NHK党の立花孝志氏が落選「政治家は継続」 参院選兵庫選挙区

小池淳
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 政治団体「NHK党」党首で元職の立花孝志氏(57)が参院選兵庫選挙区で落選の見込みとなった。参院議員に返り咲くことはできなかった。

 立花氏は2019年参院選の比例区で初当選したが、3カ月後の参院埼玉補選に立候補して失職し、落選していた。

 内部告発問題で揺れた昨年11月の兵庫県知事選では、失職して再選をめざした斎藤元彦氏(現知事)を応援する目的で立候補し、「2馬力選挙」を展開。今回の参院選でも「兵庫県の問題がくすぶり続けている」として公示2カ月前に兵庫選挙区からの立候補を表明し、街頭演説では「斎藤知事を応援する人は立花孝志に投票して」と呼びかけた。ただ、斎藤知事が立花氏の応援に立つことはなかった。

 党としては国政政党への返り咲きをめざし、全45選挙区と比例区に公認候補を擁立。自身が選挙区で落選し、政党要件を満たす得票率を得られなければ「政治家を引退する」と表明して選挙戦に臨んだが、後に撤回した。街頭演説に加え、Xやユーチューブを連日投稿してネット選挙を展開したが、及ばなかった。

 20日夜に神戸市内で記者会見した立花氏は「兵庫県の多くの方の期待をいただいている。政治家をこのまま継続し、特に兵庫県を中心に(政治活動を)やっていく」と述べた。

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この記事を書いた人
小池淳
阪神支局長
専門・関心分野
災害、地方政治
参院選2025

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