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- スライドドアを新たに採用し新規ユーザーを狙う
ダイハツ ムーヴ 「スライドドアを新たに採用し新規ユーザーを狙う」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
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3
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 3
- 燃費
- 4
- 価格
- 3
スライドドアを新たに採用し新規ユーザーを狙う
2025.7.26
- 年式
- 2025年6月〜モデル
- 総評
- スズキ「ワゴンR」と並びハイトワゴンのはしりとして支持されてきたムーヴ。累計販売台数340万台を超えるヒット作だ。7代目の新型はスライドドアを初採用し、これまで以上にユーザー層を増やすことを狙った。時代はハイトワゴンよりもさらに全高の高いスーパーハイトワゴンが人気で、ここ数年は軽乗用タイプの車両のうち50%がスーパーハイトワゴンだ。
- 満足している点
- 徹底して競合車両を研究しただけあって、デザイン、作り込み、装備、走りなどあらゆるところにスキがない。いわゆる優等生的なモデルだ。しかし、ムーヴ初のスライドドアを採用した点は大きく評価されるだろう。市場から要望が高かったこともあり、これからはファミリーユースだけでなく、走行性能と居住性能を両立させたいユーザー層からも支持を受けそうだ。
- 不満な点
- ムーヴに対する不満というよりも、軽乗用タイプの車両すべてに言えることだが、車両重量の重い車両との衝突では、受けとめる衝突エネルギー量が大きくなる。これは物理的なことだからあらがうことはできない。よって、軽自動車は全般的に衝突エネルギーを効率良く分散する車作りが行われている。しかし、世間には大きくて重いSUV、ミニバンが多く、重量のかさむBEVも普及しつつある。
- デザイン
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5
- ボディサイズに制約のある軽自動車は、どのモデルもデザイン性を向上させるために苦労している。ムーヴはスライドドアを採用しながらも、これまでのヒンジタイプのドアを採用していたモデル同様に、すっきりとしたスタイルを踏襲した。インテリアにしても各スイッチ類を大きく配置しながら、見切りの良さとデザイン性を両立させた。
- 走行性能
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4
- ターボモデルとNAモデルの2タイプだ。結論からするとターボモデルをおすすめする。最大トルク値が167%以上と力強く、どんな場面でも走りにゆとりが生まれている。静粛性能もターボモデルがワンランク上だ。装着するタイヤサイズの違いから(14インチ→15インチ)最小回転半径が4.4m→4.7mになるものの、カーブでは高められた安定性能が得られる。
- 乗り心地
-
4
- 比較すればNAモデルが滑らかだ。市街地を60km/h上限で走らせている限り、突き上げは前/後輪とも少なく、タイヤのパターンノイズや各種ロードノイズの侵入も少ない。ターボモデルは若干、突き上げを感じる場面があるが、都市高速道路など右に左に連続するカーブではしっかり身体が支えられるため安心感が高い。
- 積載性
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3
- 絶対的な容積はスーパーハイトワゴンにかなわないが、シートアレンジなどの工夫をこらしているため十分満足できる使い勝手だ。ラゲッジルームの開口部でみると、最大幅は1052mm、高さは865mm、さらに地面からフロアまでの高さは660mmと、大きくて重い荷物であっても格納がしやすい。また歴代モデル同様に、前席から後席の至るところに細かな収納スペースがある。
- 燃費
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4
- 評価すべきはターボモデルの燃費数値だ。カタログ上のWLTC値で確認するとNAモデルが22.6km/Lのところ、ターボモデルは21.5km/L(ともに前輪駆動グレード)と、悪化率は約5%にとどまる。丁寧な運転操作を心がければ逆転することもある。燃料タンク容量はFF/4WDともに30Lでレギュラーガソリン指定だ。
- 価格
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3
- ボトムグレードの「L」(NAエンジンでFFモデル)が135万8500。トップモデルの「RS」(ターボエンジンで4WDモデル)が202万4000。軽乗用モデルの上位モデルは各社ともに200の大台を超えているが、高度運転支援技術は登録車両と並んで充実しているため納得のいく部分でもある。ただそのRSもFFモデルになれば189万7500と200を下回る。
- 西村 直人
- 交通コメンテーター
- WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
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- 中古車本体価格
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