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トヨタ GRカローラ 「獰猛なスーパーカローラ」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 一条 孝(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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5
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 4
- 燃費
- 3
- 価格
- 4
獰猛なスーパーカローラ
2023.5.22
- 年式
- 2022年10月〜モデル
- 総評
- GRカローラはハイパワー4WDスポーツでありながら実用性に優れ、普段の足としても使うことのできる実用性を備えている。シリーズには一段とマニアライクな「モリゾウエディション」も設定。最大トルクを400Nmまで高め、1〜3速にクロスギヤレシオを採用、構造用接着剤塗布領域の延長、補強ブレースの追加などでさらなる剛性アップを実現。セミバケットシートを採用する一方でリヤシートを取り払って約30kgの軽量化を実現している。これも70台の限定販売だったが、今後の追加販売に期待したい。
- 満足している点
- リッターあたり190馬力(!)を発生する1.6リッター3気筒ターボエンジンのパフォーマンス。高回転まで回した際のシャープな吹き上がりも快感だが、実用域でも意外なほどの扱いやすさ。ストロークの短い6速MTのシフトフィールもよく、MT免許を持っているなら普通に乗れるのもいい。ステアリングを切り込んだ際のレスポンスもよく、クルマとの一体感ある走りが味わえる。先進安全装備も充実しており、レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付き)、オートマチックハイビームなども標準装備。ステアリングヒーターも用意されている。
- 不満な点
- 引き締まった足まわりは路面によっては突き上げを食らう場面もある。だが、細かい凹凸はうまくいなしてくれるので、日常の足として使うことも無理ではない。後席がやや狭く、大きな前席シートバックが視界を遮るのも同乗者にとっては気になるかも。
- デザイン
-
5
- カローラスポーツをベースに前後のフェンダーをワイド化。全幅は1850mmとなり、カローラスポーツよりも60mm幅広くなっている。トレッドもフロントが60mm、リヤは85mm拡大した。フロントバンパーの開口部はワイド化され、フェンダーとフードバルジにはエアアウトレットが設けられている。もちろんこれらは冷却性能を高めるため。リヤの3本出しマフラーも高出力化だけではなく、騒音対策にも寄与する。ノーマルのカローラスポーツとは差別化された外観が凄みを感じさせる。
- 走行性能
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5
- 224kW(304ps)を発生する1.6リッター3気筒ターボは実用域でも扱いやすく、回せばレブリミットの7000回転まで一気に吹き上がる。ロックトゥーロック2.6回転のステアリングは切り始めのレスポンスがよく、操舵に対する正確性も高い。GRヤリス同様に4WDのモードセレクトが備わり、前60:後40、前30:後70、さらにトラック前50:後50の選択が可能。一般道ではデフォルトの前60:後40で走行していたが、安定性の高さは申しぶんない。どのモードがいいというのではなく、好みで選んでよさそうだ。
- 乗り心地
-
3
- 専用にチューニングされたサスペンションはハードに引き締められており、ノーマルのカローラよりも硬質な乗り味となる。だが、見た目から想像するほどの硬さではなく、日常領域にも使うことができる。高速走行(100km/h走行時は6速で2400回転)での静粛性も十分なレベルにあり、レーダークルーズコントロールを使えば安楽なクルージングも可能だ。
- 積載性
-
4
- ラゲッジルームのフロアはフラット。荷室容量は352リットルの容量を確保する。6:4分割のシートバックを倒せば、かさばる荷物の積み込みもオーケー。補機用バッテリーはフロア下の右側に収納されている。
- 燃費
-
3
- WLTCモード燃費は12.4km/L。モード燃費はシビックタイプR(12.4km/L)と大差ないレベルにある。120km程度試乗した際の実燃費(高速7:一般道3)は13.2km/Lだった。
- 価格
-
4
- 価格は525。カローラとしては相当高価なモデルだが、中身はただのカローラとは大違い。エンジンやボディ、足まわりなどがGRカローラ専用開発で、GRヤリスRZハイパフォーマンスが456であることを踏まえると、けっして高価過ぎるモデルとは言えない。だが、GRカローラは500台の抽選販売モデルであり、現段階(2023年5月)では販売されていない。今後、生産状況に応じて追加販売が検討されるとのことだが、ボクらは継続的な販売に期待したい。
- 一条 孝
- 自動車ジャーナリスト
- 自動車専門誌の編集&ライターとして活動後、自動車ジャーナリストとして専門誌やWeb、タブロイド紙などに寄稿。運転する楽しさを追求するとともに、環境性能やパッケージングにもこだわりを持つ。これまで保有した車の大半はFRレイアウトのマニュアル車。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
-
- 新車価格(税込)
-
568.0 〜 598.0
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- 中古車本体価格
-
550.0 〜 1240.0
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