロアもフラットになるため使い勝手が高まる。さらに2列目シートを前側にスライドさせれば最大で1463Lもの容量を確保する。グレード別装備の電動テールゲート機構は任意の場所をメモリーできる。
- 燃費
-
4
- e:HEVのWLTC値は20.0km/Lと競合車であるトヨタ「ノア」のハイブリッドモデルから3km/L落ちる。ただ、実用燃費が優秀で、市街地モードでは差が縮まる。1.5LターボはFFとAWDが選べるが、70〜80kg重くなるAWDとなっても実用燃費の悪化はWLTC値で0.1km/L(PREMIUM LINEの場合)とほぼ同一だ。
- 価格
-
3
- 1.5LターボのFFモデルが2,998,600〜、e:HEVが3,382,500〜という価格設定(ともにAIR)。昨今のホンダは各モデルともボトムグレードから装備が充実している。そのため価格帯は高めだが、競合車と装備で合わせるとほぼ横並びとなる。1.5LターボのAWDは3,240,600〜なので242,000の差額だ。
- 西村 直人
- 交通コメンテーター
- WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
-
- 新車価格(税込)
-
346.6 〜 406.7
-
- 中古車本体価格
-
9.8 〜 495.0
査定を依頼する
あなたの愛車、今いくら?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!

申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
※ 掲載しているすべての情報について保証をいたしかねます。新車価格は発売時の価格のため、掲載価格と実際の価格が異なる場合があります。詳細は、メーカーまたは取扱販売店にてお問い合わせください。