先週の出社時、お昼ご飯に少し遠めのラーメン屋に遠征しようとしていたものの道中で発見した家系ラーメン屋に吸い込まれ、うっすら後悔した経緯があるので、昨日の出社時はそのリベンジを図ることとした。
今回は余計なものが目に入らないよう、あまりお店のないルートを選び、道すがらの心のブレを回避する作戦で挑んだ。そのおかげで無事目当てのお店に到着したのだけど、なんとそのラーメン屋の隣に新しいラーメン屋ができている。しかもそれが某有名熊本とんこつラーメンのお店だったのだ。最後の最後でなんと大胆なトラップ。
こんなにわかりやすいトラップでありながらも、はまってしまいそうな自分がいる。めちゃくちゃ行きたい。食べたいぞ、熊本とんこつを。目当ての店はまた今度にしちゃおうかなとけっこう真剣に思ったが、そこは前回のこともある。当初の今日の気持ちを大事にしてきちんと目当ての店へと入店した。
隣のお店は列ができるほど賑わっていたけど、目当ての店はそのせいなのか閑散としていた。応援している身としてはだいぶエモーショナルな気持ちになる光景だ。やっぱり今日はきちんとこのお店に来てよかった。
ちなみに、お隣の熊本とんこつのお店は新宿にもあって、もう20年くらい前に行ったことがある。その時はだいぶ夜も深い時間というかもう始発待ちみたいな時間だったと思うのだけど、僕の横でラーメンを食べていたおじさんが泥酔していた様子で、ラーメンを食べていると思ったら顔面を丼にダイブさせていた。しかもそのまましばらく浮上してこなかったのであのおじさん、どうなったのかなと思い出したのであった。あんな鮮やかにコントみたいな光景、なかなか見られるものではないと思うので、貴重なものを見たと言えるだろう。
そんなことを思いながら先週からの「これが食べたい」の想いがようやく成就し、気持ちを満たすお昼ご飯となった。よきよき。
そして本日。仕事がめっためたに忙しいのですべてを上手にこなそうなどと思わず、肉を斬らせて骨を断つような気持ちで、なんなら腕の一本くらい差し出しても死ななきゃOKくらいの心意気で在宅勤務に勤しんだ。
あっという間にお昼ご飯の時間に。最近在宅勤務時のお昼ご飯の選択肢に限界が訪れており、いまいち「これだ!」に至らない。強いていうならば、これも先週の心残り案件である”オリジンのすた丼みたいなやつ”が食べたいなと思ってはいるけど、なにやら販売終了って書いてあったんだよな。ま、そんなこと言ってもオリジンに行けばなんとかなるかと、全幅の信頼を寄せながらも動機としては消極的な気持ちでオリジン目指して家を出た。
ハラミ弁当なんていいかもなんて思いながら注文カウンターでメニューに目をやると、すた丼的なやつが復活していた。消極的オリジンが一気に大本命となる波乱が巻き起こったのであった。もう、うっきうきですよ。
機嫌良く帰宅し、奴さんとご対面。
ものっすごいにんにくの香りがする。在宅勤務じゃないと絶対に無理なやつだ。これを職場で食べるようになったとしたら、人生の何かを捨てたと解釈してもらって構わない。それくらいに遠慮がないにんにく臭である。
ただ、そのにおいを感じつつ、「僕が家で生姜焼きを作ったときのにおいにも似てるな」とも思った。生姜焼きを作るとき、ついにんにくを多めに入れてしまうのだけど、もしかして僕が生姜焼きだと思って作っていたものは生姜焼きではなかった可能性があるな、これ。
これまでの人生を想起させるにおいを感じつつ実食。想像していたよりもだいぶにんにくだ。ひとと会う約束がなければリピートするであろう好みの味だった。まだ自分にも男子な部分、あったんだな。あと、これに比べれば僕の生姜焼きはだいぶ生姜焼きだった。こんな一線を超えた存在ではない。
昨日に引き続きお昼ご飯にも満足し午後の仕事へ。犠牲を払った甲斐あってなんとか思うところまで仕事を進めることができた。あとはもう明日の自分に丸投げだ。今日失った腕だって明日にはまた生えてくるでしょ(なげやり)。
昨日も今日もよきお昼ご飯となって満悦至極ではあるのだけど、ほんとタイトル通りでお昼ご飯のことしか書いてないな。