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- 新登場の「エアーEX」に注目
ホンダ ステップワゴン 「新登場の「エアーEX」に注目」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 瓜生洋明(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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4
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 4
- 燃費
- 3
- 価格
- 3
新登場の「エアーEX」に注目
2025.6.24
- 年式
- 2025年5月〜モデル
- 総評
- 「エアーEX」の登場こそが、今回のマイナーチェンジのハイライトと言ってよいだろう。「エアー」は、近年のホンダらしさを感じるシンプルかつクリーンな印象のデザインが特徴であったが、これまでは機能装備の制限が多く、エントリーグレードという位置づけであった。機能装備が充実した「エアーEX」が追加されたことで、そうした心配は払拭。今後のステップワゴンにはさらに期待が持てるだろう。
- 満足している点
- 2025年5月のマイナーチェンジでは、パワーテールゲートやLEDフォグライトなど、これまで上級グレードに限られていた機能が中間グレードにも広く展開されるようになった。なかでも、新たに設定された「エアーEX」は、、従来の親しみやすいキャラクターを保ちながら実用装備を追加するなど、「かゆいところに手が届くグレード」となっている。
- 不満な点
- 全体の完成度は高いが、細部において改善の余地もある。たとえば、リアサスペンションの動きには若干の硬さが残り、段差通過時に上下動が大きくなる場合がある。また、3列目シートのクッション厚や姿勢保持性は限定的で、長時間乗車では疲労が蓄積しやすい。さらに、「エアーEX」を含む中間グレードでは一部の先進装備が非搭載となっており、安全支援機能や視界補助の面で上位グレードとの格差が残っている点には留意すべきかもしれない。
- デザイン
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3
- 好みの問題はあるかもしれないが、「エアー」系のシンプルかつクリーンなデザインは、ステップワゴンをライバルと差別化するのに大きな役割を果たしている。さらに、マイナーチェンジで追加された「エアーEX」では、メッキ加飾やフォグランプの追加によって、より高級感を増した。「スパーダ」系は押し出しの強さが魅力だが、コンセプトそのものは目新しいものではない。そういった意味では、「エアー」系のほうがステップワゴンらしさを感じやすいと言えるだろう。
- 走行性能
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4
- ハイブリッド車は、ホンダ独自のハイブリッドシステムである「e:HEV」により、街乗りから高速走行まで滑らかな加速フィールを提供。アクセル操作への応答はリニアで、発進時のトルク感も十分であるため、乗車人数や積載量が多いシーンでも余裕を感じられる。一方、ガソリン車も扱いやすさという点ではハイブリッド車と遜色がなく、スムーズな加速や適度に粘りの効いた足回りがそれに貢献している。ステアリングは軽めの味付けで、最小回転半径も小さく設定されていることから、狭い住宅街や駐車場での取り回し性能も良好と言えそうだ。
- 乗り心地
-
4
- 快適性を重視したセッティングであると感じる。前後サスペンションは中庸な硬さに抑えられ、路面の継ぎ目や段差を乗り越える際の衝撃をうまく緩和している。2列目シートの造形は秀逸で、キャプテンシート装着車では座面のサポート性とリクライニング角度の自由度が高く、長時間の乗車でも疲労が少ない。静粛性についても、エンジン音の侵入は最小限に抑えられているように思うが、3列目については多少課題が残る点には注意だ必要だ。
- 積載性
-
4
- 床下収納式の3列目シートにより、荷室のアレンジ性は非常に高い。シートを格納すればフラットな荷室が出現し、大型の荷物やアウトドア用品などを安定して積載することができる。開口部の広さや荷室高も十分で、日常的な買い物から家族旅行まで幅広く対応可能である。「エアーEX」ではパワーテールゲートが標準装備となり、荷物を持った状態でも開閉がスムーズに行える点が実用的だ。荷室照明や小物収納なども使いやすく、ラゲッジスペースまわりの設計に細やかな配慮が感じられる。3列目使用時でも一定の荷室を確保している点も、ファミリー層にはありがたい設計といえる。
- 燃費
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3
- ハイブリッド車は、市街地や郊外問わず20km/L前後、ガソリン車はおおむね14〜15km/L程度の実燃費が期待できる。絶対値としては決して悪くないが、ミドルクラスミニバンというカテゴリーのなかでは決して際立ったものではないことから、燃費性能がステップワゴンの決め手となる可能性は低いだろう。
- 価格
-
3
- 価格自体は上昇傾向にあるが、装備の内容を踏まえると妥当な範囲に収まっている。「エアーEX」は、従来のエアーに上級装備を加えながらもスパーダ系より手が届きやすい価格帯に設定されており、実用性とコストのバランスを重視する層に適している。一方で、「スパーダプレミアムライン」などの上位グレードでは450に迫る設定となっており、ミドルクラスミニバンのなかでは割高感が否めない。そういう意味でも、中間グレードの強化によって選択肢が増えたことは、ユーザーにとって歓迎すべきことと言えるだろう。
- 瓜生洋明
- 自動車ジャーナリスト
- 1987年生まれ。大手IT企業や外資系出版社を経て2017年に株式会社ピーコックブルーを創業。現在では平均年齢25歳のメンバーとともに毎月300本超の記事を配信している。愛車のボディカラーを社名にするほどのエンスージアストだが、新しいテクノロジーへの関心も強く、最新モデルは常にチェックしている。
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