CARVIEW |
dev2.ts-export.com/carview.php?tsp=https://carview.yahoo.co.jp/article/detail/cb94f43c1160d99cde852fba286db775861e4776/
SHARE
新型ゴルフにホットハッチのGTIとディーゼルモデルが追加。お買い得グレードや必須オプションも解説
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:編集部 112
ゴルフTDIはロングツーリング最強のハッチバック
フォルクスワーゲン「ゴルフ」が日本カー・オブ・ザ・イヤー2021-22のインポートカー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。同賞の選考委員は、25点の持ち点を10ベストカーに選ばれた10モデルのうちの5モデルに配点することになっている。5点ずつ5モデルに配点するといった八方美人的選考を禁じるため、必ず1モデルに10点を投じなければならない。私は選考委員としてゴルフに6点を投じた。今回、ゴルフに10点を投じた委員は少なかったが、0点の委員も少なく、少しずつ幅広く点を獲得して全体の5位となり、輸入車4モデルのトップとなって受賞した。
今回のカー・オブ・ザ・イヤーにノミネートされたゴルフはノーマルモデルのみで、今回試乗した「GTI」と「TDI」は含まれていない。本来はこれらも含めたゴルフシリーズとして賞に挑みたかったはずだが、GTIとTDIは「当年の12月下旬までに一般消費者が日本国内で購入出来ること」という同賞の規定に当てはまらないため、含まれなかった。もしもGTIとTDIがもう少し早く日本で発売されて年内にデリバリーが始まり、ゴルフシリーズとして参戦していたら、より多くの点を獲得していたのは間違いない。試乗してそう感じた。
<ゴルフ TDI>
ゴルフ7代目の後半に投入されたTDIは、4気筒ディーゼル搭載車としては最も静粛性や制振性の面で優れた存在だった。もっと力強いモデルはあったが、洗練度では一番だった。あそこまで乗員に音と振動を伝えてこない4気筒ディーゼルは当時他になかったし、今でも少ない。そして今回ゴルフ8代目に追加されたTDIは、これまでの優位性を維持したうえで、最新モデルらしく燃費性能を向上し、環境性能も改善した。価格を抑えるためか、ノーマルゴルフに備わる48V電源を用いたマイルドハイブリッドシステムはTDIには付かない。
新型TDIの最高出力は150psと先代と変わらないが、発生回転域が3500-4000rpmから3000-4200rpmと下がり、範囲が広がった。最大トルクは340Nmから360Nmへとアップ。さらに発生回転域が1750-3000rpmから1600-2750rpmへと下がった。
そのうえでWLTCモード燃費は18.9km/Lから20.0km/Lへと向上した。力強さは先代並み。モリモリとトルクの豊かさを感じさせるタイプではないが、高回転までスムーズに吹け上がり、結果として十分なパワーを発揮する。先代と比べ、明確にパワーアップしたというわけではないが、年々要求が高まる燃費を改善したうえで、いささかもかったるくなっていないのは立派だ。モデルチェンジで数値上のスペックが向上していても、乗ると明らかにパンチが弱まっているクルマはけっこうある。
新たに尿素SCRを直列に2つ配置するツインドージングシステムが採用され、先代モデルに対し、NOx排出量を最大80%削減する。同社はこの先、環境性能でミスを犯すことはできない。ツインドージングシステムはその決意表明なのかもしれない。
51Lの燃料タンクを満タンにすれば、カタログ性能上は1020km走行可能ということになる。8掛けして800kmとしても、Cセグハッチとしてはかなり足が長い。剛性の高いボディ、よくチューニングされた足まわり、後席に大人が3人掛けして長時間過ごしても狭苦しさを感じさせない室内空間、十分なトランク容量と、ゴルフは昔から移動距離が長くなればなるほど、同クラスのライバルに対し、優位性を発揮するクルマだ。それにディーゼルの動力性能、燃費性能が加われば、ロングツーリング最強のハッチバックだ。
ゴルフTDIはアクティブベーシック(344.4)、アクティブアドバンス(398.9)、スタイル(403.8)、Rライン(408.8 )の4グレードが設定される。アクティブベーシックはルックスこそかなり地味になるものの、安全性能に一切の差はないし、全車速対応のACC、同一車線内運転支援システムのトラベルアシスト、それに電子制御式ディファレンシャルロックのXDSは標準装備される。22年のどこかでゴルフ ヴァリアントにもTDIが追加されるはずだ。
ところでスタイルやRラインに付くステアリングホイールのスイッチは、ピアノブラックの一枚モノのパネルを使ったタイプだが、ベーシックグレードに付く機能ごとに分割された昔ながらのスイッチの方が押し間違いしにくく、使いやすい。最近流行している一枚モノのスイッチは動きのあるステアリングのスイッチとしては向いていない。
この記事に出てきたクルマ マイカー登録
全国のフォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック)中古車一覧 (1,197件)
みんなのコメント
ログインしてコメントを書く
-
2021/12/22 13:13標準のカーナビを何とかしてもらいたい。
市販品に変えられない装備なのに、こんなしょぼいバカーナビでは誰にも勧められない。-
ログインしてコメントを書く
-
-
-
ログインしてコメントを書く
-
-
-
ログインしてコメントを書く
-
査定を依頼する
あなたの愛車、今いくら?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!

