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BMW X1 「BEVも揃えるコンパクトなSUV」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
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5
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 4
- 燃費
- 4
- 価格
- 4
BEVも揃えるコンパクトなSUV
2024.6.25
- 年式
- 2023年2月〜モデル
- 総評
- 日本市場に導入されているBMWの中でコンパクト部門を受け持つのがX1だ。いわゆるSUVとして認識されるボディ形状ながら、BMWではSAV(スポーツアクティビティビークル)としての立ち位置を設けた。見た目こそSUV然としているが、乗り込むと随所にシンプルながらも機能的なインテリアデザインと、物理スイッチを意図的に残したHMIが好印象だ。ボディサイズも日本市場向き。
- 満足している点
- ガソリン、ディーゼル、そして「iX1」 としてBEVを取り揃え、使い勝手に応じて3つのパワートレーンから選択できる。しかも、3車それぞれの特徴を引き出しながら、シャキッとした乗り味としてひとつのX1ブランドを表現する。一般的に内燃機関とBEVでは同じ車種でも乗り味が大きく異なる。X1ではプラットフォームに工夫を凝らし、どのモデルを選んでも乗り味が安定している。
- 不満な点
- 見た目で損をしているか……。すごく合理的に、とても緻密に計算されて形作られているのに、一見するとこれまでのコンパクトSUVと大差ないように思われてしまう。一度でもステアリングを握ればX1が持つユニークさや乗りやすさが伝わるものの、そこに至らない場合は埋もれてしまう。とはいえ、こうしたセールス手法はBMWが長らく採ってきたもの。“食わず嫌いは損をする”の好例。
- デザイン
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5
- 5点は内装の評価。X1には単なるギミックではない新しいHMIやUIが際立つ。液晶パネル全盛のこの時代に物理スイッチを数多く残した英断。これは運転中に操作する機会が多くなるスイッチに限ったもので、その配置や形状にはブラインドタッチするたびに感心させられる。外観は良い意味でオーソドックス。内燃機関とBEVでデザイン上の大きな差を付けていない点も評価。
- 走行性能
-
4
- ガソリン、ディーゼル、そしてBEVを乗り比べると驚くほど、その方向性が似ている。もっともBEVは電動駆動ならではの俊敏さが際立つが、BMWの内燃機関が得意とするスッと前に出る躍度や、豊かでじんわりと発生する駆動トルクの演出も可能。とくに市街地でゆったりと走らせた際には3つのパワートレーンに相似形を感じる。良い物はひとつとするドイツ流の哲学だ。
- 乗り心地
-
4
- 俊敏、快適、心地良い。それを評価軸にすればX1は満点の5点。ただ、ワクワクするような走りはなく、市街地、高速道路、山道を走らせていても躍動感はあまり感じない。ものすごく優秀で実用的なクルマの乗り味に徹している。キャラクター通りリズミカルに走らせても、フラットな乗り心地を提供する。長距離走行や長時間の運転でも疲れにくい、これこそX1が狙いとした乗り味だ。
- 積載性
-
4
- 後席は4:2:4の分割可倒式で、背もたれ部分がほぼフラットになるまで倒せる。大きく重い荷物も傾けずに積み込みが可能。また、ラゲッジルームの両サイドが高めに設定されているので使い勝手に優れている。車内各所にも収納やポケット類が用意されていて、とくにセンターコンソール部分はナビ系の操作スイッチと収納部が効率良くデザインされている。
- 燃費
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4
- 3気筒1.5Lガソリンターボ(156PS/230N・m)がWLTC値で14.4km/L、4気筒2.0Lガソリンターボ(317PS/400N・m)が同12.4km/L、4気筒2.0Lディーゼルターボ+MHV(150PS/360N・m+19PS/55N・m)が同19.5km/L。BEVはFF(204PS/250N・m)のAERが495km。4WD(前後各190PS/247N・m)で同465km。
- 価格
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4
- 内燃機関は3気筒1.5L「X1 sDrive18i M Sport」の540〜4気筒2.0L「X1 M35i xDrive」の786万。BEVの 「 iX1 eDrive20 M Sport」は 650だが、CEV補助金(65)効果により500台で購入可能。X1が属するクラスは国産各モデルでも500台になる。装備や走行性能などを考えれば妥当。
- 西村 直人
- 交通コメンテーター
- WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
-
540.0 〜 786.0
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- 中古車本体価格
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29.8 〜 718.0
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