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三菱「アウトランダーPHEV」 おすすめグレードは「G」以上、RAV4と迷った時の決め手は走り/燃費どちら重視か?
掲載 carview! 文:伊達軍曹/写真:三菱自動車 233
現行からガソリンモデルは廃止されPHEVのみに
三菱「アウトランダー」は、2005年から販売されているミドルサイズのSUV。現在は2021年12月に発売となった3代目のPHEVモデル(プラグインハイブリッド車)が、現行型として販売されています。
北米では2.5Lのガソリンエンジンを搭載するモデルも販売されていますが、日本市場に登場した3代目はPHEVのみ。設計は従来モデルから大幅に刷新され、車両骨格には新開発のプラットフォームを採用。ボディサイズも、先代よりひと回り大きくなっています。
パワートレインは、基本的な仕組みは従来型のツインモーター4WDを踏襲していますが、フロント/リアモーターと駆動用バッテリーの出力を約40%高めることで、滑らかで力強い走りを実現しています。
またこの出力向上により、アクセルを深く踏み込んだ際もエンジンによる補助が不要となり、モーターだけによる走行が持続できるようになっています。EV走行換算距離は、WLTCモードで実に83~87km。遠出をする際はさておき、日常の近距離移動は「ほぼEV」として使うことが可能です。
組み合わされるエンジンは、最高出力を133psへと向上させた2.4L直4 MIVEC(マイベック)。通常走行時はエンジンが発電機となってバッテリーを充電し、前後のモーターがホイールを駆動します。そして高速道路などでは、エンジンがホイールを直接駆動することで燃費効率の良い運転を行ってくれる――というのがアウトランダーPHEVの大まかな仕組みです。
ちなみに充電された電気を使い切り、ガソリンによってハイブリッド車として走る際のWLTCモード燃費も16.2~16.6km/Lとまずまず良好。増大されたガソリンタンク容量と相まって、いわゆる「総合航続可能距離」も大幅に延びています。
4WDシステムの優秀さについてはもともと定評があったアウトランダーPHEVですが、新型ではさらにブラッシュアップされました。
「S-AWC」という車両運動統合制御システムは、前輪側に加えて後輪側にもブレーキAYC(アクティブ・ヨー・コントロール)機能を追加したことで、より緻密な姿勢制御が可能に。それにより、従来型以上にドライバーの思い通りにカーブなどを駆け抜けることができる、高い操縦安定性を実現しています。
路面状況などに応じてパワートレインの制御を変えるドライブモードセレクターには、「NORMAL(ノーマル)」「ECO(エコ)」「POWER(パワー)」に加え、オンロードでの旋回性やアクセルレスポンスを高める「TARMAC(ターマック)」と、オフロード向けの「GRAVEL(グラベル)」「SNOW(スノー)」「MUD(マッド)」を設定。あらゆる状況における安全かつ快適な走りが可能となっています。
外装デザインは「エクリプス クロス」や「デリカD:5」と共通性のあるフロントマスクに変更され、飛行機の垂直尾翼をモチーフとしたDピラーやフローティングルーフなども特徴的です。
そしてインテリアは各部の質感と装備が向上したと同時に、上位2グレードにはアウトランダーのPHEVモデルとしては初めて「3列7人乗り仕様」が設定されました。荷室容量は7人乗車時で258~284Lで、3列目シートをたたんで足元スペースに落とし込むと634~646Lとなり、2列目シートもたたむと1373~1390Lまで拡大されます。
アウトランダーPHEVは、当然ながら予防安全・運転支援システムも進化しました。
レーダークルーズコントロール(ACC)とレーンキープアシストを組み合わせた同一車線運転支援機能「MI-PILOT(マイパイロット)」には、車線中央の走行を支援する操舵アシスト機能を採用し、地図情報をもとに高速道路のカーブや分岐などで車速を自動調整するナビリンク機能も搭載。標識認識システムや踏み間違い衝突防止アシスト(前進・後退時)、車線逸脱予防システムや後側方衝突防止支援システムなども全車標準装備です。
次のページ>>アウトランダーPHEV最大の魅力は優秀な4WDシステム
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