モラハラ謝罪はうわべだけ
モラハラ(モラルハラスメント)夫やモラハラ妻に謝罪を求めても、その謝罪が真心から来ていると感じたことはありますか?多くの被害者は「謝罪されても、何かが違う」と感じています。それもそのはず。モラハラ加害者の謝罪は、相手の気持ちを理解し、関係を修復したいという真摯な思いからではなく、自分の立場を守るため、あるいは状況を一時的に収めるための戦略的な行為であることがほとんどです。本記事では、モラハラ夫・モラハラ妻が謝罪しない理由や、その心理、さらには謝罪の背後にあるパーソナリティ障害との関係について掘り下げます。
- モラハラ謝罪はうわべだけ
- モラハラ夫・モラハラ妻が謝罪しない理由
- 謝罪に心揺れる
- パーソナリティ障害との関係
- 自己愛性よりは境界性の方が謝罪する傾向があるが
- 謝罪するだけ症状は軽い
- 結論:その場しのぎや逃げなのでモラハラ夫・モラハラ妻の謝罪はうわべだけ
モラハラ夫・モラハラ妻が謝罪しない理由
モラハラ加害者は基本的に謝罪を避けます。なぜなら、謝罪とは「自分に非があった」と認める行為だからです。モラハラの根本的な原因として挙げられる人格障害(特に自己愛性人格障害や境界性人格障害)の特徴として、自己肯定感の脆弱さが挙げられます。
自己愛性人格障害者の場合、謝罪をすると自分が「劣っている」「敗北した」と感じるため、謝罪そのものが自己の存在を脅かす行為になります。そのため、責任転嫁や屁理屈で切り抜けようとするのが一般的です。一方、境界性人格障害者は感情が揺れ動きやすいため、時には謝罪することがありますが、それも一時的な感情の高まりによるもので、深い反省から来るものではない場合が多いです。
謝罪に心揺れる
モラハラ夫・妻が一見誠意のある謝罪をしてきた場合、被害者としては「変わってくれるのかも」と希望を持つかもしれません。しかし、ここで注意が必要です。多くの場合、それは被害者の心を引き止めるための策略です。特に、被害者が離婚や別居、もしくは関係を終わらせようとしているタイミングで謝罪が行われるケースが多いです。
このような謝罪に心を揺さぶられた結果、関係を続けてしまうと、同じ問題が繰り返される可能性が極めて高いです。モラハラ加害者の本質は簡単には変わりません。その場しのぎの謝罪に惑わされず、相手の行動や態度の変化を慎重に見極めることが重要です。
パーソナリティ障害との関係
モラハラの背景には、自己愛性人格障害や境界性人格障害といったパーソナリティ障害が関わっていることが多いです。自己愛性人格障害者に比べると、境界性人格障害者の方が謝罪することがやや多い傾向があります。
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自己愛性人格障害(ナルシシズム): 自己愛性人格障害者は、自分が常に正しいと信じており、他者を否定することで自分を保とうとします。そのため、「自分に非がある」と認める謝罪は、彼らにとって非常に困難です。
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境界性人格障害: 境界性人格障害者は感情の浮き沈みが激しいため、謝罪することもありますが、それが本当の意味での反省を伴っているとは限りません。一時的な謝罪の後に、再び同じ問題行動を繰り返すことが多いのが特徴です。
自己愛性よりは境界性の方が謝罪する傾向があるが
一般的に、自己愛性人格障害者は絶対に謝りませんが、境界性人格障害者は感情の高まりから謝罪することがあります。自己愛性の場合、攻撃の対象は他者に向かうのが特徴ですが、境界性はむしろ自分に向かう傾向があります。そのため、境界性の謝罪は「本当の意味での反省」というよりも、「見捨てられたくない」という遺棄不安から発せられたものであることが多いです。
例えば、激しい喧嘩の後に罪悪感から涙ながらに謝罪するケースも見られますが、これが必ずしも本質的な謝罪とは限りません。感情が落ち着くと、再び同じ問題行動に戻る傾向が強いのです。このように、表面的な謝罪に惑わされることなく、相手の行動を冷静に見極めることが重要です。
謝罪するだけ症状は軽い
人格障害の症状が進行し、悪性度が増すとうわべだけの謝罪すら不可能になります。これは驚くかもしれませんが、実際に謝罪ができる人は、まだその症状が比較的軽い段階にあると言えるのです。
私自身の経験を振り返ると、以前の結婚生活では悪性自己愛性人格障害を持つ妻と15年間過ごしました。その間、彼女が謝罪したことは一度もありませんでした。唯一似たような言葉として記憶にあるのは、何年も経った後に「あのときはあなたの方が正しかったね」と言われたことだけです。しかし、それは謝罪ではなく、むしろ自己保身や話題を終わらせるための発言に過ぎませんでした。人格障害が悪化すると、このように全く謝罪できない状態に至ります。
そのため、うわべだけであっても謝罪がある場合、それは人格障害の程度がまだ比較的低いことを示している可能性があります。ただし、注意が必要なのは、モラハラや人格障害の症状は年齢とともに悪化する傾向があるという点です。謝罪がある場合でも、その後の行動や態度を注意深く観察し、相手の本質的な変化を見極めることが重要です。長期的な安全と幸福を守るためには、慎重に対応する姿勢を保ちましょう。
結論:その場しのぎや逃げなのでモラハラ夫・モラハラ妻の謝罪はうわべだけ
モラハラ夫・モラハラ妻の謝罪は、ほとんどの場合、うわべだけのものであることが多いです。謝罪があったからといってすぐに相手が変わるとは限りません。その背後には、自己防衛の心理やパーソナリティ障害が隠れている場合が多いのです。
被害者としては、相手の謝罪をそのまま鵜呑みにするのではなく、その後の行動や態度を冷静に見極める力を養うことが求められます。特に、謝罪の後に具体的な変化が見られるかどうかを慎重に観察する必要があります。さらに、モラハラや人格障害は加齢とともに悪化し、うわべだけの謝罪すらなくなっていくことにも注意が必要です。変化が見られない場合、相手が本質的に変わることを期待するのは一層難しいでしょう。
また、モラハラ加害者の謝罪が一時的なものである場合、被害者がそれに惑わされて関係を続けてしまうと、さらなる精神的苦痛を受ける可能性があります。
最後に、謝罪に惑わされず、冷静かつ客観的な視点で状況を見極めることが、長期的な幸福と安全を確保するために最も重要なステップとなるでしょう。
被害者としては、相手の謝罪をただ鵜呑みにするのではなく、その後の行動や態度を冷静に見極める力を養うことが求められます。謝罪に惑わされず、自分自身の心と安全を最優先に考えましょう。
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