ロバート レッド フォードが9月に亡くなって彼の作品群を考えていた時に最初に思い出したことがタイトルで書いたことでした。ブラッドピットは初期の代表作リバーランズ スルー イット(ロバート レッドフォード監督 1992)の中でロバート レッド フォードの再来みたいに言われたよく似た正統的な二枚目俳優だということが当時話題になっていました。この作品はレッド フォードの監督作品でもあるのですが.彼は俳優としては一流のキャリアがあるに加えて監督業としても一流の資質を持っていました。それを監督第一作目の普通の人々(1980)を私が見た時感じました。内容としては平凡な4人家族の生活が長男の死亡によりその平凡な生活が崩れていく姿を描いたものでしたが.監督第一作目でこれだけのクォリティを持っているということは演技として一流だけで無いなんと多才な人だと感じました。この頃は割合 社会派の映画によく出演していた頃だと思うのですが.その中でも私が一番好きな作品は大統領の陰謀(アランj パクラ監督 1976)で、ダスティ ホフマンとの共演もあり実在の事件をうまく脚色していてとても面白い作品でした。他の作品として社会派の映画が多かった印象がある中で少し軽めで彼の見た目を最大限生かした追憶(シドニー ポラック監督 1973)もわかりやすいストーリーと有名な主題曲のともに初期の作品では印象に残っています。
監督としては80年代以降もそれなりに良作を発表していたとは思うのですが、主に主演の方は彼の容貌などを全面に出した軽い作品が増えてきたかと思います。そんな中ではナチュラル(バリー レヴィンソン監督 1984)は個人にスポットを当て見事に人間ドラマにしていたと思いました。 若い時に天才バッターと言われた男が女性問題の事が影響して結局デビューできず.努力の末30代半ばで大リーガーとしてデビューするという話なのですが、主演のロバート レッド フォードのような正統的な二枚目俳優というのはどうしても薄っぺらく見えると思うのですが.巧みな演出に出会えればとても爽やかな気持ちの良いものになることを証明している映画だと思いました。最後になるのですが、俳優と監督を兼務している人物は何人かいると思うのですがレッド フォード程両面で才能がある人物はこれからあまり出てこないような気がします。