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- ボクスターを超えるピュアな味わい
アルピーヌ A110 「ボクスターを超えるピュアな味わい」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 工藤 貴宏(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
5
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 1
- 燃費
- 3
- 価格
- 2
ボクスターを超えるピュアな味わい
2024.9.25
- 年式
- 2024年10月〜モデル
- 総評
- 運転好きなら一度は乗るべし!2シーターのミッドシップスポーツということで「ポルシェ918ボクスター」とか「ロータス・エミーラ」がライバルになってくると思いますが、ピュア度ではA110がもっとも上。とにかく軽快で、操作に対する反応が素直。クルマとの一体感をひしひしと感じられるスポーツドライビングを楽しみたい人に超オススメの1台です。本当に本当にオススメです。
- 満足している点
- 運転の気持ちよさ。これに尽きます。車両重量もライバルに比べて軽いし、ベーシックなA110であれば「コントロール性を高めるために、あえてタイヤのグリップレベルとエンジンパワーを抑えている(同じエンジンながら『メガーヌR.S.』よりも最高出力が低い)」というライトウェイトスポーツらしい考え方も特筆すべきポイント。まるでよくできた後輪駆動車のようにテールスライドを気持ちよくコントロールできるのも美点過ぎます。個人的には足を硬めてパワーアップした「A110S」はあまり好みではありません(コーナリング限界が高くて速いことは間違いないが、足が突っ張っている感じがする)。いっぽうで頂点に立つ「A110R」になると、限界を高めつつも足が滑らかに動く感じでとても好感が持てます。さらにA110Rは「3点式シートベルト無し(常に6点式を閉める)」「軽量化のためリヤウインドウがカーボンのパネルに置き換えられ、ルームミラーもない」というレーシングカーのような作りがツボです。まるでレーシングカーに乗っている気分……というか、よくこれでナンバープレートが取得できるものだと感心するのはボクだけ?
- 不満な点
- ひとつだけ。MTが選べないことです。今の時代はそれほど珍しいことではありませんし、ライバルの1台であるロータス・エミーラも4気筒モデルはDCTのみなので、A110が特別ということではありませんが。でも、MTが選べたらもっと運転が楽しくなるような気がするんですけどね。特に、限界領域とかではなくてゆっくり走っているときに。気のせいかな?
- デザイン
-
4
- いかにもなミッドシップスポーツカーでいいじゃないですか。4つの丸いライトが特徴的です。ノーマルや「A110S」だと空力付加物がないのに、しっかりとダウンフォースを生み出して地面に張り付く感覚があるのがいいですね(デザインの話じゃないですが)。
- 走行性能
-
5
- 「総評」や「満足な点」で書きすぎちゃいましたが、とにかく運転が気持ちいい。それに尽きます。スペック重視ではなく、実際に運転する感覚と気持ちよさを大切にする人にぜひ選んで欲しいと思います。こんなに運転することが、走ることが、そして曲がることが気持ちいいクルマはなかなかないですよ。
- 乗り心地
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4
- スポーツカーだから乗り心地が悪い……というのはこのクルマにはまったく当てはまりません。標準仕様のA110とA110GTはとっても快適で、A110Sだとちょっと足の動きは緩やかな感じがありますが乗り心地が悪いというほどではありません。サスペンションをかなり硬めたA110Rになると路面の凹凸を拾って突き上げる感じもなくはないですが、ダンパーの性能がいいらしく動きが滑らかなので嫌な感じはしませんね。
- 積載性
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1
- 期待してはいけません。ラゲッジルームは機内持ち込みサイズのキャリーケース(の小さいタイプ)なら何とか入るかもというレベル。でもいいんです。実用性を求めるクルマではないので。
- 燃費
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3
- A110標準車のWLTCモード燃費は14.6km/Lとまずまず。そもそもエンジンは排気量1.8Lと小さめだし、車体も軽いのでクルマとして効率は悪くないんですよね。そもそも燃費を期待するようなクルマではありませんが「結構いいですよ」と伝えておきましょう。
- 価格
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2
- 正直に言えば、これもちょっと残念なポイント。2024年秋時点で対ユーロも含めた「安」なので仕方ありませんが、ついにベースモデル(A110)でも1000を超えてしまいました。ロータス・エミーラよりは安いけれど、ポルシェ・ボクスターのベーシックグレードよりは高くなっちゃいましたね。でも最後にもう1回だけ。ブランドで選ぶならポルシェ、走りの気持ちよさで選ぶならアルピーヌです。ハンドリングはボクスターよりもピュアですよ。
- 工藤 貴宏
- 自動車ジャーナリスト
- 1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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