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SHAREセダン不遇の時代に復活したホンダ インサイトはゆったり系キャラで独自路線を行く?
掲載 更新 carview! 写真:編集部
昨年12月に発売されたミドルサイズのハイブリッドセダン「インサイト」。3代目を名乗りつつもそれまでのスタイルを一新し、ファストバックスタイルの4ドアセダンとして登場したのは記憶に新しいところです。発売月から1000台以上の販売を記録し、かつてのライバル「トヨタ プリウス」には遠く及ばないものの、今年4月までは国産登録車の上位50モデルに名を連ねていましたので、セダン不遇の時代にあってはまずまず好調なスタートと言えるのではないでしょうか。
今回は、昨年の発表時から「落ち着いた雰囲気をもつ希少な本格ハイブリッドセダン」と、勝手に評価していた編集が300kmほどインサイトの上級グレード「EX」に試乗してきました。価格は349万9200と安くはありませんが、安全運転支援システムのホンダセンシングやインターナビなども標準装備されています。
まずはモーター駆動の旨味を味わうべくEVモードで走り出します。街中での40~50km/hぐらいの速度域では極めて静かで滑らか。早朝や深夜にできるだけ音を立てずに移動したい際には重宝しそうです。上り坂に差し掛かると「ボーッ」と低いエンジン音が聞こえ始め、もう少しアクセルを踏み込むと「ブオーン!」と、なかなかの音量に。車両価格を思うと、もう少し高い静粛性が欲しいようにも感じました。
インサイトには発電用と駆動用の2つのモーターに1.5L直4エンジンを組み合わせた、ホンダ独自のi-MMDシステムが搭載されていますが、高速走行ではエンジン駆動が主役となります。合流時や追い越しの際、やはりエンジン音の高まりが気になりますが、それよりも意外だったのはロードノイズが割と大きめなこと。ゆったりと流す80~90km/h巡航時の快適な乗り心地や、やや重めながら安定感のあるステアリングフィールが好印象だっただけに、ここは残念ポイントのひとつでした。
一方、スポーツモードの瞬時の加速や、アクセルオフ時の減速度を3段階に変更できるセレクターは使い勝手がよく、うまく状況をみて活用すれば長距離でもストレスなく走行できそうです。また、渋滞追従機能付きACCや車線維持も自然な動作で安心感がありました。ひとつ気になったのは、ステアリングに手を置いているにもかかわらず、頻繁に出るステアリング保持のアラート。ネットで検索しても同様の報告は見つかりませんでしたので、もしかすると今回借りた車両に軽微な不具合があったのかもしれません。
今回の燃費報告ですが、満タン法で約21.2km/Lとなりました。走行の8割は高速道路かつテストしながら、という条件を考慮すると悪くない数値ではないでしょうか。ちなみにカタログ値はWLTCモード燃費で25.6km/Lとなっています。
全般にゆったり、しっとりの快適系に振った足回りが印象的だった今回のインサイト試乗。やや目新しさに欠ける感もありますが、奇をてらわない内外装の落ち着きや、街中走行での上質な乗り心地は、ゆったりと走りながら移動する楽しみを改めて気づかせてくれたように思いました。
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