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Cでも3でもなく、キャデラックATSを選ぶ理由
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:小林 俊樹
大きな野望を抱いたスポーツセダン
かつてアメリカの成功者を象徴するクルマといわれたキャデラック。ボディは巨大にして豪勢、大排気量マルチシリンダーエンジンを惜しげもなく投入し、その佇まいはあくまで“キラビヤカ”というのが、その典型的なイメージだった。でもそれは昔の話。キャデラックといえども、もうだいぶ前からコンパクトなクルマも造っている。そんな今日のキャデラックのモデルレンジのなかで現在最もコンパクトなのが、去年のデトロイトショーでデビューした最新モデルのATSだが、そのATSがこの3月に日本でも発売開始される。
さてこのATS、どの程度コンパクトなのかというと、全長4680×全幅1805×全高1415mmというのがそのボディ外寸で、メルセデスCクラス(C200ブルーエフィシェンシー アバンギャルド)=4640×1770×1430mmや、BMW 3シリーズ(320i)=4625×1800×1440mmと、ほぼ同等のサイズなのである。さらにホイールベースも、ATS=2775mm、Cクラス=2760mm、3シリーズ=2810mmと、ほぼドイツの両者の中間に位置する。
ここからも想像できるようにATSは、アメリカきってのプレミアムブランドであるキャデラックが、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディといったドイツのプレミアムブランドのDセグメントカーを徹底的にマークして生み出したクルマで、北米本土のみならず、ヨーロッパや日本においてもその牙城に迫ることを意図したモデルだといっていい。
このキャデラックATS、最初に肌で感じる魅力の大きなポイントは、そのルックスではないだろうか。切れ味のいいエッジを多用したシャープなスタイリングは、ひと目でキャデラックの一族だと分かるフォルムを持っていて、Cクラスや3シリーズよりもデザインの方向性が明確な印象さえ見る者に与える。と同時に、ヨーロッパのクルマとは異質のきらびやかなデザインテイストにある種の新鮮さを感じさせるのも、好ましい点のひとつだ。
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