CARVIEW |
- carview!
- 新車カタログ
- ホンダ(HONDA)
- シビック (ハッチバック)
- 専門家レビュー・評価一覧
- ハードすぎないスポーツMT登場
ホンダ シビック (ハッチバック) 「ハードすぎないスポーツMT登場」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- まるも 亜希子(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
5
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 5
- 燃費
- 4
- 価格
- 4
ハードすぎないスポーツMT登場
2024.11.26
- 年式
- 2024年9月〜モデル
- 総評
- 外観に大きな変更はないものの、さりげなくスポーティな演出が加わっているRS。でも中身は細かなところまで丁寧に作り込んでおり、北米で販売するセダンのSiと同じレブマッチシステム採用で誰でもスパッと決まるシフトフィール、反応のよい吹け上がりが日常のドライブから楽しくしてくれます。高性能タイヤでごまかさず、接地性と追従性を自分でコントロールできるところも魅力的です。
- 満足している点
- 足まわりのセッティングを出すために、1990年代初めに登場して一世を風靡したEG型シビックで使われていたSPVバルブを、サプライヤーさんがすでに生産終了していたにもかかわらず頼み込んで再生産してもらったという熱意がすごい。そのバルブを使うことでショックの油圧のシリンダー径を大きくすることができ、セッティングの幅が広がるそうで、もしかすると当時のEG型シビックに乗っていた人がこのRSに乗ると、どこか懐かしく感じるような乗り味を受け継いでいるのではないでしょうか。
- 不満な点
- 4ドアセダンではあるけれど、RSはドライバーがいちばん楽しいと感じるクルマに仕上げてあるため、後席の乗り心地は少し硬めです。路面の継ぎ目を拾ってドスっドスっとした振動がきたり、ゴツゴツとした微振動は多めに感じます。後席の快適性を重視するならMC前のMTモデルの方がよかったと思います。
- デザイン
-
4
- もともとのシビックのデザインがとても伸びやかでオトナカッコイイので、今回は大きな変更はなく、さらに熟成させ磨き上げたという印象です。RSではヘッドランプのインナーがブラックになっていたり、空気の流れを連想させるブレードバンパーの形状がややシャープになっていたり、フロントマスクがより精悍に。テールランプにもクリアブラックが入り、ホイールもデザインは変わらずブラック一色になっています。前後の「RS」バッジがピリリと効いた、大人っぽいスポーティさがクールなデザインです。
- 走行性能
-
5
- 誰にでも乗りやすく、日常でも楽しめるスポーティをテーマとしているRS。控えめながらも耳障りのいい音で、踏めば軽やかに吹け上がり、抜けばストンと落ちてくれるメリハリのあるエンジンと、適度な反力がクルマと対話をしている気分にさせてくれるステアリングフィールにまず感心。シフトフィールは上質感をともないながらコクコクと入り、減速での回転合わせが自然と決まるので運転が上手くなった気分にさせてくれます。
- 乗り心地
-
3
- 接地感が硬めで路面の継ぎ目などで振動が伝わりますが、運転席ではそれさえも走りの味わいにして楽しませてくれるところが好印象。ただ後席では、揺れや振動がやや大きめに感じます。全体的に収まりがいいので不快ではありませんが、全席で快適な乗り心地を求めるのであればハイブリッドの方がおすすめです。
- 積載性
-
5
- バックゲートが大きく開くため開口部が広く、奥行きもしっかり取られています。とくに、開口部手前は左右がガッツリとえぐられているので、横幅も広く積載性を高めています。後席は6:4分割で倒すことができ、少し傾斜はできますが長い荷物もしっかり積載可能。トノカバーも付いていて上質感と防犯性を向上してくれます。
- 燃費
-
4
- CVTモデルにはわずかに及びませんが、RSでも15.3km/L(WLTCモード)のカタログ燃費で、実用燃費でもなめらかに走ればそれほど劣らないまずまずの数値を記録しています。MTモデルなので運転操作によって大きく変わってしまうところはありますが、直噴VTECエンジンは高効率なところも美点なので、その気になればエコドライブしやすいと思います。
- 価格
-
4
- 若い世代にMT車を選んでもらいたいというRSの開発裏テーマがあったというので、欲を言えば400以下に抑えてもらえたらもっとよかったかなと思うものの、TYPE Rへの登竜門という視点から見てもちょうどいい価格かもしれません。86のように中古車が出回って市場が広がっていくことを願っています。
- まるも 亜希子
- 自動車ジャーナリスト
- 映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
-
- 新車価格(税込)
-
354.4 〜 440.3
-
- 中古車本体価格
-
15.0 〜 539.0
査定を依頼する
あなたの愛車、今いくら?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!

申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
※ 掲載しているすべての情報について保証をいたしかねます。新車価格は発売時の価格のため、掲載価格と実際の価格が異なる場合があります。詳細は、メーカーまたは取扱販売店にてお問い合わせください。