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- 熟のオデッセイ、走りの良さは健在
ホンダ オデッセイ 「熟のオデッセイ、走りの良さは健在」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 瓜生洋明(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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3
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 3
- 燃費
- 3
- 価格
- 2
熟のオデッセイ、走りの良さは健在
2024.5.7
- 年式
- 2013年11月〜モデル
- 総評
- しばらくのブランクを経て再登場したオデッセイは、国産車としては非常にめずらしい中国からの輸入モデルだ。このことは、自動車業界的には非常に大きな挑戦と言える一方で、モデルとしてはあくまで「一部改良」であるため、かつて販売されていたものと大きな違いはない。そのうえで、クラストップレベルのハンドリングの良さや高級感のある2列目シートは、以前と変わらぬオデッセイの魅力である。しかし、現在の日本における「高級ミニバン」の基準が、トヨタ・アルファードとなっていることを考えると、「高級ミニバン」を求めるユーザーにとってはやや物足りなく、「ファミリー用ミニバン」を求めるユーザーにとってはやや割高という、中途半端なポジションになってしまっている感は否めない。アルファードの上級グレードと比べるとオデッセイのほうが絶対的な価格は低いが、リセールバリューなどを考えるとアルファードのほうが魅力的に見えてしまうかもしれない、というのが正直なところだ。ただ、アルファードを比較対象としなければ、オデッセイ自体に不満を持つことは少ないだろう。
- 満足している点
- 走りの良さはオデッセイの絶対的な魅力だ。そのうえで、燃費性能も決して悪くはないため、長距離ドライブが多いユーザーにはオススメの1台と言えるだろう。
- 不満な点
- 基本設計の古さから、静粛性や振動の大きさという点がライバルよりも劣る。また、ホンダの最上級ミニバンではあるものの、トヨタ・アルファードなどと比べると機能装備の面でもやや課題が残る。
- デザイン
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3
- あくまで一部改良ということもあり、一見すると内外装のデザインに大きな変更はないが、よく見るとフロントグリルの開口部がワイドになっているなど微妙な違いがある。新たに追加された「e:HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITION」では、フロントグリルにブラッククロームメッキのパーツが採用されたことで、以前よりも重厚感が出たのは好印象だ。
- 走行性能
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4
- 歴代のオデッセイの特徴であった、低重心によるスムーズなハンドリングは健在だ。特に、中高速でのハンドリングにおいては、現在販売されているミニバンのなかでもトップクラス。足回りはやや硬めな印象だ。これがハンドリングの良さに貢献していることは言うまでもないが、同乗者のなかにはネガティブに感じる人もいるかもしれない。そういう意味でオデッセイは、ミニバンのなかでもドライバーを満足させることに重きをおいたモデルと言えるだろう。
- 乗り心地
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3
- 乗り心地が悪いというほどではないが、ライバルとなるトヨタ・アルファードと比べてしまうと、足の硬さや静粛性の点で劣ってしまっているのは否めない。ただ、高級感のある2列目シートはスライド量も大きく、使い勝手もよい。3列目シートを使わないという前提であれば、アルファードをもしのぐ空間を手にすることができるのは、オデッセイの強みだ。
- 積載性
-
3
- ミニバンのなかでは全高が低いということもあり、ライバルに比べると積載性はわずかに落ちる。とはいえ、日常生活においては必要十分以上の荷室スペース。使い勝手という意味では、開口部が大きいことに加えて、開口部が比較的低い位置にあることもうれしい。また、3列目シートは床下に格納されるため、スッキリとした荷室スペースになることもメリットだ。
- 燃費
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3
- ホンダ独自のハイブリッドシステムである「e:HEV」は燃費性能だけに特化しているわけではないが、WLTCモードではアルファードなどをしのぐクラストップレベルの数値となっている。もちろん実際の走行環境に大きく依存するが、オデッセイがもっとも得意とする中高速での走行時には、20km/Lを記録することは難しくないだろう。
- 価格
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2
- 上級グレードのみの設定であるとは言え、500オーバーというのは決してリーズナブルとは言えない。ただ、ほぼフル装備に近いグレード構成であるため、車両本体価格と乗り出し価格に大きな差がないのはありがたいポイントだ。
- 瓜生洋明
- 自動車ジャーナリスト
- 1987年生まれ。大手IT企業や外資系出版社を経て2017年に株式会社ピーコックブルーを創業。現在では平均年齢25歳のメンバーとともに毎月300本超の記事を配信している。愛車のボディカラーを社名にするほどのエンスージアストだが、新しいテクノロジーへの関心も強く、最新モデルは常にチェックしている。
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- 新車価格(税込)
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480.0 〜 516.5
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- 中古車本体価格
-
15.9 〜 575.0
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