CARVIEW |

「第4の軽」になり得るか? ありそうでなかったムーヴ キャンバスに試乗
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:篠原 晃一
「ありそうでなかった」が最大の売り
車名に“ムーヴ”の接頭語がつくのは、ラインナップ的にはムーヴコンテの実質後継機種であること、そして全高サイズが1655mmというハイトワゴン(=ムーヴ)級であることが根拠だ。しかし、実際のムーヴ キャンバス(以下、キャンバス)はいわば「背の低いタント」と考えたほうが実情に近い。
キャンバスに特別な新技術はないが、存在自体が「ありそうでなかった」という点が最大の売りである。1655mmという全高はダイハツではムーヴとタントの中間という位置づけとなるものの、実寸はスズキ・ワゴンRやホンダN-WGNとほぼ同じ。それでいて、従来はスーパーハイトでの例しかなかった後席スライドドアが与えられている。
軽自動車といえば、既存の技術や部品を使って、あらゆるパターンがそろっている印象があるが、キャンバスのような「スライドドア付きハイトワゴン」というのが今までなかったことは、ちょっと意外でもある。スライドドアは「子供か高齢者の乗降に便利」というイメージが強いが、キャンバスはパーソナル用途を想定しつつも、あえてスライドドアを採用したところが新しい……というか、今までにないニッチな部分である。
子育て期にミニバンなどで一度でもスライドドア車を経験すると、その後にクルマをダウンサイジングしても「スライドドアだけはほしい」という声も多いと聞く。「親とクルマを共用する独身女性」を最大のターゲットにしたというキャンバスは、そのあたりの時代の空気を読んだ商品だそうである。
価格設定は前身のムーヴコンテとほぼ同等。これも「購入資金は親が援助する」というリアルなユーザー像を想定してのものだそうで、軽自動車としては安くはない。さらにいうとサイドエアバッグ(運転席/助手席)は、“○○メイクアップSA-II”という上級グレードのみ。安全性を重視する向きは、実質的に140以上のクルマと考えておいたほうがよい。
この記事に出てきたクルマ マイカー登録
みんなのコメント
ログインしてコメントを書く
査定を依頼する
あなたの愛車、今いくら?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!

申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
おすすめのニュース
サイトトップへ-
業界ニュース 2025.10.01
スズキ「GSX-S1000GX」【サクッと読める!アドベンチャーバイク・2025年現行モデル解説】
-
業界ニュース 2025.10.01
「走る時限爆弾」老朽高速道路の真実――なぜ渋滞事故113件でも工事は止められないのか?
-
業界ニュース 2025.10.01
冒険って素晴らしい!三菱が未来のモビリティライフを提案 ジャパンモビリティショー2025
-
業界ニュース 2025.10.01
ホンダ 0シリーズに新たな動き!新型SUVプロトタイプ「モビショー」で世界初公開へ
-
業界ニュース 2025.10.01
“中古車×リメイク”で叶える理想の愛車!ガリバー発、新ブランド「リメイクカーズ」誕生
-
ニューモデル 2025.10.01
イタリアの情熱をゴールドで表現。「トナーレ」の限定モデルが日本初上陸
-
業界ニュース 2025.09.30
南海電鉄がSWANSのサングラスを正式採用 運転士の視認性と疲労軽減に期待…クルマ用にも使いたい!!
-
業界ニュース 2025.09.30
復活の”ワーゲンバス”!? 新「“3列7人乗り”高級ミニバン」登場! 全長5m級のロング仕様は広いだけじゃなく走りもスゴイ!? フォルクスワーゲン「IDバズ」の実力とは?
-
スポーツ 2025.09.30
中村仁が2026年からFIA F3にステップアップ。ハイテックTGRに加入へ
-
業界ニュース 2025.09.30
ライフスタイルに寄り添う新しいカタチ!! ボルボ EX30に「クロスカントリー」登場!!
-
業界ニュース 2025.09.30
ホンダ新型「SUV」公開へ! 窓だらけの「超開放感“インテリア”」&「アシモオーエス」採用! 新Hマークもイイ「0 SUV」JMS2025 に登場
-
スポーツ 2025.09.30
SHADE RACING、もてぎGTE合同テスト、スーパーGT第7戦オートポリスへの参戦見送りを発表
あわせて読みたい
サイトトップへ-
コラム 2025.9.30
【幻想崩壊】補助金頼みでも売れないBEVが、なぜ今“高すぎ・使えない・価値が落ちる”の三拍子揃ったしくじり車種になったのか
-
コラム 2025.9.30
「コペン」現行モデルが2026年夏に生産終了へ。しかしダイハツの“意味深”な企画やコメントに…もしや“次期型”が期待できそうな理由とは?
-
コラム 2025.9.30
ホンダ「0シリーズ」の“新型SUV”も登場予定。秋の「JMS2025」でホンダが小型EVや日本向け「CR-V」など注目車種を多数お披露目へ
-
コラム 2025.9.30
サプライズあるか!? 「センチュリー」に「エルグランド」、BYDの軽自動車…「ジャパン・モビリティ・ショー25」の目玉モデルを大予想!
-
コラム 2025.9.30
“安さが売り”も失速する「WR-V」。低迷の理由はユーザーが“車両価格”を重視していないから?
-
コラム 2025.9.30
世界初公開された新型「iX3」にネットの反応は? 航続可能距離800kmに驚きの声も「奇抜すぎ」なデザインに賛否両論
-
コラム 2025.9.30
モデル末期なのに見た目もいい感じな「マツダ2」は、200以下で新車が、中古なら100前半から狙える大穴物件だ
-
〜ですでに予約受付中" width="200"> コラム 2025.9.30
「ヴェゼル」にスポーティグレード「RS」追加で販売テコ入れへ。価格は374万8800〜ですでに予約受付中
-
コラム 2025.9.29
「アクア」大変身で若返り成功? ハンマーヘッド採用で“おっさん臭さ”払拭。燃費おばけの超おしゃれカー爆誕
ログイン
あなたにおすすめのサービス
あなたの愛車、今いくら?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!

申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
コメントの多い記事 2025.10.01更新
関連サービス
