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- 販売トップクラスに君臨する軽スーパーハイトワゴン
ホンダ N-BOX 「販売トップクラスに君臨する軽スーパーハイトワゴン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
-
4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 5
- 燃費
- 3
- 価格
- 4
販売トップクラスに君臨する軽スーパーハイトワゴン
2024.6.25
- 年式
- 2023年10月〜モデル
- 総評
- 2023年10月、3代目となったN-BOXが発売された。外観こそ2代目のイメージを踏襲するが、技術は一層熟成され走行性能や安全性能も高められた。初代N-BOXは30代のママさん世代に支持され、2代目からは20代の独身女性が加わり、50代の子離れ男性、60代のシニア男性など老若男女にユーザー層が広がるも、23ヶ月連続販売首位の座をスペーシアに奪われた。
- 満足している点
- 見た目はずいぶん立派になり、クラストップレベルの走行性能はさらに熟成された。加えてラゲッジルームでは段差を極力減らすなどして使い勝手を高めている。軽自動車のスーパーハイトワゴンに求められる性能を全方位で高めてきたことが、もっとも大きな満足点だ。個人的にはターボを装着しないNAエンジンモデルの柔軟な走行性能を大きく評価している。
- 不満な点
- 初代からのイメージを踏襲していることから、代わり映えしないのではないかと思われてしまう。これが惜しい。親しみやすいデザインに優秀な使い勝手なので総合性能としては申し分ないのだが、競合各車が目立った変更を随所に加えていることも要因だ。また、カスタムモデルのデザインがおとなしくなってしまった。この戦略も個性を主張したいユーザーからは敬遠されてしまったようだ。
- デザイン
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4
- 2代目と同じくヘッドライト上端とドアハンドル位置を結ぶ直線的なアクセントラインと、ボディ下部の折り返しで大きさを表現し、パネルにはわずかな膨らみをもたせた。一方で、2代目ではボディ後端のサイドウインド上部に角度をつけていたが、新型は前方から一直線となる処理に変更。ボディとウインド部分のコントラストが際立ちボディが長く感じられる。伸びやかに、存在感も増大した。
- 走行性能
-
4
- ターボエンジンは低回転域から実用的なトルクが大きい。一般道路では2000回転から十分な加速力が得られ、連動するCVT制御によりゆとりある走行性能が味わえる。NAエンジンの常用回転域はターボの約2500回転に対して4000回転あたり。音量は上がるものの音色が良いため騒がしいという印象はない。エンジン回転が先行するラバーバンド感も少なく上質な走りが味わえる。
- 乗り心地
-
3
- ターボは低速域ではしっとり感を強くして、反対に高速域ではシッカリ感が出るような減衰力特性に。NAはソフト路線ながらロール量は抑えられている。ターボ/NAに共通した変更点は、前後サスペンションの締結力を強め、前輪ではアライメントを適正化しカーブや直線路での安定性を高め、さらに電動パワーステアリングの舵角速度にフィードバック制御を採り入れた。
- 積載性
-
5
- 歴代モデルでも楽に自転車が積載できたが、新型では使い勝手を向上させた。ラゲッジフロア形状の一部に凹みを設けて自転車の前輪を通しやすくしつつ、自転車のセンタースタンドが接地する部分に工夫を凝らし自立しやすくした。また、テールゲートのドアハンドル位置は2代目から70mm下げたことで、車体の真後ろに立って開け閉めする際も後ずさりする量が少なくなった。
- 燃費
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3
- 高効率エンジン、連携したスムースなCVT制御によってFFのNAではWLTC値で21.6km/L、同4WDでは19.4km/L。これがターボになると20.3km/Lと18.4km/Lになる。筆者による試乗(神奈川県横浜市のみなとみらい地区の一般道路と都市高速道路)では、NAのFFが17km/L台、ターボのFFが18km/L台とカタログ値を逆転した。
- 価格
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4
- NAエンジンのFFでボトムグレードが164万8900、最上級のターボで4WDの「CUSTOM ターボ コーディネートスタイル(2トーン)」が236万2800だ。年々、値上がる車両価格だが、N-BOXの場合は標準装備の類いが充実してきているので価格相応。たとえばボトムグレードであってもLEDライト、Honda SENSING、EPBなど登録車と並ぶ装備が付く。
- 西村 直人
- 交通コメンテーター
- WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
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173.9 〜 203.2
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- 中古車本体価格
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0.0 〜 377.4
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