申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
おすすめのニュース
サイトトップへ-
業界ニュース 2025.10.04
100年の毅然 ザ・ロールス・ロイス(1) ニューファントムとファントム II 品質が醸成した名声
-
スポーツ 2025.10.04
シンガポールGPの決勝は2ストップもあり? ピットレーンの制限速度上昇でロス少なく……FP2のロングランではソフトタイヤを多用
-
業界ニュース 2025.10.04
「ドローン対策に軍を投入」法改正で実現か? 災害派遣のみに限定されていた制度を改める可能性 ドイツ
-
ニューモデル 2025.10.04
中国製EVがブガッティ超え世界最速の市販車に! 496.22km/hの記録に「速すぎ」「3000馬力とかエグすぎ」など話題に
-
業界ニュース 2025.10.04
デザインコンセプトは「どこでもドア」!? 日産ら4社合同 自動運転モビリティサービスの実証開始
-
業界ニュース 2025.10.04
【20世紀名車】エレガントなスタイルと入念な作り込み。1958年メルセデス・ベンツ190SLが示す高級オープンツアラーの伝統スタイル
-
業界ニュース 2025.10.04
トヨタ「最新型シエンタ」に注目! “渋滞がラクになる”便利な機能を搭載! ファミリー層から熱い支持を受ける「定番コンパクトミニバン」何がスゴい?
-
業界ニュース 2025.10.04
まさにホンダの“情熱の塊”だよね! ホンダの誇る本気のスーパースポーツ「CBR」シリーズ3選
-
業界ニュース 2025.10.04
DHLが水素燃料電池トラックを試験導入!! 本格発進への期待と課題
-
業界ニュース 2025.10.04
休日をもっとスペシャルに!輸入車で叶えるワンランク上のアクティブスタイル
-
業界ニュース 2025.10.04
ブガッティはなぜアイウェアを刷新したのか? 新型「トゥールビヨン」に宿るその意義
-
スポーツ 2025.10.04
ドゥカティファクトリー大乱調! アプリリアのベッツェッキが追い上げ展開で勝利|MotoGPインドネシアGPスプリント
あわせて読みたい
サイトトップへ-
コラム 2025.10.04
販売数はまだ限定的…納期は10月以降にずれ込む見込み 新型「N-ONE e:」の販売店への反響は? 295kmの航続距離を武器に問い合わせ増も、販売数はまだ限定的。納期情報も
-
コラム 2025.10.04
前年比&目標台数超えの「ソリオ」。販売好調の要因と、ディーラーとユーザーが語る独自の魅力とは?
-
コラム 2025.10.04
レクサスが日本開業20周年。近年は若年層の支持も獲得…長年好調を維持する理由と今後の展開とは?
-
コラム 2025.10.04
悪魔のルックスに進化した新型ホンダ「プレリュード GT500マシン プロトタイプ」公開。2026年スーパーGT参戦マシンの実力やいかに
-
コラム 2025.10.03
改良型スバル「ソルテラ」の国内導入間近。デザイン刷新と新パワートレインで進化、発売は11月か
-
コラム 2025.10.03
【攻めのメルセデス】新型「CLA/GLC」に加え、アルヴェル対抗と噂の「ビジョン V」や、「AMG GT XX」を日本初公開。JMS2025に次世代モデルが集結
-
コラム 2025.10.03
アウディ新型「Q6 スポーツバック e-tron」日本初上陸! 航続最長685kmの電動クーペSUVに100限定モデルも登場…価格は878から
-
コラム 2025.10.03
「GRヤリス」に「エアロパフォーマンスPKG」追加…+50の価格がネックか。そもそも生産枠が少なく入手困難に?
-
コラム 2025.10.03
【中国発】シャオミ「YU7 GT」初スクープ! 1548ps超えでアウディ「RS Q8」超えを狙う怪力SUV
ログイン
あなたにおすすめのサービス
あなたの愛車、今いくら?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!

申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
コメントの多い記事 2025.10.04更新
関連サービス
