会社に退職するしないで揉めている人がいました。かなり若い方です。その人と話した人によって言うことにずれがあるので、経理も多少関係あるということで私が第三者的に直接その人と2人で話をすることになりました。なぜ私が、と思いながらです。
辞める、或いは辞めない理由をあれこれ聞いたあと、最後にその人から質問を受けました。
「私は会社の皆さんに迷惑をかけていますか?」
何その質問?恐らく「迷惑ではないよ」という優しい言葉を待っていたのでしょうが、私はそのようなことは言いません。だって実際多くの人に迷惑がかかっていると考えるのが普通ですから。ただ、それをストレートに伝えるのもどうかと思ったので、
「それは人により感じ方が異なると思うので分からないが、私の場合は今まで一度退職を口に出したら覆さなかった」
とだけ言いました。すると、その人はすぐに退職届を出してきました。
・・・どうしようもないよなあと思いながら人事(恐らく引き止めてほしかった)に退職届を渡して結果報告し、複雑な気持ちで会社を離れました。
ところで、割と軽い気持ちで退職を口にする人がいたりします。私が見るに、常に会社の悪口を言って「こんな会社いても仕方がない」と言う人に限って実際は全然辞めない、ということが多いように思います。逆に本当に辞める覚悟のある人は言葉少なにあっさり辞めていくように感じます。
私は「退職を一度口に出した時点で決して覆さない」という気持ちで、今まで4回それを実行してきました。まあ、あまり引き止められもしなかったですが。今の会社はそれを守れなかった唯一の会社ですが、それでも時期がずれただけで、辞めること自体は実行しようとしています。
妥当な行いかどうかは知りませんが、これが私なりの「退職者の流儀」だと考えているので、この日はすごく気分が悪かったです。