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- 半歩先をゆく満点コンパクトハッチ
フォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック) 「半歩先をゆく満点コンパクトハッチ」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- まるも 亜希子(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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5
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 5
- 積載性
- 5
- 燃費
- 5
- 価格
- 4
半歩先をゆく満点コンパクトハッチ
2025.3.26
- 年式
- 2024年9月〜モデル
- 総評
- 2021年に日本導入された8世代目のゴルフが、フェイスリフトをメインにインターフェースなどの改良を受け、さらに熟成されました。初代からの伝統である機能美を追求した内外装や、市街地から高速道路までどんなシチュエーションでも質感の高い走りに加え、人と荷物が余裕を持てるスペースも健在。そこに電動化とデジタル化、運転支援機能の強化を盛り込んだ、半歩先をゆくような新世代の実用コンパクトハッチバックとなっています。
- 満足している点
- 12.9インチに大型化したタッチディスプレイは、OpenAIのChatGPTを採用した車内音声機能操作「IDA(アイダ)ボイスアシスタント」による新しいインフォテインメントシステム「MIB4」が搭載されており、「ハロー・フォルクスワーゲン」または「ハロー・アイダ」と話すことで起動します(起動ワードは変更も可能)。空調やオーディオのボリューム調整などが会話のようにできるというものですが、その音声認識が格段に賢くなりました。ディスプレイの下部にエアコンの温度設定とボリューム設定のタッチスライダーバーが従来同様に配置されていますが、この操作がなかなかうまくいかないという声も多かったので、これで視線を移すこともなく声で操作できるようになり、プチストレスから解放されるはずです。
- 不満な点
- 音声操作の認識はかなり賢くなったのですが、ナビ設定の方にはAIアシスタントの「アイダ」が反映されていないというのは残念なところ。手動で目的地を設定するのが慣れるまで難しいという声も多いので、せっかくなら同様に進化させてほしかったと思います。
- デザイン
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5
- エンブレムが光るようになった!というだけでもすごく新しくなった印象を受けます。そのほかは大きな変更ではないのですが、フロントグリルとバンパー、LEDヘッドライトのデザインが都会的にブラッシュアップされています。「Active」系と「Style」が上質感あるデザイン、「R-Line」と「GTI」ではバンパー両端の冷却ダクトが大きくえぐれたダイナミックなデザインを採用してグレードの差別化を図っています。新しくなったLEDリヤコンビネーションランプも、立体的な3Dの粒が大きなCの字に囲まれるように並び、とても目を惹くと思います。
- 走行性能
-
5
- ガソリンモデルでは従来「Active」に搭載されていた1.0Lの3気筒が廃止。「Active」系、「Style」「R-Line」すべてが48Vマイルドハイブリッドシステムを採用する1.5L 4気筒となり、制御によって出力が異なるユニットとなっています。試乗車はディーゼルモデルの「Active Advance」で、始動するとディーゼル特有の“ガラガラ”音は室内にいる限りかすかに響いてくるくらいで、とても静か。加速フィールも驚くほどの余裕となめらかさで、ビシッとした剛性感のあるボディが頼もしい安心感を感じさせるさすがの走りです。
- 乗り心地
-
5
- まだ新車だからか接地感はやや硬めでしたが、道路の継ぎ目などを越えてもタタッと小気味のいい収まりを見せる、安定の乗り心地。GTIには専用スポーツサスペンションが装備され、19インチタイヤ装着とは思えないフラット感のある乗り心地で、帰りに後席に座ってみてもゴツゴツとした硬さを感じたのはごくごく少しのシーンのみ。これならファミリーユースも十分にこなせると思います。
- 積載性
-
5
- 昔から「ゴルフはタイヤ4本が積めるコンパクトカー」と賞賛されているように、ラゲッジはこのクラスとしては大容量の381Lを確保しています。後席は6:4分割で倒すことができ、最大1237Lに拡大するとともに、中央にトランクスルー機能があって長尺物を通すこともできます。開口部も大きく、フロアの高さが二段階に変えられたりと、とても使い勝手のいいラゲッジです。
- 燃費
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5
- ディーゼルモデルは8世代目のゴルフで初採用された最新世代のTDIで、新技術のツインドージング(デュアルAdblue噴射)システムを継続して搭載しています。WLTCモード燃費は20.8km/L。長距離走行が多い人なら実用燃費もかなり期待できると思います。ガソリンモデルも3気筒が廃止されて全て4気筒ターボとなり、燃費は18.7〜18.8km/L。ただし燃料はプレミアムガソリン(ハイオク)仕様です。
- 価格
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4
- 従来はなかったベーシックグレード「Active Basic」を設定し、ナビはありませんがシートヒーターやステアリングヒーター、アルミホイールやリヤビューカメラなど、装備も充実でガソリンモデルは350を切る349万9000。純正ナビをつけても397.5からなので、お買い得感のある価格設定だとは思います。ただフル装備のディーゼルはやや高めの印象です。
- まるも 亜希子
- 自動車ジャーナリスト
- 映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
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- 新車価格(税込)
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349.9 〜 549.8
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- 中古車本体価格
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12.9 〜 840.0
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