| CARVIEW |
テスラに乗ってテスラを作っているロボットの製造工場を見学に行った
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:テスラ・モーターズ・ジャパン、編集部
産業用ロボット大手は4強、日本メーカーは2社
2012年7月、アメリカ・カリフォルニア州フリーモントにある巨大な工場を訪れた。かつてGMとトヨタが合弁で設立したNUMMIだった場所だ。その後にテスラ・モーターズ(現在はテスラ)の工場となった。テスラはここで現在も主力モデルとして販売する「モデルS」を生産している。訪れたのは、最初のモデルSが工場を出て、オーナーに引き渡される式典を取材するためだ。
広い場内の半分程度を使って、赤いロボットがモデルSを組み立てていた。EVが量産されるのを見たのはこの時が初めて。エンジンを組み込むセクションがないせいか、場内はクリーンで、オイル臭さも一切なかったのを覚えている。イーロン・マスクは、いつものようにややシャイな表情で自信満々の内容をしゃべっていたような気がするが、何を言っていたかはもう覚えていない。
その後のテスラの躍進ぶりは説明不要だろう。2000年代半ばまでは、当時多数生まれたEVベンチャーのひとつにしか見えなかった同社だが、モデルSをヒットさせ、「モデルX」を追加し、アメリカでは3万ドル台で買える「モデル3」も発売した(日本発売は19年)。今はフロア全体が組み立てロボットで埋め尽くされ、フル生産されているに違いない。
12年当時、工場内で見たロボットのアームにはクーカ(産業用ロボット大手)と書いてあったが、現在は、さまざまなメーカーのロボットを使っているという。一般に産業用ロボット大手は4強と言われる。クーカ、ABB、安川電機、そしてファナック(FANUC)だ。安川電機とファナックは日本企業。クーカはドイツ発祥だがこのほど中国に買収された。ABBはスイス。
JARA(日本ロボット工業会)によれば、15年末の段階で、日本国内で稼働する産業用ロボットの台数は28万6554台で世界最多。中国が25万6463台で肉薄するが、日本は5年前より減っているのに対し、中国は増えているので5年後には逆転されている可能性が高い。次いで米国の23万4245台、韓国の21万458台と続く。全世界で稼働する163万1650台のうち、アジアが88万7397台で54.4%を占め、次いで43万4403台の欧州が26.6%、南北アメリカが27万3607台で14.4%。ロボットの台数からも世界の製造拠点がアジアであることがわかる。
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