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SHARE【600超の価値ある?】新型「プレリュード」まさかのパワーシートなし…試乗で分かった“走りの気持ちよさ”と惜しい弱点
掲載 carview! 文:小林 和久(株式会社ヘンシュウシャ) 291
「前奏曲」復活は本物か? デートカー全盛期を知る筆者が確かめる
ホンダ「プレリュード」の車名の意味は「前奏曲」。物語で言えば序章です。2025年9月、およそ四半世紀ぶりに復活した6代目プレリュード(617万9800~)は果たして前奏になっているのでしょうか?
プレリュードは、ホンダというメーカーの技術と情熱が注ぎ込まれ、常に時代を先取りする何かを持って登場してきました。まさに前奏曲を象徴する存在であり続けました。
1978年に登場した初代モデルは、ホンダの当時の主力車種であった「シビック」や「アコード」とは異なる、専用のクーペボディを持つ大人のためのスペシャリティカーとして送り出された意欲作でした。日本車として初めて電動サンルーフを標準装備(または設定)し、洗練された欧州車のような佇まいを持っていました。
サブフレーム一体型のモノコックボディを採用するなど、当時のFF車としては異例なほど剛性にこだわり、その後のホンダ車の走りの基礎を築いたモデルでもあります。しかし、初代はまだ「落ち着いた大人のクーペ」という性格が強く、後の爆発的なブームを予感させる静かなスタート、まさに前奏曲でした。
プレリュードの名が社会現象となったのは、1982年に登場した2代目からです。当時、若者の間で「デートカー」という言葉が生まれ、その頂点に君臨したのがこの2代目プレリュードでした。
最大の特徴は、ホンダ初のリトラクタブルヘッドライトを採用した精悍なフロントマスクと、驚異的な低さを実現したボンネットラインです。フロントサスペンションにダブルウィッシュボーン式を採用することで、エンジンルームの低重心化に成功。
ワイド&ローの美しいプロポーションは、当時の若者たちの憧れの的となりました。日本初の4輪アンチロックブレーキ「4w A.L.B.(のちのABS)」を搭載するなど、安全技術においても時代の先駆者であったことは、ホンダの技術への執念を感じさせます。
1987年、プレリュードは3代目へと進化し、その人気は絶頂を迎えます。デザインは2代目のキープコンセプトでありながら、さらに洗練を極め、「磨き抜かれた機能美」を体現しました。
ここで導入された世界初の「機械式4WS(4輪操舵システム)」は、自動車業界に衝撃を与えました。ハンドルの切れ角に応じて後輪も操舵することで、高速域での安定性と低速域での小回り性能を両立。
このハイテク装備は、当時のバブル景気の勢いもあり、プレリュードの先進性を象徴するアイコンとなりました。助手席を運転席側からリクライニングできるレバーを装備するなど、まさにデートカーとしてのホスピタリティも極まっていた時代です。
(次のページに続く)
#ホンダ #プレリュード #試乗レポート #ハイブリッド車 #グランドツアラー
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